
up a storm は、動詞の後ろについて「ものすごい勢いで」「盛大に」「熱心に〜する」というニュアンスを加える口語表現です。特に cook up a storm、dance up a storm、talk up a storm などの形で使われます。
直訳だけを見ると「嵐を作り上げる」と思いそうですが、本物の天気について話しているわけではありません。周囲を巻き込む嵐のように、活発で勢いのある行動を生き生きと表します。
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up a stormの意味とニュアンス
動詞 + up a storm で、「その行動を長く・激しく・楽しそうに、ものすごい勢いで行う」という意味になります。日本語では文脈に合わせて次のように訳せます。
- 盛大に〜する
- ものすごい勢いで〜する
- 思い切り〜する
- 熱心に、たっぷり〜する
必ずしも悪い意味ではありません。料理、ダンス、歌などでは、エネルギッシュに楽しんでいる様子を好意的に伝えることが多い表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
直訳イメージから意味を理解する
storm は「嵐」。嵐が来ると、風や雨が激しく動き、周囲の空気が一気に変わります。up a storm も、その激しいエネルギーを比喩として借りています。
ここでの up は「上へ」と訳すより、活動を強く盛り上げる感覚で捉えると分かりやすくなります。つまり、行動する → 勢いが増す → 嵐のような活気が生まれるというイメージです。

よく使われる代表的な組み合わせ
cook up a storm
たくさんの料理を、精力的に楽しく作る様子です。
Mom was cooking up a storm for the family reunion.
母は親族の集まりに向けて、腕を振るってたくさん料理を作っていました。
dance up a storm
夢中になって、元気いっぱいに踊ることを表します。
They danced up a storm at the wedding.
彼らは結婚式で思い切り踊りました。
talk / chat up a storm
活発に、途切れることなく話す様子です。
The two old friends talked up a storm over coffee.
旧友の二人はコーヒーを飲みながら、話に花を咲かせました。
sing up a storm
力いっぱい、熱のこもった歌を歌う様子です。
She sang up a storm at karaoke last night.
彼女は昨夜のカラオケで、思い切り歌いました。
play up a storm
楽器やスポーツを勢いよく、見事にプレーする場面で使われます。
The band played up a storm and had everyone on their feet.
バンドは熱演し、観客全員を立ち上がらせました。
語順と文法のポイント
基本の語順は、次のとおりです。
主語 + 動詞 + up a storm
up a storm 全体が、直前の動詞を詳しく説明する副詞的なまとまりです。目的語ではないため、cook a storm up のように分離させません。
- She cooked up a storm.:自然
- She cooked a storm up.:この意味では不自然
時制は前の動詞で表します。
- cook up a storm:現在形
- cooked up a storm:過去形
- is cooking up a storm:進行形
場面別の自然な例文
家庭・料理
We’re having twelve guests, so Dad is cooking up a storm.
12人のお客さんが来るので、父が腕を振るって料理しています。
パーティー
Everyone was dancing up a storm by the end of the night.
夜が更けるころには、みんな思い切り踊っていました。
仕事
The marketing team has been brainstorming up a storm all morning.
マーケティングチームは午前中ずっと、猛烈な勢いでアイデアを出しています。
学校
The kids were painting up a storm during art class.
子どもたちは美術の授業で夢中になって絵を描いていました。
人間関係
They met for the first time and chatted up a storm.
二人は初対面でしたが、会話が大いに弾みました。
up a stormと似た表現の違い
| 表現 | 中心のニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| up a storm | 熱気・勢い・活発さ | 料理、会話、音楽、ダンス |
| a lot | 量や回数が多い | 幅広い中立的な場面 |
| like crazy | 非常に激しく、必死に | 急ぐ、働く、雨が降るなど |
| with a vengeance | 以前にも増して猛烈に、徹底的に | 再発、復活、強い反動 |
We talked a lot. は単に「たくさん話した」。We talked up a storm. は、話が次々と弾み、その場に活気があった様子まで伝わります。
日本人が間違えやすいポイント
本物の嵐を起こす意味ではない
cook up a storm は「嵐を料理する」ではありません。storm は、行動の激しさ・勢いを表す比喩です。
どんな動詞にも自由につけるわけではない
意味は推測できても、実際によく使われる組み合わせには偏りがあります。まずは cook / dance / talk / chat / sing / play up a storm から覚えるのがおすすめです。
cook upとは切り分けて考える
cook up a plan は「計画をでっち上げる・考え出す」という別の表現です。一方、cook up a storm では up a storm が「勢いよく」の役割をしています。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- She cooked a lot of food.
彼女はたくさん料理を作りました。 - We danced all night.
私たちは一晩中踊りました。 - They talked for hours.
彼らは何時間も話しました。 - He sang with a lot of energy.
彼はとても力強く歌いました。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
up a storm は、動詞の後ろについて「嵐のような勢いで」「盛大に」「熱心に」という活気を加える口語表現です。まずは cook up a storm、dance up a storm、talk up a storm のような定番の組み合わせから使ってみましょう。
ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事と、英語イディオム・定型表現A-Z一覧もご覧ください。











