seemは、「〜のように見える」「〜のように思われる」を表す動詞です。断定はできないけれど、見聞きした情報や状況から受けた話し手の印象をやわらかく伝えます。
ところが、実際の英文では seem tired、seem to know、It seems that …、seem like … と形が変わります。さらに「〜のように見える」と訳せるlookとの違いもあり、どれを選ぶか迷いやすい単語です。
先に結論
- seem+形容詞・名詞:〜のように思える
- seem to+動詞:〜するようだ
- It seems that+文:どうやら〜のようだ
- seem like+名詞・文:〜のように感じられる
- look:主に目で見た印象を伝える
Contents
seemの意味とコアイメージ
seemの発音は/siːm/(スィーム)です。コアイメージは、目の前の事実を言い切るのではなく、集まった手がかりから「私にはそう思える」と判断することです。
She seems tired.
彼女は疲れているようです。
この文は、彼女が本当に疲れていると断定しているわけではありません。表情、声、動きなどを見て、話し手が「疲れていそうだ」と受け取っています。
This plan seems reasonable.
この計画は妥当に思えます。
seemの判断材料は見た目だけではありません。説明を聞いた結果、状況を考えた結果、経験と照らし合わせた結果などにも使えます。ここがlookとの大きな違いです。
seemの4つの使い方を図解

| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| seem+形容詞 | 〜のように思える | She seems happy. |
| seem to+動詞 | 〜するようだ | She seems to know. |
| It seems that+文 | どうやら〜のようだ | It seems that she knows. |
| seem like+名詞・文 | 〜のように感じる | It seems like a dream. |
seem+形容詞・名詞|状態が「〜のようだ」
もっともシンプルなのが、主語+seem+形容詞です。seemはbe動詞に近い働きをし、主語がどのような状態に思えるかを説明します。
You seem busy today.
今日は忙しそうですね。
The answer seems obvious.
答えは明らかなように思えます。
Something seems wrong.
何かがおかしいようです。
You seem busy. は「あなたは忙しい人に見える」という外見の話ではなく、返事の速さや仕事量なども含めた全体的な印象です。
やや硬めですが、seem+名詞も使えます。
It seems a good idea.
それは良い考えのようです。
日常会話では It seems like a good idea. や It seems to be a good idea. のほうが自然に聞こえる場面も多いため、初心者はこの2つを先に使えるようにすると安心です。
seem toの意味と使い方|「〜するようだ」
主語+seem to+動詞の原形で、「主語は〜するようだ」「どうやら〜らしい」という意味になります。形容詞ではなく、動作や状態を動詞で続けたいときの形です。
She seems to understand the problem.
彼女はその問題を理解しているようです。
He seems to like his new job.
彼は新しい仕事を気に入っているようです。
They seem to know each other.
彼らは知り合いのようです。
toの後ろには動詞の原形を置きます。to不定詞の基本イメージを詳しく知りたい方は、be:RIZEのto不定詞を「未来へ向かう矢印」で理解する解説も参考になります。
seem to beとの違い
seem to beは、be動詞が必要な状態・立場・場所を続ける形です。
- She seems happy.(彼女は幸せそうです)
- She seems to be happy.(彼女は幸せなようです)
- He seems to be a doctor.(彼は医師のようです)
- The keys seem to be in the bag.(鍵はバッグの中にあるようです)
seem happyとseem to be happyは意味がほぼ同じです。会話では短いseem happyが自然で、seem to beは少し慎重に判断している響きになることがあります。名詞や場所を続ける場合はto beが分かりやすい形です。
It seems thatの意味と使い方|文全体を「〜のようだ」で包む
It seems that+主語+動詞は、「どうやら〜のようだ」「〜らしい」という意味です。Itは特定の物を指すのではなく、後ろのthat節を受ける形式的な主語です。
It seems that she understands the problem.
彼女はその問題を理解しているようです。
It seems that the store is closed.
どうやらその店は閉まっているようです。
It seems that we made a mistake.
どうやら私たちは間違えたようです。
会話ではthatを省略して、It seems she understands. のように言うこともあります。ただ、学習段階ではIt seems thatをひとかたまりで覚えると構造を見失いません。
seem toとIt seems thatの書き換え
主語が同じ内容なら、次の2文はほぼ同じ意味です。
- She seems to know the answer.
- It seems that she knows the answer.
seem toは人物や物を主語にして簡潔に伝えます。It seems thatは、文全体に対する話し手の判断を先に示せるため、「どうやらね」と前置きする感覚です。
seem likeの意味と使い方
seem like+名詞は「〜のように思える」「〜みたいだ」を表し、会話でよく使われます。
It seems like a good idea.
良いアイデアのようですね。
That seems like a lot of work.
それはかなり大変そうですね。
It seems like yesterday.
まるで昨日のことのようです。
カジュアルな会話では、It seems like+主語+動詞のように文を続けることもあります。
It seems like everyone is having fun.
みんな楽しんでいるようですね。
likeの「似ているものを並べる」感覚は、be:RIZEのlikeの意味とコアイメージで詳しく解説しています。
seemとlookの違い|判断材料が見た目だけか
seemとlookはどちらも「〜のように見える」と訳されますが、焦点が違います。
| 単語 | 中心となる感覚 | 判断材料 |
|---|---|---|
| seem | 〜のように思える | 見た目・声・情報・状況など全般 |
| look | 〜のように見える | 主に目で見た外見 |
You look tired.
(顔色や表情を見て)疲れて見えます。
You seem tired.
(様子全体から)疲れているようですね。
相手の顔を見て声をかけるならlookが具体的です。メールの返事が遅い、声に元気がない、仕事が忙しいと聞いたなど、複数の手がかりから判断するならseemが合います。ただし日常会話では重なる場面も多く、完全に線引きする必要はありません。
seemの否定文・疑問文・過去形
否定文:do not seem to
She doesn’t seem to understand.
彼女は理解していないようです。
seem not to understandも文法的には使えますが、会話ではdoesn’t seem to understandのほうが一般的です。「理解していない」と強く断定せず、「理解しているようには思えない」とやわらかく伝えられます。
疑問文:Does it seem …?
Does this seem right to you?
これはあなたには正しいと思えますか?
Do I seem nervous?
私、緊張しているように見えますか?
過去形:seemed
He seemed fine yesterday.
昨日、彼は元気そうでした。
It seemed that everything was going well.
すべて順調に進んでいるように思えました。
主語が三人称単数なら現在形はseems、過去形は主語に関係なくseemedです。
会話でよく使うseemの自然な例文
- You seem happy.(嬉しそうですね)
- That seems fair.(それなら公平そうですね)
- It seems possible.(可能なように思えます)
- He seems to be doing well.(彼は順調そうです)
- There seems to be a problem.(問題があるようです)
- I can’t seem to find my keys.(どうしても鍵が見つからないんです)
特にI can’t seem to+動詞は便利な会話表現です。単に「できない」と言うより、「なぜかうまくできない」「どうしてもできない」という困った感じを自然に伝えられます。
I can’t seem to remember her name.
どうしても彼女の名前を思い出せません。
seemでよくある間違い
- × She seem tired. → ○ She seems tired.
- × She seems to knows. → ○ She seems to know.
- × It seems she to know. → ○ It seems that she knows.
- × She is seeming tired. → ○ She seems tired.
seemは通常、進行中の動作ではなく「そう思われる状態」を表すため、is seemingのような進行形にはしません。また、seem toのtoの後ろは必ず動詞の原形です。
迷ったときの選び方
- 形容詞で状態を言う → She seems tired.
- 動詞で動作を言う → She seems to know.
- 文全体を「どうやら」で包む → It seems that she knows.
- 名詞につなぐ・会話らしく言う → It seems like a dream.
- 目で見た外見を中心に言う → She looks tired.
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まとめ|seemは断定せず印象を伝える動詞
seemは、見聞きした手がかりから「〜のように思える」と判断する動詞です。まずはseem+形容詞とseem to+動詞を覚え、文全体をやわらかく包みたいときにIt seems that、名詞や会話的な文につなぐときにseem likeを使いましょう。
訳語を一つずつ暗記するより、「事実ではなく、今ある手がかりから受けた印象」という感覚を持つと、seemとlookの違いも自然に見えてきます。










