
in all likelihood は、「十中八九」「おそらく」「ほぼ間違いなく」を表す定型表現です。手元の情報や状況から判断して、あることが起こる可能性がかなり高いと伝えるときに使います。
In all likelihood, the meeting will finish by five.
十中八九、会議は5時までに終わるでしょう。
probably と近い意味ですが、in all likelihood のほうが少し硬く、「可能性を総合的に考えると、その結論になる」という落ち着いた響きがあります。会話でも使えますが、ニュース、説明、予測、仕事上の報告などで特に自然です。
Contents
in all likelihoodの基本的な意味
in all likelihood = 十中八九/おそらく/ほぼ間違いなく
likelihood は「何かが起こる見込み・可能性」という名詞です。そこに in all が加わり、「あらゆる見込みを考え合わせると」という感覚から、かなり確度の高い予測を表します。
- In all likelihood, it will rain this evening.
十中八九、今晩は雨が降るでしょう。 - She will, in all likelihood, accept the offer.
彼女はおそらく、その申し出を受けるでしょう。 - The package is in all likelihood already at the local office.
荷物はおそらく、すでに近くの営業所にあります。
ただし、これは「100%確実」という意味ではありません。かなり可能性が高いと判断していても、外れる余地は残しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順:文頭が最も分かりやすい
文頭に置く
最も使いやすいのは、文頭に置いて後ろの文全体を修飾する形です。通常は後ろにコンマを置きます。
- In all likelihood, our flight will be delayed.
おそらく、私たちの便は遅れるでしょう。 - In all likelihood, he forgot about the appointment.
十中八九、彼は約束を忘れていました。 - In all likelihood, the store will be crowded this weekend.
おそらく、その店は今週末混雑するでしょう。
主語と動詞の間に挟む
少し文章的ですが、主語の後ろにコンマで挟む形もあります。予測部分を補足として加える語順です。
- The project will, in all likelihood, take another month.
そのプロジェクトには、おそらくあと1か月かかります。 - They will, in all likelihood, announce the result tomorrow.
彼らはおそらく明日、結果を発表するでしょう。
会話で素早く伝えるなら、無理に文中へ挟まず、文頭の In all likelihood, … を使うと組み立てやすくなります。
過去・現在・未来のどれにも使える
in all likelihood 自体は時制を持ちません。後ろの文の動詞によって、過去の推測・現在の判断・未来の予測を表せます。
- In all likelihood, she took the earlier train.
おそらく彼女は、一本早い電車に乗りました。 - In all likelihood, they are at home now.
十中八九、彼らは今家にいます。 - In all likelihood, prices will rise again.
おそらく、価格は再び上がるでしょう。
probably・most likelyとの違い

probably:日常会話で最も使いやすい
probably は「おそらく・たぶん」を表す一般的な副詞です。日常会話では in all likelihood より短く、自然に出しやすい表現です。
- I’ll probably stay home tonight.
今夜はたぶん家にいます。 - In all likelihood, the road will remain closed until morning.
おそらく、その道路は朝まで閉鎖されたままでしょう。
前者は個人的で日常的な予定、後者は状況を踏まえた説明や予測に合います。probably を含む表現の確信度は、「おそらく」の英語表現とprobably・likely・presumablyの違いでも詳しく解説しています。
most likely:候補の中で最も可能性が高い
most likely は、「いくつか考えられる中で、それが最もありそう」という比較の感覚を持ちやすい表現です。文脈によっては単に very probably に近い意味でも使われます。
- The most likely cause is a software error.
最も可能性の高い原因はソフトウェアのエラーです。 - She will most likely call you tonight.
彼女はおそらく今夜あなたに電話するでしょう。
in all probability:非常に近い硬めの表現
in all probability も「十中八九・おそらく」という意味で、in all likelihood とほぼ同じように使えます。どちらも probably より文章的・説明的です。
- In all probability, the repairs will take two days.
おそらく、修理には2日かかるでしょう。
notを使うときの語順
「おそらく〜ない」と言うときは、in all likelihood の後ろの文を否定します。
- In all likelihood, he won’t come today.
おそらく彼は今日は来ないでしょう。 - The issue will, in all likelihood, not be resolved this week.
その問題は、おそらく今週中には解決されないでしょう。
2つ目のような文中の形は硬めです。会話なら He probably won’t come. のほうが簡単で自然です。
日本人が間違えやすいポイント
likelyhoodと書かない
スペルは likelihood です。形容詞 likely に -hood が付いた形ですが、likelyhood ではありません。
all likelyとは言わない
定型表現なので、in all likelihood をひとかたまりで覚えます。
- ○ In all likelihood, we’ll arrive before noon.
- × In all likely, we’ll arrive before noon.
断言ではない
可能性が高いことは表せますが、確実な事実を述べる表現ではありません。確定事項なら definitely や、単純な現在形・未来表現のほうが適切なことがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
in all likelihood を思い出せないときは、短い基本表現に置き換えられます。
- It will probably rain.
たぶん雨が降ります。 - I think she’ll say yes.
彼女は承諾すると思います。 - It looks like the train will be late.
電車は遅れそうです。 - I’m pretty sure he’s at home.
彼は家にいる可能性がかなり高いと思います。
会話で使える例文
- In all likelihood, we’ll need to book a table.
おそらく、席を予約する必要があります。 - In all likelihood, my boss will ask for another revision.
十中八九、上司はもう一度修正を求めるでしょう。 - In all likelihood, the kids are already asleep.
おそらく、子どもたちはもう寝ています。 - In all likelihood, your luggage will arrive on the next flight.
おそらく、荷物は次の便で到着します。
まとめ
in all likelihood は、状況や情報から判断して「十中八九そうなる」「おそらくそうだ」と伝える表現です。
- 可能性がかなり高いが、100%の断言ではない
- 文頭の In all likelihood, … が使いやすい
- probably は短く日常的
- most likely は「最も可能性が高い」という比較の感覚を持ちやすい
- 出てこなければ probably や I think … で言い換えられる
ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。









