
wind upは、日常会話でよく使う「結局〜になる」のほか、「終わらせる」「巻く・巻き上げる」「人をからかう」など複数の意味を持つ句動詞です。
一見ばらばらに見えますが、中心にあるのは何かを巻いて、最後のところまで持っていくイメージです。この記事では、意味ごとの語順、過去形wound up、end upとの違い、自然な例文、間違えやすいポイントを整理します。
Contents
wind upの主な意味

wind upには、主に次の4つの使い方があります。
- 結局〜になる・最終的に〜する
- 会議や活動を終わらせる
- コードやぜんまいなどを巻く・巻き上げる
- 人をからかう・わざといら立たせる(主にイギリス英語)
また、be wound upには「緊張している・興奮している」という意味があります。
なぜwind upで意味が広がる?
動詞のwindには「巻く」という意味があります。糸やコードを巻くと、ばらばらに伸びていたものが一つにまとまり、作業が最後まで進みます。
upには「完全に・最後まで」という感覚があります。そこから、物を巻き上げる動作だけでなく、「話や活動を最後まで進めて終える」「さまざまな経緯の末にある結果へ着く」という意味へ広がりました。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:結局〜になる・最終的に〜する
予想や計画とは違う経緯をたどり、最終的にある行動・状態・場所に落ち着いたときに使います。この用法はend upに非常に近く、特に会話でよく使われます。
wind up doing
「結局〜することになる」は、wind up+動名詞です。to doではありません。
We missed the last train and wound up taking a taxi.
終電に乗り遅れ、結局タクシーに乗ることになりました。
I only planned to look, but I wound up buying the dress.
見るだけのつもりでしたが、結局そのワンピースを買いました。
wind up+形容詞・being
最終的な状態を表すときは、形容詞やbeing+名詞・形容詞を続けられます。
The simple repair wound up being more expensive than expected.
簡単な修理のはずが、結局は予想以上に高くつきました。
Be careful, or you’ll wind up exhausted.
気をつけないと、最後にはへとへとになりますよ。
wind up in・at・with
場所や結果は前置詞を使って表します。
- wind up in+場所・状況:結局〜の中にいる
- wind up at+地点:結局〜に着く
- wind up with+結果・所有物:結局〜を抱える
We took the wrong road and wound up at the beach.
道を間違えて、結局ビーチに着きました。
If you keep adding features, you’ll wind up with a confusing app.
機能を追加し続けると、結局分かりにくいアプリになってしまいます。
意味2:終わらせる・締めくくる
会議・仕事・話・活動などを終える用法です。目的語を取らず「終わりにする」とも、目的語を取って「〜を終わらせる」とも言えます。
Let’s wind up for today.
今日はこの辺で終わりにしましょう。
We need to wind up the meeting by five.
5時までに会議を終える必要があります。
目的語が代名詞なら、wind it upのように間へ置きます。
We’re almost out of time, so let’s wind it up.
もうすぐ時間切れなので、締めくくりましょう。
なお、イギリス英語のビジネス・法律文脈では、wind up a companyが「会社を清算する・事業を畳む」という正式な意味でも使われます。
意味3:巻く・巻き上げる
コード、糸、ホース、ぜんまいなどを回して巻く用法です。
Please wind up the extension cord after you use it.
使った後、延長コードを巻いてください。
He wound up the old clock.
彼は古い時計のぜんまいを巻きました。
この物理的な用法では、目的語を間に置くwind the cord upも自然です。コードを巻く・ほどく表現だけを詳しく確認したい方は、wind up・unwind・untangleの違いも参考になります。
意味4:人をからかう・いら立たせる
主にイギリス英語で、冗談を信じ込ませてからかう、わざと人をいら立たせるという意味があります。
Are you serious, or are you winding me up?
本気で言っているの?それとも私をからかっているの?
Don’t mention the game. It always winds him up.
その試合の話はしないで。彼はいつも腹を立てるから。
代名詞は必ず間に置き、wind me up・wind him upとします。
be wound upの意味
wound upは、wind upの過去形・過去分詞であるだけでなく、「緊張している・神経が高ぶっている」という形容詞的な表現にもなります。
I was too wound up to sleep after the presentation.
プレゼンの後は神経が高ぶりすぎて眠れませんでした。
「結局〜した」という過去形なら後ろに結果が続きますが、「緊張している」ならbe+wound upで状態を表すのが見分け方です。
wind upの活用と発音
| 形 | 綴り | 発音の目安 |
|---|---|---|
| 原形 | wind | ワインド /waɪnd/ |
| 過去形 | wound | ワウンド /waʊnd/ |
| 過去分詞 | wound | ワウンド /waʊnd/ |
| 進行形 | winding | ワインディング |
名詞のwind「風」は「ウィンド」/wɪnd/ですが、wind upのwindは「ワインド」/waɪnd/です。また、wound「傷」は「ウーンド」/wuːnd/なので、過去形wound「ワウンド」と発音を区別します。
wind upとend upの違い
「結局〜になる」の意味では、多くの場面で置き換えられます。
- end up:最終結果に焦点を置く、最も一般的な表現
- wind up:いろいろな経緯を経て、その結果へたどり着く会話的な響き
We ended up staying home.
結局、家にいることになりました。
We wound up staying home.
いろいろあって、結局家にいることになりました。
実際には差が小さく、迷ったらより一般的なend upを使えば自然です。語順や使い分けは、end upの意味・使い方とeventuallyとの違いで詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
「結局〜する」はto doではなくdoing
- I wound up working late.(結局遅くまで働いた)
- I wound up to work late.(誤り)
過去形はwindedではなくwound
「結局〜した」「巻いた」はwound upです。winded upとはしません。ただし、windedという単語自体は「息切れした」という別の意味で存在します。
wind upとwrap upを混同しない
どちらも「終える」ですが、wrap upは会議・話・作業をまとめて締めくくる意味で非常によく使われます。wind upは「活動を終了させる」のほか、「結局〜になる」「巻く」などの意味を持つ多義的な表現です。
簡単な英語で言い換えるなら
wind upが出てこなければ、意味ごとに基本語へ分ければ十分です。
- 結局〜した → finally did …/ended up doing …
- 会議を終える → finish the meeting
- コードを巻く → roll up the cord
- からかう → joke with someone/tease someone
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
wind upの中心には、「巻きながら最後の地点まで進む」というイメージがあります。そこから「結局〜になる」「終わらせる」「巻く」「からかう」という意味へ広がりました。
- 結局〜する:wind up doing
- 結局〜になる:wind up being/wind up+形容詞
- 結局〜に着く:wind up in・at
- 過去形・過去分詞:wound up
- 会議を終える:wind up the meeting/wind it up
- 人をからかう:wind someone up(主にイギリス英語)
ほかの句動詞も、英熟語・定型表現の親記事からまとめて確認できます。









