
upon doingは「~するとすぐに」「~した際に」を表す、やや硬めの英語表現です。Upon arriving at the hotel, I received a welcome message.なら「ホテルに到着するとすぐ、ウェルカムメッセージを受け取りました」となります。
uponの後ろには動詞の-ing形を置き、後続の出来事が起こるきっかけや直前の動作を示します。通知・案内・契約・報告書などでよく見かけますが、主語の一致に注意が必要です。会話で自然なwhenや、直後を明確にするas soon asとの違いも含めて整理しましょう。
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upon doingの意味と基本の語順
基本の形は次のとおりです。
Upon + 動名詞(doing), 主語 + 動詞 …
- Upon entering the room, she turned on the lights.
部屋に入ると、彼女は照明をつけました。 - Upon receiving your email, we will review the request.
メールを受信し次第、ご依頼を確認します。 - Upon completing the form, click “Submit.”
フォームへの入力が完了したら、「送信」をクリックしてください。
文頭で使う場合は、upon doingのまとまりの後ろにカンマを置くのが一般的です。文末にも置けますが、案内文では文頭がよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「~するとすぐ」になる?uponの感覚
uponは多くの文脈でonに近く、「~に接して」「~した時点で」という感覚を持ちます。ある動作が成立した時点に、次の出来事が重なるイメージです。
- upon arrival:到着時に
- upon request:要請があれば/要請時に
- upon payment:支払い時に
- upon hearing the news:その知らせを聞くと
upon + 名詞もよく使われます。動作を具体的に言いたいときはupon + doingにします。
uponの後ろは動名詞にする
uponは前置詞なので、後ろに動詞を置く場合は-ing形にします。
× upon receive the package
○ upon receiving the package
× upon to arrive
○ upon arriving
- Upon opening the package, I noticed the damage.
荷物を開けると、破損に気づきました。 - Upon checking the schedule, we found a conflict.
予定を確認したところ、重複が見つかりました。
省略された主語は主節の主語と同じ
upon doingでは、doingの動作をする人・物が省略されています。通常、その主語は後ろの主節の主語と同じです。
Upon arriving at the station, I called my friend.
駅に到着すると、私は友人に電話しました。
到着したのも電話したのもIです。
次のように主語がずれると、不自然な「ぶら下がり分詞」になります。
× Upon arriving at the station, the train had already left.
この形では、文法上は「電車が駅に到着した」ように読めてしまいます。次のように直します。
○ When I arrived at the station, the train had already left.
私が駅に着いたとき、電車はすでに出発していました。

upon doingとon doingの違い
upon doingとon doingは、多くの場合ほぼ同じ意味です。
- Upon hearing her name, he looked up.
彼女の名前を聞くと、彼は顔を上げました。 - On hearing her name, he looked up.
彼女の名前を聞くと、彼は顔を上げました。
uponの方がややフォーマルで、書面・ニュース・物語的な文章に合います。on doingも書き言葉寄りですが、uponほど儀礼的ではありません。日常会話ならwhenが最も自然です。
upon doing・when・as soon asの違い
when S + V:中立的な「~するとき」
When I arrived, I called her.
到着したとき、彼女に電話しました。
会話でも文章でも使えます。「直後」の意味は文脈次第です。
as soon as S + V:「~するとすぐ」を明確に強調
As soon as I arrived, I called her.
到着するとすぐ、彼女に電話しました。
時間を置かずに行動したことをはっきり伝えます。会話でも自然です。
upon doing:簡潔でフォーマル
Upon arriving, I called her.
到着すると、彼女に電話しました。
主語を繰り返さず簡潔に書けます。案内・報告・説明では便利ですが、カジュアルな会話では少し硬く聞こえます。
よく使われる形と定番フレーズ
upon arriving / arrival
- Please check in upon arriving at the venue.
会場に到着したら受付をしてください。 - Payment is required upon arrival.
到着時に支払いが必要です。
upon receiving / receipt
- We will contact you upon receiving the documents.
書類を受け取り次第、ご連絡します。 - You will receive a confirmation upon receipt of payment.
入金確認後、確認メールが届きます。
upon completion
- A certificate will be issued upon completion of the course.
コース修了時に証明書が発行されます。
upon request
- Additional information is available upon request.
ご要望に応じて追加情報をご提供します。
仕事・旅行・日常で使える例文
仕事
- Upon reviewing the report, I noticed two errors.
報告書を確認したところ、2つの誤りに気づきました。 - Upon approval, the payment will be processed.
承認後、支払い処理が行われます。 - Please notify us upon changing your address.
住所を変更した際はお知らせください。
旅行
- Upon landing, please turn off airplane mode.
着陸したら機内モードを解除してください。 - Upon reaching the hotel, we left our bags at reception.
ホテルに着くと、荷物をフロントに預けました。 - You will receive the room key upon check-in.
チェックイン時にルームキーを受け取ります。
日常・物語
- Upon seeing the surprise, she started crying.
サプライズを見ると、彼女は泣き出しました。 - Upon waking up, I checked the weather.
目を覚ますと、天気を確認しました。 - Upon opening the door, the dog ran outside.
ドアを開けると、犬が外へ走り出しました。
日本人が間違えやすいポイント
1.どんな「~したら」にも使わない
upon doingは、実際に起きた動作や、手続き上のきっかけを表すのが得意です。条件が不確実な場合はifが自然です。
If you need help, call this number.
助けが必要なら、この番号に電話してください。
Upon needing helpは非常に不自然です。
2.カジュアルな会話で多用しない
友人との会話なら、When I got home …やAs soon as I got home …の方が自然です。Upon getting home …は、話を少し改まって語る響きがあります。
3.主語のずれを見落とさない
upon doingの動作主と主節の主語が違うなら、省略せずwhen S + Vで書きます。特にビジネス文書では、誰が何をするのかが曖昧にならないよう注意しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
upon doingがすぐ出ない場合は、whenまたはas soon asで十分伝わります。
- Upon arriving, call me.
→ Call me when you arrive.
着いたら電話して。 - Upon receiving the file, we will reply.
→ We will reply when we get the file.
ファイルを受け取ったら返信します。 - Upon hearing the news, she smiled.
→ She smiled as soon as she heard the news.
その知らせを聞くとすぐ、彼女は笑顔になりました。
会話では、主語を省略しないwhen + 主語 + 動詞の方が作りやすく、誤解も起こりにくい表現です。
まとめ
- upon doingは「~するとすぐ・~した際に」
- uponは前置詞なので、後ろは動名詞
- doingの動作主は通常、主節の主語と同じ
- upon doingはフォーマルで書き言葉向き
- on doingはほぼ同義で、少し一般的
- 会話ではwhen、直後を強調するならas soon asが自然
ほかの定型表現も体系的に確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。











