
Wait up!は、先に歩いている人などに「待って!」「置いていかないで!」と呼びかけるカジュアルな表現です。
また、wait up for+人の形では、「その人が帰ってくるまで寝ずに待つ」という別の意味になります。
同じwait upでも、場面と語順によって意味が変わるため、2つをセットで理解しておくことが大切です。この記事では、wait upのニュアンス、自然な例文、wait for・stay up・hold onとの違いまで詳しく解説します。
Contents
wait upには2つの意味がある
wait upの代表的な意味は、次の2つです。
- Wait up!:待って!・少し速度を落として!
- wait up for+人:人を寝ずに待つ

Wait up! I can’t walk that fast.
待って!そんなに速く歩けないよ。
I waited up for my daughter last night.
昨夜、私は娘の帰りを寝ずに待ちました。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:Wait up!は「待って!」「置いていかないで!」
前を歩く人や走っていく人に追いつきたいとき、Wait up!と声をかけます。「少し速度を落として、私が追いつけるようにして」というニュアンスです。
アメリカ英語の日常会話で特によく使われる、くだけた表現です。イギリス英語を含めて広く通じるWait for me!に言い換えることもできます。
歩いている人に使う例文
Wait up! You’re walking too fast.
待って!歩くのが速すぎるよ。
Hey, wait up! I need to tie my shoe.
ねえ、待って!靴ひもを結ばないと。
Wait up, everyone. I’m almost there.
みんな待って。もう少しで追いつくから。
She called, “Wait up!” and ran after us.
彼女は「待って!」と叫び、私たちを追いかけました。
会話での自然な使い方
A: Come on. The train leaves in five minutes.
急いで。電車は5分後に出るよ。
B: Wait up! I can’t run in these shoes.
待って!この靴では走れないよ。
Wait up!はカジュアルなので、上司や初対面の相手へ丁寧にお願いする表現ではありません。その場合は、次のように言えます。
Could you wait for me for a moment?
少し待っていただけますか。
意味2:wait up for+人は「人を寝ずに待つ」
wait up for+人は、夜遅く、その人が帰宅したり連絡したりするまで寝ないで待つという意味です。
親が子どもの帰宅を待つ場面、パートナーや家族の帰りを待つ場面でよく使われます。
Don’t wait up for me.
私を待たずに先に寝てね。
これは非常によく使われる定番フレーズです。帰宅が遅くなる人が、家にいる家族やパートナーへ伝える場面に合います。
日常会話の例文
I waited up for him until midnight.
私は真夜中まで彼の帰りを寝ずに待ちました。
My mother always waits up for me when I work late.
私が遅くまで仕事をすると、母はいつも寝ずに待ってくれます。
Did you wait up for me?
私のことを寝ずに待っていたの?
You don’t have to wait up for us.
私たちを寝ずに待つ必要はないよ。
Thanks for waiting up.
寝ずに待っていてくれてありがとう。
Don’t wait up.だけでも使える
誰を待つのかが会話の流れで明らかなら、for meを省略してDon’t wait up.だけでも自然です。
I’ll probably be home after midnight, so don’t wait up.
たぶん帰宅は真夜中を過ぎるから、待たずに寝てね。
waitとupから意味をイメージしよう
waitは「待つ」、upには「起きた状態にある」「活動している状態」という感覚があります。
wait up for someoneでは、「その人を待ちながら、起きた状態を保つ」ことから「人を寝ずに待つ」という意味になります。
一方、命令形のWait up!では、upが「相手との差を詰める・追いつける状態にする」という感覚を加え、「追いつくまで待って」という呼びかけになります。
upが句動詞に加える感覚をさらに整理したい方は、be-rize.comのupのコアイメージと句動詞の解説も参考にしてください。
wait upとwait forの違い
wait forは、人・物・出来事を待つ一般的な表現です。昼でも夜でも使えます。
wait up forは、通常、夜に寝ないで人を待つことを表します。
- I waited for Emma at the station.
私は駅でエマを待ちました。 - I waited up for Emma.
私はエマの帰りを寝ずに待ちました。
駅や店で普通に人を待っただけなのにwaited up forを使うと、「夜、寝ずに待った」という余計な意味が加わります。
wait upとstay upの違い
stay upは「寝ずに起きている」という状態を表します。誰かを待っているとは限りません。
wait upは、誰かの帰宅や連絡を待つ目的で起きていることを表します。
- I stayed up late watching a movie.
私は映画を見て夜更かししました。 - I waited up late for my son.
私は息子の帰りを遅くまで寝ずに待ちました。
単に「夜更かしした」ならstay up、「人を待つために起きていた」ならwait upと考えましょう。
Wait up!とHold on.の違い
どちらも日本語では「待って」と訳せますが、得意な場面が異なります。
- Wait up!:先に進む人に、追いつくまで待ってもらう
- Hold on.:会話・作業・電話などを一時的に止めてもらう
Wait up! I’m coming with you.
待って!私も一緒に行くよ。
Hold on. Let me check the schedule.
ちょっと待って。予定を確認させて。
hold onの複数の意味は、Hold onの意味と使い分けで詳しく解説しています。
Wait up!とWait a minute.の違い
Wait a minute.やJust a sec.は、相手に短い時間だけ待ってもらう一般的な表現です。
Wait up!は、歩く・走るなど、相手が先へ進んでいる場面で特に自然です。
- Wait a minute. I need my phone.
ちょっと待って。スマホが必要なの。 - Wait up! I’m still tying my shoes.
待って!まだ靴ひもを結んでいるところだよ。
カジュアルな「ちょっと待って」の選択肢は、Just a secとWait・Hold onの違いも参考になります。
日本人が間違えやすいポイント
wait up meとは言わない
人を寝ずに待つ場合は、wait up for+人とforが必要です。
- 正:I waited up for her.
- 誤:I waited up her.
「待って!」なら命令形で使う
先を歩く人へ声をかけるときは、主語を付けずにWait up!と言います。
You wait up.とすると、文脈によっては不自然に強く聞こえるため、通常の呼びかけではWait up!だけで十分です。
丁寧な依頼には向かない
Wait up!は友人や家族などに使うくだけた表現です。仕事などで丁寧に言うなら、次の表現が安全です。
Could you wait a moment, please?
少々お待ちいただけますか。
しゅみすけ(大山俊輔)
wait upが出てこないときの簡単な言い換え
wait upを思い出せないときは、意味を直接伝える簡単な英語に言い換えられます。
「待って!」の言い換え
- Wait for me!
私を待って! - Please slow down.
少しゆっくり歩いて。 - I can’t keep up.
ついていけないよ。
「寝ずに待つ」の言い換え
- stay awake until someone comes home
誰かが帰宅するまで起きている - not go to bed until someone returns
誰かが戻るまで寝ない
My mother didn’t go to bed until I came home.
母は私が帰宅するまで寝ませんでした。
関連表現
- wait for:人・物・出来事を待つ
- stay up:寝ずに起きている・夜更かしする
- hold on:少し待つ・つかまる
- hang on:ちょっと待つ・しっかりつかまる
- keep up:遅れずについていく
- catch up:追いつく
- wait out:困難な状況が終わるまで待つ
「終わるまで待つ」という別の句動詞は、wait outの意味とwait it outの語順で解説しています。
英熟語をまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧記事もご覧ください。
まとめ
wait upには、主に2つの意味があります。
- Wait up!:先に進む人に「待って!」「追いつかせて!」
- wait up for+人:その人を寝ずに待つ
- Don’t wait up.:待たずに先に寝て
- wait forは一般的に待つ、stay upは目的を問わず起きている
まずは友人に使えるWait up!と、帰宅が遅くなるときのDon’t wait up for me.を、そのまま使える定番フレーズとして覚えておきましょう。









