to the best of one’s abilityの意味は?語順・使い方とdo one’s bestとの違い

to the best of one’s abilityの意味「能力の限り」と使い方

to the best of one’s abilityは、「その人の能力の及ぶ限り」「できる限り」という意味の定型表現です。

たとえば、I’ll do the job to the best of my ability.なら、「自分の能力の限り、その仕事に取り組みます」という意味になります。

do one’s bestとよく似ていますが、同じではありません。do one’s bestは「最善を尽くす」という行動を表し、to the best of one’s abilityは「その人にできる範囲で」という程度・基準を添える表現です。

to the best of one’s abilityの意味

to the best of one’s abilityの基本的な意味は、次のとおりです。

  • 自分の能力の及ぶ限り
  • できる限り
  • 持てる力の範囲で精いっぱい

辞書的には「最大限に」と訳せますが、「世界で可能な最高水準まで」という意味ではありません。あくまで、その人が持っている能力・経験・知識の範囲で最大限にという感覚です。

She performed her duties to the best of her ability.
彼女は能力の及ぶ限り職務を果たしました。

この表現は日常会話でも使えますが、仕事の評価、推薦状、宣誓、公式な説明など、少し改まった場面で特によくなじみます。

なぜ「能力の限り」という意味になるの?

表現を3つに分けると、意味が見えやすくなります。

  • to the best:最もよいところまで
  • of:どの範囲についての「最善」かを示す
  • one’s ability:その人の能力

直訳に近い感覚は、「その人の能力の中で最もよいところまで」です。そこから、「能力の及ぶ限り」「できるだけよく」という意味になります。

ここでのbestは名詞的に使われています。また、abilityは通常、単数形です。個別の複数の技能を並べるのではなく、その人が発揮できる総合的な力をひとまとまりとして捉えているためです。

しゅみすけ(大山俊輔)

「最高の結果を出す」と約束する表現ではありません。「自分にできる範囲で、できるだけよく行う」という誠実な姿勢を伝える言い方です。

one’sは主語に合わせて変える

one’sは辞書で使う代表形です。実際の文では、能力を持つ人に合わせて所有格を変えます。

  • to the best of my ability:私の能力の及ぶ限り
  • to the best of your ability:あなたの能力の及ぶ限り
  • to the best of his ability:彼の能力の及ぶ限り
  • to the best of her ability:彼女の能力の及ぶ限り
  • to the best of our ability:私たちの能力の及ぶ限り
  • to the best of their ability:彼らの能力の及ぶ限り

主語と所有格をそろえるのが基本です。

I answered every question to the best of my ability.
私は自分の能力の及ぶ限り、すべての質問に答えました。

Please complete the task to the best of your ability.
あなたのできる限り、その課題を仕上げてください。

一方、文の主語と能力を発揮する人が異なる場合は、意味に合わせます。

We helped her perform to the best of her ability.
私たちは、彼女が能力を最大限に発揮できるよう手助けしました。

文中の位置とよく使う形

to the best of one’s abilityは、動作をどの程度しっかり行うかを説明するため、文末に置くのが最も自然です。

主語+動詞+目的語+to the best of one’s ability

He carried out the plan to the best of his ability.
彼は能力の及ぶ限り、その計画を実行しました。

次の動詞と特によく組み合わさります。

  • do:行う
  • perform:遂行する・演じる
  • work:取り組む
  • answer:答える
  • serve:務める・奉仕する
  • carry out:実行する
  • fulfill:果たす

文頭に置くことも文法的には可能ですが、やや重く、宣誓文や公式文書のような響きになります。普段の会話では文末に置けば十分です。

自然な例文

仕事で使う

I’ll handle the project to the best of my ability.
自分の能力の及ぶ限り、このプロジェクトを担当します。

She supported every member of the team to the best of her ability.
彼女はできる限り、チームの全員を支えました。

We have completed the review to the best of our ability.
私たちは可能な限り入念に、その確認を完了しました。

学習・試験で使う

Answer each question to the best of your ability.
自分にできる限り、それぞれの問題に答えてください。

I explained the idea in English to the best of my ability.
私は自分にできる限り、その考えを英語で説明しました。

人間関係や日常生活で使う

I tried to support him to the best of my ability.
私はできる限り彼を支えようとしました。

As a parent, she cared for her children to the best of her ability.
親として、彼女はできる限り子どもたちの世話をしました。

tried to … to the best of my abilityのように、努力したことを丁寧に振り返る使い方もできます。

to the best of one’s abilityとdo one’s bestの違い

to the best of one’s abilityとdo one’s bestのニュアンスの違い

2つの違いは、文の中での役割を見ると分かりやすくなります。

  • do one’s best:最善を尽くすという行動そのもの
  • to the best of one’s ability:別の動作を「能力の及ぶ限り行う」と説明する副詞的なまとまり

I’ll do my best.
最善を尽くします。

I’ll complete the report to the best of my ability.
能力の及ぶ限り、その報告書を仕上げます。

I’ll do my best.は短く、会話で非常によく使います。to the best of my abilityは「何を、どの範囲で行うか」を丁寧に示すため、ややフォーマルです。

do one’s bestの意味・語順・使い方は、既存の専門記事で詳しく解説しています。

to the best of my knowledgeとの違い

形がよく似た表現に、to the best of my knowledgeがあります。

  • to the best of my ability:能力の及ぶ限り
  • to the best of my knowledge:私の知る限りでは

To the best of my knowledge, the meeting is still scheduled for Friday.
私の知る限りでは、会議は今も金曜日に予定されています。

abilityは「何かを行う力」の範囲、knowledgeは「知っている情報」の範囲を示します。後者は文全体にかかるため、文頭でもよく使われます。

日本人が間違えやすいポイント

best abilityとは言わない

「最高の能力」と直訳してmy best abilityとすると、通常は意図した意味になりません。「能力の及ぶ限り」なら、まとまりでto the best of my abilityと覚えます。

one’sをそのまま会話で使わない

one’sは辞書形です。実際に話すときは、myyourherなどに変えます。

結果を保証する表現ではない

この表現は「必ず成功する」「最高の結果を出す」という約束ではありません。できる範囲で誠実に取り組むことを示します。そのため、文脈によっては謙虚で責任感のある響きにも、能力には限界があるという控えめな響きにもなります。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

to the best of one’s abilityがすぐに出てこなくても、基本語で十分伝えられます。

  • I’ll do everything I can.
    できることはすべてやります。
  • I’ll do as much as I can.
    できる限りやります。
  • I’ll try my best.
    精いっぱいやってみます。
  • I’ll do it as well as I can.
    できるだけうまくやります。

特に会話では、I’ll do everything I can.が自然で力強い言い換えです。

しゅみすけ(大山俊輔)

長い表現を思い出せないときは、「できることを全部やる」と考えてI’ll do everything I can.と言えば大丈夫です。まず伝え切り、あとから定型表現を増やしていきましょう。

まとめ

to the best of one’s abilityは、「その人の能力の及ぶ限り」「できる限り」を表します。

  • one’smyyourherなどに変える
  • 文末に置き、動作をどの程度行うか説明することが多い
  • do one’s bestよりもややフォーマル
  • 成功ではなく、能力の範囲で最大限に取り組む姿勢を示す
  • 簡単にはI’ll do everything I can.と言い換えられる

まずは、仕事や学習についてI’ll do it to the best of my ability.と、自分の場面に置き換えて声に出してみてください。

ほかの英熟語や定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

恋と仕事に効く英語:News Letterの一覧