
仕事中にシステムの不具合が見つかっても、すぐには直せないことがあります。そんなとき、別の方法で作業を続けるのがwork around the problemです。
work aroundは、問題・制約・障害そのものを直接取り除くのではなく、それを避ける方法を見つけて目的を達成するという句動詞です。また、人の予定や事情に合わせて計画を調整する意味でも使います。
Contents
work aroundの意味は「問題を迂回して対処する」
中心となる意味は、目の前の障害を正面から解決できないときに、別の経路や方法で先へ進むことです。
- We found a way to work around the software bug.
私たちはそのソフトウェアの不具合を回避する方法を見つけました。 - There are ways to work around this limitation.
この制約を回避する方法はいくつかあります。 - We can’t fix it today, but we can work around it.
今日は直せませんが、別の方法で対処できます。
大切なのは、work aroundが必ずしも問題の根本解決を意味しないことです。障害は残っていても、仕事や計画を止めないための現実的な方法を作ります。
人・予定に合わせて調整する意味
work aroundは、人の予定、勤務時間、家庭の事情などを避けながら計画を組む意味にもなります。
- We can work around your schedule.
あなたの予定に合わせて調整できます。 - I’ll work around your meetings.
あなたの会議を避けて予定を組みます。 - They worked around her childcare needs.
彼らは彼女の育児上の都合に合わせて調整しました。
この場合も、予定という「動かせない部分」の周囲に、ほかの仕事や時間を配置するイメージです。
しゅみすけ(大山俊輔)
work+aroundから意味の仕組みを理解する
workには「物事を機能させる・うまく進める」、aroundには「周囲を回る・避けて進む」感覚があります。

直線上に障害があるなら、その周りに道を作ってゴールへ進みます。予定調整でも、動かせない時間帯の周囲に別の予定を置きます。
- obstacle → work around → goal
- fixed schedule → arrange other tasks around it
語順:work aroundは基本的に分離しない
「問題を回避する」のwork aroundでは、対象をaroundの後ろに置きます。
- We worked around the problem.(正しい)
- We worked around it.(正しい)
- We worked it around.(この意味では通常使わない)
代名詞でもaroundの後ろです。make it overやdo it upのような分離型とは語順が異なります。
一方、予定そのものを別の事情に合わせて組むときは、次の形も使えます。
- We worked the schedule around her availability.
彼女の都合に合わせて予定を組みました。
これは「scheduleを、her availabilityの周囲に配置する」という構文です。まずは頻度の高いwork around+問題・予定を覚えれば十分です。
よく使われる形
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| work around a problem | 問題を迂回して対処する | work around the error |
| work around a limitation | 制約を回避する | work around the size limit |
| work around someone’s schedule | 人の予定に合わせる | work around your schedule |
| find a way to work around … | 回避方法を見つける | find a way to work around it |
work aroundとworkaroundの違い
work aroundは動詞、workaroundは名詞です。
- We worked around the problem.
私たちはその問題を回避して対処しました。 - We found a workaround for the problem.
私たちはその問題の回避策を見つけました。
名詞workaroundは、特にITや業務改善の場面で「一時的な回避策・代替手順」を指します。根本的な修正ではないことも多い表現です。
- This is only a temporary workaround.
これは一時的な回避策にすぎません。 - Is there a workaround for this issue?
この問題に回避策はありますか。
work around・get around・solveの違い
| 表現 | 中心の意味 |
|---|---|
| work around | 現実的な別手段を作り、障害を避けて作業を進める |
| get around | 規則・問題・困難などをうまく避ける、乗り越える |
| solve | 問題そのものを解決する |
- We worked around the bug.
不具合を残したまま、別の方法で作業しました。 - They found a way to get around the rule.
彼らはその規則をうまく回避する方法を見つけました。 - The developers solved the bug.
開発者たちは不具合そのものを解決しました。
get aroundは規則をかいくぐるようなニュアンスになる場合があります。仕事上の制約に対して実用的な代替手段を作るなら、work aroundがよく合います。
work aroundとwork throughの違い
work aroundは障害を避け、work throughは問題の中を一つずつ進みます。
- We worked around the technical issue.
技術的な問題を回避して作業を進めました。 - We worked through each technical issue.
技術的な問題を一つずつ検討・処理しました。
根本原因に向き合う時間がないならwork around、問題を順番に処理して解決へ進むならwork throughです。
仕事・日常で使える例文
- Can we work around this deadline?
この締め切りを前提に、何とか調整できますか。 - We’ll have to work around the budget limit.
予算上限を避けながら何とか進める必要があります。 - The elevator is broken, so we’ll work around it.
エレベーターが壊れているので、別の方法で対応します。 - I can work around your availability.
あなたの都合に合わせられます。 - She works around her children’s school hours.
彼女は子どもの学校の時間に合わせて働いています。 - We created a simple workaround until the update arrived.
更新が来るまでの簡単な回避策を作りました。
日本人が間違えやすい点
- 問題を完全に解決したとは限らない
- 代名詞はwork around itで、work it aroundではない
- 動詞は2語のwork around、名詞は1語のworkaround
- 予定に合わせる場合、相手の都合を尊重する柔らかい表現になる
- work around to doingは誤り。「ようやく〜する」はget around to doing
この句動詞が出てこなかったら?
work aroundを忘れたら、「問題は直せないが、別の方法で続ける」と分けて言えます。
- We can’t fix it now, but we can use another way.
今は直せませんが、別の方法を使えます。 - We found another way to do it.
それをする別の方法を見つけました。 - We can change the schedule for you.
あなたに合わせて予定を変更できます。 - Tell me when you are free, and we’ll choose a time.
空いている時間を教えてください。時間を決めましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する表現
まとめ
- work aroundは、問題・制約を迂回しながら目的を達成する
- 人の予定や事情に合わせて計画を調整する意味もある
- 根本解決ではなく、現実的な代替手段を作ることに焦点がある
- 分離せず、代名詞はwork around it
- 動詞はwork around、名詞「回避策」はworkaround
- 出てこなければuse another wayなどの簡単な英語で言い換えられる
ほかのwork句動詞もまとめて学びたい方は、workを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を例文解説をご覧ください。









