with a vengeanceの意味は?「猛烈な勢いで・前にも増して」の使い方と例文

with a vengeanceの意味・使い方・ニュアンスを示すアイキャッチ画像

with a vengeanceは、直訳すると「復讐心を持って」のように見えますが、実際の会話や文章では主に「猛烈な勢いで」「前にも増して」「徹底的に」という意味で使われます。

特に、いったん弱まったものや止まっていたものが、以前より強く戻ってくる場面でよく使われます。

The heat is back with a vengeance.
暑さが猛烈な勢いで戻ってきました。

この記事では、with a vengeanceの意味、なぜこのニュアンスになるのか、よく使う語順、自然な例文、with forcemore than everとの違いまで分かりやすく解説します。

with a vengeanceの基本的な意味

with a vengeanceには、文脈によって次のような訳が合います。

  • 猛烈な勢いで
  • 前にも増して
  • 徹底的に
  • ものすごく

共通するのは、単に何かが起こるのではなく、普通の程度を超える強さや激しさがあることです。

Winter returned with a vengeance.
冬の寒さが猛烈な勢いで戻ってきました。

After a quiet month, business picked up with a vengeance.
静かな1か月のあと、商売が一気に活気づきました。

He started exercising again with a vengeance.
彼は以前にも増す勢いで運動を再開しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

vengeanceを見て、毎回「復讐」と訳す必要はありません。with a vengeanceをひとかたまりで捉え、「普通以上の激しさで」と考えると自然です。

なぜ「復讐」から「猛烈な勢いで」になるのか

vengeanceは本来「復讐・報復」を表す名詞です。復讐するときの「やり返す」「容赦なく力を注ぐ」という強い感情から、勢いや程度が非常に強いことを強調するイディオムになりました。

ただし、現代の一般的な用法では、話し手が本当に復讐しているとは限りません。暑さ、寒さ、雨、人気、仕事、食欲など、人の感情を持たないものにも自然に使えます。

with a vengeanceの前より強く戻るイメージを波で比較した解説図

イメージは、「戻る」+「以前より強い」です。単なる再開ではなく、大きな波が押し寄せるような勢いを加えます。

よく使われる形と語順

1.be back with a vengeance

最も典型的なのが、A is back with a vengeanceです。「Aが前にも増す勢いで戻ってきた」となります。

My allergies are back with a vengeance.
アレルギー症状がひどい勢いでぶり返しました。

Wide-leg jeans are back with a vengeance.
ワイドジーンズが大きな勢いで再流行しています。

2.come back/return with a vengeance

come backreturnを使うと、戻ってくる動きそのものを表せます。

The rain came back with a vengeance in the afternoon.
午後になると雨が猛烈な勢いで戻ってきました。

Tourism returned with a vengeance that summer.
その夏、観光需要が前にも増す勢いで戻りました。

3.動詞+with a vengeance

「戻る」以外の動詞にも付けられます。この場合は「猛烈に・徹底的に」という強調になります。

She threw herself into the project with a vengeance.
彼女はものすごい勢いでそのプロジェクトに打ち込みました。

We cleaned the house with a vengeance before the guests arrived.
来客前に、私たちは家を徹底的に掃除しました。

日常会話で使える自然な例文

天気・季節

The summer heat has arrived with a vengeance.
夏の暑さが猛烈な勢いでやってきました。

It stopped snowing for a while, but now it’s back with a vengeance.
しばらく雪はやんでいましたが、今はものすごい勢いで降っています。

仕事・勉強

Work got busy with a vengeance after the holidays.
休暇明け、仕事が一気にものすごく忙しくなりました。

After failing the test, Ken studied with a vengeance.
試験に落ちたあと、ケンは猛烈に勉強しました。

健康・体調

My headache came back with a vengeance last night.
昨夜、頭痛がひどくぶり返しました。

Her appetite returned with a vengeance once she felt better.
体調がよくなると、彼女の食欲はものすごい勢いで戻りました。

流行・人気

That style is back with a vengeance this year.
そのスタイルは今年、前にも増す勢いで流行しています。

Vinyl records have come back with a vengeance.
レコードが目覚ましい勢いで人気を取り戻しています。

with a vengeanceと似た表現の違い

with forceとの違い

with forceは「力を込めて・勢いよく」という物理的な力を表しやすい表現です。

He pushed the door with force.
彼は力を込めてドアを押しました。

一方、with a vengeanceは物理的な力よりも、出来事の激しさ・程度の強さを大げさに印象づけます。

more than everとの違い

more than everは「これまで以上に」という比較を落ち着いて伝えます。

We need your support more than ever.
私たちはこれまで以上にあなたの支援を必要としています。

with a vengeanceには、急激さや圧倒されるほどの勢いがあります。客観的・フォーマルに述べたい場合はmore than everのほうが使いやすいこともあります。

in full forceとの違い

in full forceは「本格的に・全力で・勢ぞろいで」という意味です。

The rainy season is now in full force.
梅雨が今まさに本格化しています。

in full forceは力が十分に発揮されている状態、with a vengeanceは予想以上の激しさや、強烈な復活を強調します。

日本人が間違えやすいポイント

「復讐とともに」と直訳しない

The cold is back with a vengeance.を「寒さが復讐とともに戻った」と訳すと不自然です。ここでは「寒さが猛烈な勢いで戻った」「厳しい寒さがぶり返した」と考えます。

穏やかな変化には使いにくい

with a vengeanceは強い表現です。「少し人気が戻った」「徐々に体調が戻った」のような穏やかな変化には向きません。

その場合は、It’s becoming popular again.I’m slowly feeling better.のように直接伝えるほうが自然です。

良いことにも悪いことにも使える

悪天候や痛みだけでなく、景気、人気、食欲、やる気などの良い変化にも使えます。表現自体が「悪い」というより、強烈さを表しているためです。

この表現が出てこないときの簡単な言い換え

with a vengeanceを思い出せなくても、基本語で十分に伝えられます。

  • The heat is back, and it’s even worse now.
    暑さが戻ってきて、今はさらにひどいです。
  • It started raining very heavily again.
    また激しく雨が降り始めました。
  • That style is very popular again.
    そのスタイルがまたとても人気です。
  • My headache came back much stronger.
    頭痛がもっとひどくなって戻ってきました。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しいイディオムが出てこないときは、「戻った」と「前より強い」を分けましょう。It came back, and it’s much stronger now.なら、中学英語でも同じ状況をしっかり伝えられます。

会話での使い方

A: I thought the rain had stopped.
雨はやんだと思っていました。

B: So did I, but it’s back with a vengeance.
私もそう思いました。でも、ものすごい勢いでまた降っています。


A: Are those jackets popular again?
あのジャケット、また人気なのですか?

B: Yes, they’re back with a vengeance this year.
はい。今年は前にも増す勢いで流行しています。

まとめ

with a vengeanceは「猛烈な勢いで」「前にも増して」「徹底的に」を表すイディオムです。

  • 特に、いったん弱まったものが強烈に戻る場面で使う
  • be back/come back/return with a vengeanceが定番
  • 本当に「復讐」を表しているとは限らない
  • more than everより急激で劇的な響きがある
  • 出てこなければIt came back much stronger.などで言い換えられる

まずは、天気や体調についてIt’s back with a vengeance.と言うところから使ってみましょう。

ほかの定型表現は、英熟語・定型表現の一覧でまとめて確認できます。withを使った関連表現は、withを使った句動詞・定型表現一覧も参考にしてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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