take onの意味は?「引き受ける・雇う・挑む・性質を帯びる」の使い方

take onの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

take on は、仕事や責任を「引き受ける」、新しい人を「雇う」、相手や難題に「挑む」、新しい色や意味を「帯びる」など、幅広く使われる句動詞です。

意味が多く見えますが、中心にあるのは、何かを自分のところへ取り込み、背負った状態になるという感覚です。この共通イメージが分かると、場面ごとの意味をばらばらに暗記せずに済みます。

take onの主な意味

日常会話や仕事でよく使われるtake onの意味は、大きく次の4つです。

  • 仕事・責任を引き受ける
  • 人を雇う・仲間に加える
  • 相手や難題に挑む
  • 新しい性質・意味・様子を帯びる

take onの仕事を引き受ける・人を雇う・課題に挑む・性質を帯びるという4つの用法

なぜtake onで「引き受ける」になる?

take には「自分のところへ取り込む」、on には「接触して、その状態が続く」という感覚があります。

たとえば、新しい仕事をtake onするなら、その仕事を自分の側へ引き寄せて背負います。人をtake onするなら、その人を組織の一員として迎え入れます。強敵をtake onするなら、その相手と向き合う状態に入ります。

つまりtake onは、外にあったものを、自分の役割・関係・状態として受け入れる表現だと考えられます。

しゅみすけ(大山俊輔)

take onの訳語を一つに決めようとせず、「自分の側に取り込んで背負う」と考えると、仕事・人・挑戦・性質という複数の意味が自然につながります。

使い方1:仕事・責任を「引き受ける」

仕事、役割、責任、依頼などを自分が担当するときにtake onを使います。単に受け取るのではなく、これから自分が責任を持って対応するニュアンスがあります。

I can take on this project.
このプロジェクトを引き受けられます。

She took on more responsibility after the promotion.
彼女は昇進後、より大きな責任を担いました。

We’re too busy to take on any new clients.
忙しすぎて、新しい顧客を引き受けられません。

He took on the role of team leader.
彼はチームリーダーの役割を引き受けました。

take on a roleで「役職・役割に就く」

take on a role は、新しい役割を担い始める場面でよく使われます。役職への就任については「「新しい役職に就く」は英語で?take on・step into a new roleの違い」も参考にしてください。

使い方2:人を「雇う・仲間に加える」

会社や店舗が新しい社員・スタッフを雇う場合にもtake onを使えます。人を組織の中へ迎え入れ、その人に仕事を任せるイメージです。

We’re taking on two new employees next month.
来月、新しい社員を2人雇います。

The café takes on extra staff during the summer.
そのカフェは夏の間、追加スタッフを雇います。

They decided to take her on as a designer.
彼らは彼女をデザイナーとして雇うことにしました。

Are you taking on interns this year?
今年はインターンを受け入れますか。

hireとの違い

hire は「雇う」を直接表す標準的な動詞です。take on は、単に契約を結ぶだけでなく、新しい人をチームや業務体制へ加える感覚がやや強くなります。

  • We hired a new assistant.:新しいアシスタントを雇いました。
  • We took on a new assistant.:新しいアシスタントを迎え入れました。

使い方3:相手・課題・難題に「挑む」

強い相手と戦う、難しい問題に立ち向かう、手ごわい課題へ挑戦するときにもtake onを使います。

Our team will take on the champions next week.
私たちのチームは来週、王者と対戦します。

She’s ready to take on a new challenge.
彼女は新しい課題に挑む準備ができています。

We need someone who can take on difficult problems.
難しい問題に取り組める人が必要です。

He took on a much larger company and won.
彼ははるかに大きな会社に挑み、勝ちました。

challenge・tryとの違い

try は「試してみる」、challenge は「挑戦する・異議を唱える」などを表します。take onは、相手や難題を自分が向き合う対象として引き受ける感覚です。

詳しい使い分けは「「挑戦する」は英語で?challenge・try・take on・go forの違い」で解説しています。

使い方4:新しい性質・意味・様子を「帯びる」

人が何かを意識的に引き受ける場合だけでなく、物事の色・意味・重要性・雰囲気などが変化するときにもtake onを使います。この用法では、主語が新しい性質を身につけると考えましょう。

The sky took on a pink color at sunset.
夕暮れ時、空はピンク色を帯びました。

Her words took on a different meaning later.
彼女の言葉は、あとになって違う意味を持つようになりました。

The issue has taken on greater importance.
その問題は、以前より重要性を増しています。

His voice took on a serious tone.
彼の声は真剣な調子を帯びました。

しゅみすけ(大山俊輔)

take on a taskでは人が仕事を取り込み、take on a new meaningでは言葉が新しい意味を身につけます。主語は違っても、「新しいものを帯びる」という流れは共通しています。

take onの語順と文法

take on+名詞

もっとも基本的な形です。

She took on a difficult assignment.
彼女は難しい任務を引き受けました。

take+名詞+on

take onは、目的語が短い名詞なら間に置くこともできます。

She took the assignment on.
彼女はその任務を引き受けました。

ただし、長い目的語はtake onの後ろに置くほうが読みやすく自然です。

代名詞はtake it on

目的語がit・themなどの代名詞なら、原則としてtakeとonの間に置きます。

  • I’ll take it on.:私がそれを引き受けます。
  • I’ll take on it.:通常は不自然

take someone on as+役割

人を特定の役割で雇う場合は、take someone on as …を使えます。

They took him on as a sales manager.
彼らは彼を営業マネージャーとして雇いました。

日本人が間違えやすいポイント

take onはいつでも「持っていく」ではない

takeだけを見ると「持っていく」と訳したくなりますが、take onはまとまりとして考える必要があります。仕事や責任なら「引き受ける」、相手なら「挑む」、性質なら「帯びる」と文脈で判断します。

仕事を引き受けすぎる場合にも使う

take on too much は「仕事や責任を抱え込みすぎる」という定番表現です。

Don’t take on too much at once.
一度に抱え込みすぎないでください。

費用や負担には別の表現が自然な場合もある

責任や仕事を担うならtake onが自然ですが、費用を払う場合はcover、重い負担に耐える場合はbearなどが合うこともあります。「「負担する」は英語で?cover・bear・shoulder・take onの違い」も確認してみてください。

take onが出てこないときの簡単な言い換え

会話中にtake onが出てこなくても、意味を直接言えば十分に伝わります。

  • 仕事を引き受ける → I’ll do this job.(この仕事は私がやります)
  • 責任を持つ → I’ll be responsible for it.(私が責任を持ちます)
  • 人を雇う → We’re going to hire her.(彼女を雇う予定です)
  • 課題に挑む → I’ll try to solve this problem.(この問題を解いてみます)
  • 意味が変わる → It now has a different meaning.(今は違う意味になっています)

難しい句動詞を思い出そうとして止まるより、知っている基本動詞で状況を説明するほうが会話は前へ進みます。

まとめ

take on の中心には、「外にあったものを自分の側へ取り込み、新しい役割・関係・状態として背負う」というイメージがあります。

  • take on a task / responsibility:仕事・責任を引き受ける
  • take on staff:人を雇う
  • take on an opponent / challenge:相手・課題に挑む
  • take on a new meaning / color:新しい意味・色を帯びる

まずは仕事で使いやすいI can take it on.(私が引き受けられます)から、自分の会話に取り入れてみましょう。

ほかの英熟語や定型表現は「英熟語・定型表現の意味・使い方一覧」から確認できます。

takeを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、takeを使った句動詞一覧をご覧ください。

関連まとめ:昇進・評価・役職の英語まとめ

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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