water downの意味は?「薄める・骨抜きにする」の使い方と語順

water downの「薄める・骨抜きにする」という意味を表すアイキャッチ画像

water downは、飲み物などを「水で薄める」という文字どおりの意味と、提案・規則・主張などを「弱める・骨抜きにする」という比喩的な意味を持つ句動詞です。

They watered down the juice.
彼らはそのジュースを水で薄めました。

The final agreement was watered down.
最終合意は内容が弱められました。

どちらも「水を加えて濃さや力を下げる」という同じイメージから理解できます。この記事では、2つの意味、ネイティブが感じるニュアンス、water it downの語順、dilute・weaken・play downとの違いまで例文で解説します。

water downの意味は「薄める・骨抜きにする」

water downの中心的な意味は次の2つです。

  • 液体に水を加えて薄める
  • 案・規則・表現などの強さや効果を弱める

液体を水で薄める

Could you water down the soup a little?
スープを少し水で薄めてもらえますか?

This drink tastes watered down.
この飲み物は水で薄めたような味がします。

watered-down coffeeのように過去分詞を名詞の前へ置くと、「水っぽい・薄められたコーヒー」という意味になります。味への不満を含むこともあります。

内容や効果を弱める・骨抜きにする

比喩的には、提案・法律・規則・メッセージ・批判などが、修正によって本来の強さや効果を失うことを表します。

The committee watered down the proposal.
委員会はその提案の内容を弱めました。

Don’t water down your message just to please everyone.
全員に気に入られようとして、メッセージを弱めないでください。

The new rule was watered down after several complaints.
新しい規則は複数の苦情を受けて、内容が緩められました。

日本語では文脈に応じて「弱める」「緩める」「骨抜きにする」「当たり障りのない内容にする」などと訳せます。

しゅみすけ(大山俊輔)

water downは、単に短くしたり分かりやすくしたりすることではありません。本来あった「濃さ・厳しさ・説得力・効果」が弱くなるときに使います。

なぜwater downで「骨抜きにする」になるの?

waterを動詞で使うと「水をやる」のほか、「水を加える」という意味になります。downには、量・強さ・程度を低い方向へ動かす感覚があります。

濃いジュースに水を加えると、色も味も薄くなります。同じように、強い提案へ妥協案を加えれば、もとの厳しさや効果が弱くなります。この物理的な変化が、そのまま比喩へ広がっています。

water downの液体を薄める意味と内容を骨抜きにする意味、代名詞の語順を示す図

water downの語順

water downは目的語を取る他動詞型の句動詞で、名詞は2か所に置けます。

  • water down the sauce
  • water the sauce down

どちらも「ソースを薄める」です。ただし、目的語がit・themなどの代名詞なら、必ずwaterとdownの間に置きます。

This sauce is too strong. Water it down.
このソースは味が濃すぎます。水で薄めてください。

Water down it.とは通常言いません。

比喩的な用法でも語順は同じです。

The wording sounds too direct. Can we water it down?
その言い回しは直接的すぎます。少し弱められますか?

watered downとbe watered down

受け身のbe watered downもよく使われます。誰が弱めたかより、「結果として弱い内容になった」ことへ焦点を当てる形です。

The original plan was watered down during negotiations.
当初の計画は交渉の中で骨抜きにされました。

また、a watered-down versionなら「簡略化され、もとの強さや特徴が失われた版」です。

The movie felt like a watered-down version of the novel.
その映画は小説を当たり障りなく薄めた版のように感じられました。

water downを使う自然な例文

仕事・会議

We shouldn’t water down the recommendation.
その提言を弱めるべきではありません。

The client asked us to water down the criticism.
顧客は私たちに批判の表現を和らげるよう求めました。

学校・学習

The course wasn’t watered down for beginners.
その講座は初心者向けだからといって内容を薄くしてはいませんでした。

家庭・料理

I watered the curry down for the kids.
子どもたちのためにカレーを薄めました。

恋愛・人間関係

She watered down what she really wanted to say.
彼女は本当に言いたかったことを当たり障りのない表現にしました。

water down・dilute・weaken・play downの違い

表現 中心的な意味 ニュアンス
water down 薄める・骨抜きにする 何かを加えたり修正したりして、濃さや力を落とす
dilute 希釈する・影響を弱める やや硬く、科学・金融・ビジネスでも使う
weaken 弱める 原因や方法を限定しない一般的な語
play down 重要性を小さく見せる 実際に弱めるより、深刻でないように扱う

dilute the solutionは「溶液を希釈する」という正確で硬めの表現です。日常の飲み物ならwater downが分かりやすい一方、レシピではadd some waterも自然です。

weaken the proposalは単に提案を弱めること。water downには「修正や妥協を重ねて、もとの力が薄くなる」という視覚的な響きがあります。

日本人が間違えやすいポイント

「優しく言う」すべてに使うわけではない

表現を丁寧にするだけならmake it sound softersay it more gentlyが適切です。water downは、内容そのものの強さや効果まで落ちる含みがあります。

自動詞ではなく目的語を取るのが基本

「提案が弱くなった」と言うなら、通常はThe proposal was watered down.と受け身にします。The proposal watered down.とは一般に言いません。

watered-downは名詞の前でハイフンを使う

a watered-down policyのように名詞の前で形容詞として使う場合は、ハイフンでつなぐのが一般的です。動詞の受け身ではThe policy was watered down.とハイフンを付けません。

water downが出てこないときの簡単な言い換え

  • Add some water.(水を少し加えてください)
  • Make it less strong.(もう少し弱くしてください)
  • They changed the plan, so it is not as strong now.(彼らが計画を変えたので、今は前ほど強い内容ではありません)
  • Say it in a softer way.(もう少し柔らかい言い方にしてください)

しゅみすけ(大山俊輔)

water downが出てこなければ、液体ならAdd some water.、案や主張ならMake it less strong.で十分に伝わります。まず「何の強さを下げたいのか」を短い文で説明しましょう。

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まとめ

water downは「水で薄める」と「提案・規則・主張などを弱める、骨抜きにする」を表します。どちらも、濃いものへ水を加えて強さを下げるイメージでつながっています。

語順はwater A down / water down Aですが、代名詞はwater it downです。会話で表現が出てこなければ、Add some water.やMake it less strong.と言い換えてみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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