
under one’s wingは「人の保護・指導のもとで」という意味です。特によく使うtake A under one’s wingは、経験のある人がAを気にかけ、守りながら成長を助けることを表します。
単に一度仕事を教えるのではなく、ある程度の期間にわたって面倒を見たり、助言したり、機会を与えたりする温かいニュアンスがあります。この記事では、所有格の変え方、自然な語順、仕事・学校・人間関係での例文、mentor・look after・show A the ropesとの違いを整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
under one’s wingの意味を一言で
- be under someone’s wing:人の保護・指導を受けている
- take A under one’s wing:Aを保護し、面倒を見ながら育てる
- Maya is under the wing of an experienced editor.
マヤは経験豊富な編集者の指導を受けています。 - My manager took me under her wing when I joined the company.
私が入社したとき、上司が私を気にかけて指導してくれました。
なぜ「翼の下」で保護・指導になる?
wingは鳥の「翼」です。親鳥がひなを翼の下に入れると、雨や寒さ、危険から守れます。この光景から、under someone’s wingは「その人の保護のもとで」、take someone under one’s wingは「自分の翼の下へ迎え入れるように、守り育てる」という比喩になりました。
underには、単なる位置の「下」だけでなく、「管理・影響・保護のもと」という感覚があります。under the guidance of(〜の指導のもとで)にも同じ方向性があります。
take A under one’s wingの語順
基本の形は次のとおりです。
take + 支える人A + under + 主語に対応する所有格 + wing
| 主語 | 所有格 | 例 |
|---|---|---|
| I | my | I took him under my wing. |
| you | your | You took her under your wing. |
| he | his | He took me under his wing. |
| she | her | She took us under her wing. |
| they | their | They took him under their wing. |
one’sは辞書で形を示すための表記です。実際の会話でそのままone’sと言うのではなく、主語に合わせてmy / your / his / her / our / theirへ変えます。
- She took the new designer under her wing.
彼女は新人デザイナーを自分のもとで指導しました。 - Could you take Ken under your wing for his first few weeks?
最初の数週間、ケンの面倒を見てもらえますか。 - Our neighbors took us under their wing after we moved.
引っ越したあと、近所の人たちが私たちを気にかけて助けてくれました。
受け身のbe taken under someone’s wing
支えてもらった側を主語にすると、be taken under someone’s wingを使います。
- I was taken under her wing as a young reporter.
若手記者だったころ、私は彼女に目をかけてもらいました。 - The student was taken under the professor’s wing.
その学生は教授から特別に指導を受けました。 - He felt lucky to be taken under the chef’s wing.
彼はそのシェフに弟子のように育ててもらえて幸運だと感じました。
under the wing of 人という形もありますが、日常会話ではunder 人’s wingのほうが自然で簡潔です。

mentor・look after・show A the ropesとの違い
| 表現 | 中心となる意味 | 特徴 |
|---|---|---|
| take A under one’s wing | Aを守りながら育てる | 温かい個人的な支援を含む |
| mentor A | Aの相談役・指導者になる | 仕事やキャリアの継続的な指導 |
| look after A | Aの世話をする・見守る | 成長指導を必ずしも含まない |
| show A the ropes | Aに仕事の要領を教える | 実務のやり方を教えることに焦点 |
mentorは指導関係を直接表す
mentorは、経験や専門知識をもつ人が、キャリアや学習について継続的に助言することです。take A under one’s wingには、それに加えて「個人的に目をかけ、守る」という温かさがあります。
- She mentored me throughout the project.
彼女はプロジェクトを通じて私を指導してくれました。 - She took me under her wing.
彼女は私を自分のもとに置き、親身に育ててくれました。
look afterは「世話をする」が中心
look afterの意味・使い方は、子ども・ペット・物などの世話や見守りにも使えます。必ずしも指導や成長を含みません。
show A the ropesは実務のコツを教える
show A the ropesは、新人に職場の手順や要領を教える表現です。一方、take A under one’s wingは、実務説明だけでなく、その後も相談に乗るような長めの関係を表せます。教わる側のlearn the ropesの意味・使い方もあわせて確認できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の自然な例文
仕事
- A senior salesperson took me under his wing.
先輩の営業担当者が私を親身に指導してくれました。 - She has taken several junior engineers under her wing.
彼女は何人もの若手エンジニアを自分のもとで育ててきました。 - Thanks for taking me under your wing during training.
研修中、親身に指導してくださってありがとうございます。
学校・学習
- The coach took the shy player under his wing.
コーチは内気な選手を気にかけて育てました。 - An older student took her under her wing.
上級生が彼女の面倒を見てくれました。
暮らし・人間関係
- My aunt took him under her wing after he moved to the city.
彼が街へ引っ越したあと、叔母が彼を気にかけて世話しました。 - The local community quickly took the family under its wing.
地域の人々はすぐにその家族を温かく支えました。
日本人が間違えやすいポイント
所有格を主語に合わせる
She took me under his wing.では、sheとhisが食い違います。「彼女が自分のもとで」ならShe took me under her wing.です。
wingを複数形にしない
定型表現は通常under one’s wingと単数形です。鳥には翼が2枚ありますが、イディオムとしては単数形で覚えます。
上から目線に響く可能性もある
この表現は基本的に好意的ですが、本人に向かってI’ll take you under my wing.と言うと、関係によっては「未熟だから私が育ててあげる」という響きになることがあります。申し出ならI’d be happy to help you get settled.などのほうが柔らかい場合があります。
簡単な英語で言い換えるなら
- She helped me learn the job.
彼女は私が仕事を覚えるのを助けてくれました。 - He guided and supported me.
彼は私を指導し、支えてくれました。 - She looked after the new employee.
彼女は新入社員の面倒を見ました。 - He taught me what to do and gave me advice.
彼はやることを教え、助言してくれました。
「守りながら育てる」という細かなニュアンスまで一文で出なくても、help・teach・support・give adviceを組み合わせれば十分伝わります。
まとめ
under one’s wingは「人の保護・指導のもとで」、take A under one’s wingは「Aを自分のもとに置き、守りながら育てる」という意味です。親鳥がひなを翼の下で守るイメージから、親身で継続的な支援を表します。
正式な指導ならmentor A、世話ならlook after A、仕事の要領を教えるならshow A the ropesと使い分けましょう。ほかの表現は英熟語・定型表現のA〜Z一覧から確認できます。











