Don’t let me keep you.の意味は?「私に構わず行って」の自然な使い方

Don’t let me keep you. は「私に構わず、行ってください」の意味

相手が時計を見たり、「そろそろ行かなきゃ」と言ったりしたとき、「私に構わず行ってください」と気遣いたい。そんな場面で使える英語が Don’t let me keep you. です。

直訳すると「私にあなたを引き止めさせないで」ですが、実際の会話では、相手に予定を優先してもらうための柔らかいひと言になります。

しゅみすけ(大山俊輔)

命令文の形でも、相手を命令して追い払う表現ではありません。「私への遠慮は不要ですよ」と自由を返す気遣いです。

Don’t let me keep you. の意味

自然な日本語では、次のように訳せます。

  • 私に構わず行ってください
  • 引き止めてしまったら悪いので、どうぞ行って
  • 私のために残らなくて大丈夫です
  • お急ぎなら、遠慮しないでください

A: I’m sorry, but I have a train to catch.
B: Of course. Don’t let me keep you.
A: Thanks. I’ll call you tomorrow.

「電車に乗らないといけなくて」「もちろん。私に構わず行って」「ありがとう。明日電話するね」という流れです。

文の形を分解すると?

  • Don’t let = 〜させないで
  • me = 私に
  • keep you = あなたを引き止めておく

keep + 人 には、「人をある場所や状態にとどめておく」という意味があります。ここでは、会話や訪問によって相手をその場に残らせることです。

文全体では、「私が原因であなたがここに残る状態にしないで」が直訳です。そこから、「私に遠慮せず、予定どおり行ってください」という会話上の意味になります。

どんなタイミングで使う?

相手が「もう行かなきゃ」と言ったあと

A: I should get going. I have an early meeting tomorrow.
B: Don’t let me keep you. It was great seeing you.
A: You too. Good night!

相手の退出を受け入れ、気まずさなく送り出す使い方です。

相手が時計を気にしているとき

I see you checking the time. Don’t let me keep you.
時間を気にしているようですね。私に構わず行ってください。

ただし、時計を見ただけで急に言うと少し唐突です。Do you need to get going?(そろそろ行かないといけませんか?)と確認してから使ってもよいでしょう。

訪問客や同僚が遠慮して残っているとき

If you need to get back to the office, don’t let me keep you.
会社に戻る必要があるなら、私に構わず行ってください。

You’ve already helped me a lot. Don’t let me keep you.
もう十分助けてもらいました。私のために残らなくて大丈夫です。

Don’t let me keep you. と I won’t keep you any longer. の視点の違い

I won’t keep you any longer. との違い

意味は近いですが、誰に行動を返すかが異なります。

表現 視点 会話上の働き
Don’t let me keep you. 相手へ 私に遠慮せず行ってください
I won’t keep you any longer. 自分から 私はこれ以上引き止めません

Don’t let me keep you. は、相手が行くかどうかを決める場面で、その選択を後押しします。I won’t keep you any longer. は、話し手自身が会話を終えると宣言する表現です。

I’ll let you go. との違い

  • Don’t let me keep you. → 私に遠慮せず行って
  • I’ll let you go. → そろそろ会話を終えて、あなたを解放します

I’ll let you go. は電話やオンライン通話の終わりにもよく使われます。一方、Don’t let me keep you. は、相手がすでに帰る必要を示している場面で特に自然です。

I’ll let you go. の意味と電話での使い方もあわせて確認できます。

I won’t hold you up any longer. との違い

I won’t hold you up any longer. は「これ以上、相手の次の予定を遅らせません」という意味です。面談や商談など、時間への配慮をより明確に示します。

Don’t let me keep you. は「私に遠慮して残らないで」、I won’t hold you up any longer. は「私が会話を終えて、これ以上遅らせません」という違いです。

I won’t hold you up any longer. の意味と使い方でも詳しく比較しています。

失礼に聞こえることはある?

通常は親切な表現ですが、声の調子が冷たいと「もう帰れば?」のように聞こえる可能性があります。相手が帰ろうとしていないのに突然言うと、追い払っている印象にもなりかねません。

次のような一言を添えると、好意的な意図が伝わります。

  • I know you’re busy. Don’t let me keep you.
  • If you need to go, don’t let me keep you.
  • Thank you for stopping by. Don’t let me keep you.
  • It was great talking to you.

しゅみすけ(大山俊輔)

この表現は、相手が帰るサインを出した後に使うのがコツです。理由を if や I know で添えると、追い払う響きを避けられます。

言われたときの自然な返事

  • Thanks. I really should get going.(ありがとう。本当にそろそろ行かないと)
  • Thank you for understanding.(分かってくれてありがとう)
  • Actually, I have a few more minutes.(実は、あと数分なら大丈夫です)
  • You’re not keeping me.(引き止められているわけではありませんよ)
  • I’ll talk to you soon.(また近いうちに話しますね)

よくある間違い

× Don’t let me to keep you.

let + 人 + 動詞の原形 なので、to は付けません。

  • × Don’t let me to keep you.
  • ○ Don’t let me keep you.

keep you waiting と混同しない

keep you waiting は「あなたを待たせ続ける」という意味です。

Sorry to keep you waiting.
お待たせしてすみません。

Don’t let me keep you. は「私のために、その場にとどまらないで」という別の表現です。

この表現が出てこなかったら?

簡単な英語でも同じ気遣いを表せます。

  • You can go if you need to.(必要なら行って大丈夫です)
  • Don’t worry about me.(私のことは気にしないで)
  • We can talk later.(またあとで話せます)
  • I know you’re busy.(忙しいのは分かっています)

まとめ

Don’t let me keep you. は、相手が帰る必要を感じているときに「私に構わず、行ってください」と遠慮を解く表現です。

  • 直訳は「私にあなたを引き止めさせないで」
  • 実際には「私への遠慮は不要です」という気遣い
  • 相手が時計を見る・帰る必要を伝えた後に使う
  • I won’t keep you. は自分から会話を終える宣言
  • let + 人 + 動詞の原形なので to は不要

If you need to go, don’t let me keep you. をひとかたまりで覚えると、自然で柔らかく使えます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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