go (the) whole hogの意味は?「徹底的に全部やる」の使い方・米英差と例文

go (the) whole hogの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

go (the) whole hog は、「中途半端にせず全部やる」「費用や手間を惜しまず徹底的にやる」というカジュアルな英語イディオムです。

単に「最後まで続ける」だけでなく、部分的な案で済ませず、いちばん完全なところまで思い切って進むニュアンスがあります。パーティー、旅行、買い物、模様替え、仕事の企画など、規模や内容を一段広げる場面で自然に使えます。

go (the) whole hogの意味とニュアンス

基本の意味は do something as completely as possible、つまり「できる限り完全にやる」です。日本語では文脈に応じて次のように訳せます。

  • 徹底的にやる
  • 全部やる
  • 思い切って最高のところまでやる
  • 費用や手間を惜しまず本格的にやる
  • どうせなら、とことんやる

たとえば、誕生日にケーキだけ用意する予定だった人が、会場を飾り、料理を頼み、バンドまで呼ぶことにしたなら、They went the whole hog. がぴったりです。

しゅみすけ(大山俊輔)

「頑張った」というより、「一部だけで済ませず、全部入りにした」という感覚です。選択肢を広げたり、規模を最大まで上げたりする場面を思い浮かべましょう。

直訳イメージ「豚を丸ごと」から実際の意味へ

whole は「全部の・丸ごとの」、hog は「豚」です。そのため、表面上のイメージは「豚を丸ごと」です。

しかし、実際の会話で豚の話をしているとは限りません。一部分だけ取るのではなく、丸ごと全部を選ぶという強いイメージから、「中途半端にせず徹底的にやる」と理解すると使いやすくなります。

この表現の歴史的な由来には複数の説があり、はっきり一つに確定しているわけではありません。したがって、「豚を丸ごと使う習慣から生まれた」などと断定するより、現在の意味と whole=全部 の感覚を結びつけて覚えるのが実用的です。

go (the) whole hogの直訳イメージ「豚を丸ごと」と実際のニュアンス「中途半端にせず全部やる」の比較図

theは必要?米英でよく使う形が違う

どちらの形も使われますが、傾向があります。

  • go the whole hog:主にイギリス英語でよく使う形
  • go whole hog:主にアメリカ英語でよく使う形

Cambridge Dictionaryでも、イギリス英語では go the whole hog、アメリカ英語では通常 go whole hog と案内されています。どちらを聞いても同じ中心イメージで理解して問題ありません。

Let’s go the whole hog and book the suite.
「どうせなら思い切ってスイートを予約しましょう」

They went whole hog on the kitchen renovation.
「彼らはキッチンの改装を徹底的にやりました」

よく使う語順

go (the) whole hog

何について徹底するかが文脈で分かる基本形です。

We could keep it simple, but I’d rather go the whole hog.
「簡単に済ませることもできますが、私はどうせなら徹底的にやりたいです」

go (the) whole hog and+動詞

具体的に何をするかは and の後ろに置けます。

Why not go the whole hog and invite everyone?
「どうせなら全員を招待したらどうですか」

go whole hog on+名詞

アメリカ英語では、on の後ろに力・お金・手間をかける対象を置く形も自然です。

Our team went whole hog on the product launch.
「私たちのチームは製品発表に徹底的に力を入れました」

場面別の自然な例文

パーティー・イベント

For their anniversary, they went the whole hog with flowers, live music, and a five-course dinner.
「記念日に、彼らは花、生演奏、5品のディナーまで用意して豪華に祝いました」

家庭・模様替え

We were only going to paint the walls, but we went whole hog and replaced the furniture too.
「壁を塗るだけの予定でしたが、思い切って家具まで買い替えました」

海外旅行

Since this may be our only trip to Iceland, let’s go the whole hog and stay for ten days.
「アイスランド旅行は今回だけかもしれないので、どうせなら10日間滞在しましょう」

買い物

Ken went whole hog and bought the camera, two lenses, and a tripod.
「ケンは思い切って、カメラとレンズ2本と三脚を全部買いました」

仕事

If we’re redesigning the website, we might as well go the whole hog and update the logo too.
「サイトを作り直すなら、どうせならロゴも更新したほうがよさそうです」

似た表現との違い

表現 中心の意味 ニュアンス
go (the) whole hog 部分的にせず全部やる 規模・内容・費用を思い切って最大まで広げる
go all out 全力を尽くす 努力・エネルギーを出し惜しみしない
go all the way 最後・完全な段階まで行く 途中で止めず到達点まで進む
the whole nine yards 何もかも全部 必要なもの・付属物を一式含める
not do things by halves 中途半端にしない その人の徹底した行動傾向を表しやすい

go all out は「全力」を強調しますが、go the whole hog は「一部ではなく全部のプランを選ぶ」感覚が中心です。

詳しい違いは、go all outの意味・使い方the whole nine yardsの意味・使い方not do things by halvesの意味・使い方でも確認できます。

日本人が間違えやすいポイント

  • go to the whole hog とは言わない。基本は go the whole hog / go whole hog
  • hogを動詞「独り占めする」の意味で分解しすぎない。このイディオムではまとまりで覚える
  • 単に「終わらせる」だけなら finish のほうが自然なこともある
  • カジュアルな表現なので、非常に正式な文書では do it thoroughly / implement it fully などが無難

しゅみすけ(大山俊輔)

「最後までやる」だけならfinish、「持てる力を全部出す」ならgo all out、「選べる内容を全部盛りにする」ならgo (the) whole hog、と場面を分けると自然です。

すぐ出なければ簡単な英語で言い換えよう

go (the) whole hogを思い出せなくても、基本語で十分伝えられます。

  • Let’s do everything.
    「全部やりましょう」
  • Let’s do it completely.
    「徹底的にやりましょう」
  • Let’s not stop halfway.
    「途中でやめないようにしましょう」
  • Let’s choose the full plan.
    「全部入りのプランを選びましょう」

Let’s go the whole hog and decorate the entire house. が出なければ、Let’s decorate the entire house. だけでも意図は明確に伝わります。

「毒を食らわば皿まで」と同じ?

日本語の「毒を食らわば皿まで」と重なる場面もありますが、完全一致ではありません。日本語のことわざには「ここまで悪いことをしたのなら」「引き返せないなら」という投げやりな響きが出ることがあります。一方、go (the) whole hogは、パーティーや旅行を豪華にするような前向きで楽しい場面にもよく使えます。

ことわざ全体の英語での伝え方は、「毒を食らわば皿まで」は英語で?で詳しく解説しています。

まとめ

go (the) whole hog は、「中途半端にせず全部やる」「費用や手間を惜しまず徹底的にやる」というカジュアルなイディオムです。

  • イギリス英語では go the whole hog が中心
  • アメリカ英語では go whole hog がよく使われる
  • wholeの「丸ごと全部」という感覚が意味をつかむ鍵
  • go all outは「全力」、go the whole hogは「部分的にせず全部」が中心

ほかの頻出イディオムは、英熟語・定型表現のまとめから探せます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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