
「将来は変えるかもしれないけれど、今はこれでいこう」「とりあえず、今日はここまでにしよう」。そんな今だけの暫定的な判断を英語で表せるのが、for nowです。
Let’s keep the current plan for now.
今のところは、現在の計画で進めましょう。
日本語では「今のところ」「とりあえず」「ひとまず」「当面は」など、場面によって訳が変わります。大切なのは、単なる「今」ではなく、未来には状況や判断が変わる可能性を残していることです。
この記事の結論
for nowは「今はこうする。でも今後は変わるかもしれない」という暫定感を表します。so farは「過去から今までのところ」、right nowは「まさに今」、for the time beingはfor nowより少しかためです。
Contents
For nowの意味は「今のところ」「とりあえず」
for nowは、「今の時点では」「今しばらくの間は」という意味の副詞句です。今の状態や判断が永久に続くとは限らず、あとで見直す可能性があるときに使います。
- 今のところ
- とりあえず
- ひとまず
- 当面は
- 今だけは
I’m staying with my sister for now.
今のところ、姉の家に泊まっています。
この文には「ずっと姉の家に住むわけではなく、次の住まいが決まるまで」といった含みがあります。
This is good enough for now.
とりあえず、今はこれで十分です。
こちらも「完成ではないが、現段階ではこれでよい」という意味です。for nowの核は、現在を仮の区切りにする感覚と考えると分かりやすいでしょう。
For nowの基本的な使い方
1.文末に置く
日常会話で最もよく使うのは文末です。「この状態・行動を今しばらく続ける」という情報を、最後に付け加えます。
I’ll use this laptop for now.
とりあえず、今はこのノートパソコンを使います。
We can leave it here for now.
ひとまず、ここに置いておいて大丈夫です。
I don’t need any help for now.
今のところ、手伝いは必要ありません。
Let’s stop here for now.
とりあえず、今日はここまでにしましょう。
最後の例は、仕事・勉強・会議をいったん区切るときに便利です。「完全にやめる」のではなく、「続きはあとで」という余地があります。
2.文頭に置く
「今後はともかく、今の方針としては」と、暫定判断を先に示したいときは文頭にも置けます。
For now, let’s focus on the first step.
とりあえず、最初のステップに集中しましょう。
For now, everything is going well.
今のところ、すべて順調です。
For now, we’ll continue working from home.
当面は、在宅勤務を続けます。
書くときは、文頭のFor nowの後ろにコンマを置くのが一般的です。
3.命令・提案と一緒に使う
for nowは、相手に「ひとまずこうしよう」と提案するときにも自然です。決定を押しつけず、後で調整できるやわらかさが生まれます。
Just wait here for now.
今はここで待っていてください。
Let’s not worry about that for now.
とりあえず、そのことは心配しないでおきましょう。
Use the temporary password for now.
当面は仮のパスワードを使ってください。
ビジネスでも、まだ情報が揃っていない状況や、最終決定前の暫定対応を伝えるのに便利です。

For nowとSo farの違い
どちらも「今のところ」と訳せるため混同しやすい表現ですが、見ている時間の方向が違います。
- For now:今の判断から未来を見る。「今はこうするが、あとで変わるかも」
- So far:過去から現在までを振り返る。「ここまでのところ」
I’ll work from home for now.
当面は在宅勤務をします。
→ 今決めた暫定的な方針
I’ve enjoyed working from home so far.
これまでのところ、在宅勤務を楽しんでいます。
→ 在宅勤務を始めてから現在までの評価
別の例も比べてみましょう。
The plan is fine for now.
その計画は、とりあえず今のところ問題ありません。
→ 将来は修正する可能性がある
The plan has worked well so far.
その計画は、これまでのところうまく機能しています。
→ 過去から今までの実績を述べている
so farの時間・距離・程度の用法やSo far, so good.については、「So farの意味は?「今のところ」だけではない使い方」で詳しく解説しています。
For nowと似た表現の違い
For nowとright nowの違い
right nowは「まさに今」「今すぐ」。現在の瞬間や緊急性を強調します。将来変わるという暫定感が中心のfor nowとは異なります。
I’m busy right now.
今まさに忙しいです。
I’ll use this desk for now.
とりあえず、今はこの机を使います。
Do it right now.は「今すぐやってください」。Do it for now.は文脈によりますが「とりあえず今はそれをやっておいて」という暫定指示になります。
For nowとat the momentの違い
at the momentは「現時点では」「今は」という現在の状態を述べます。for nowと入れ替えられる場面もありますが、at the moment自体は、必ずしも「あとで変える予定」を強く示しません。
She’s in a meeting at the moment.
彼女は今、会議中です。
She’s working in Tokyo for now.
彼女は当面、東京で働いています。
会議中という現在の事実ならat the moment、現在の仮の勤務先や方針ならfor nowが自然です。
For nowとfor the time beingの違い
for the time beingも「当分の間」「当面は」で、for nowと非常に近い意味です。ただし、for nowより少しかたく、暫定期間がやや長く感じられることがあります。
The office will remain closed for the time being.
当面の間、オフィスは閉鎖されたままです。
Let’s use this room for now.
とりあえず、今はこの部屋を使いましょう。
日常の軽い判断にはfor now、公式な通知や少し長めの暫定措置にはfor the time beingがよく合います。
For nowとcurrentlyの違い
currentlyは「現在」「目下」という、文章やビジネスで使いやすい客観的な表現です。
We are currently reviewing your application.
現在、申請内容を確認しています。
We’ll keep the current system for now.
当面は、現在のシステムを維持します。
currentlyは現在の状況報告、for nowは現在の暫定方針、と考えると使い分けやすくなります。
Bye for nowの意味は?
Bye for now.は「じゃあ、またね」「ひとまず、さようなら」という別れの挨拶です。永久の別れではなく、また連絡したり会ったりする前提の、親しみのある表現です。
I have to get back to work. Bye for now!
仕事に戻らないと。じゃあ、またね!
That’s all for now. See you next week.
今回はここまでです。また来週。
メールや動画、オンライン会話の締めにも使えます。ただし、フォーマルなビジネスメールの結びとしては、通常のBest regardsなどのほうが適切です。
Just for now・not for now・skip for nowの使い方
Just for now
just for nowは「今だけ」「とりあえず今だけ」と、期間限定であることをさらに強調します。
You can use my desk just for now.
今だけなら、私の机を使っていいですよ。
Not for now
not for nowは「今は必要ない」「今はやらない」。将来の可能性までは否定しない言い方です。
Do we need to decide today? — No, not for now.
今日決める必要がありますか?— いいえ、今のところは必要ありません。
Skip it for now
skip it for nowは「とりあえず今は飛ばす」。分からない問題や、後回しにしたい議題に使えます。
This question is difficult, so let’s skip it for now.
この問題は難しいので、とりあえず今は飛ばしましょう。
For nowでよくある間違い
For now onではなくfrom now on
「これからずっと」「今後は」はfrom now onです。for now onとは言いません。
For now, I’ll take the train.
とりあえず今は、電車を使います。
From now on, I’ll take the train.
これからは電車を使います。
for nowは暫定的、from now onは現在を出発点に新しい習慣や方針を続ける表現です。意味がほぼ反対になるので注意しましょう。
Nowだけとの違いを意識する
nowは単に「今」を指します。for nowにすると、「今の期間だけ」「あとで変わるかもしれない」という意味が加わります。
I live in Tokyo now.
今は東京に住んでいます。
I’m living in Tokyo for now.
当面は東京に住んでいます。
後者のほうが、一時的な滞在であることを強く感じさせます。
過去から今までならSo farを選ぶ
「ここまで3回レッスンを受けた」のように、過去から現在までの回数・経験・進み具合を話すならfor nowではなくso farです。
× I’ve taken three lessons for now.
○ I’ve taken three lessons so far.
これまでに3回レッスンを受けました。
日常・仕事で使えるFor nowの例文
Let’s use the original schedule for now.
当面は元のスケジュールを使いましょう。
I’m happy with my current job for now.
今のところ、現在の仕事に満足しています。
We don’t have enough information, so let’s wait for now.
情報が足りないので、とりあえず待ちましょう。
You can save the file here for now.
ひとまず、ファイルはここに保存しておいてください。
For now, my main goal is to speak more confidently.
今のところ、私の一番の目標はもっと自信を持って話すことです。
That solution will work for now.
その方法で、ひとまずは対応できます。
For nowに関するよくある質問
For nowは文頭と文末のどちらに置きますか?
どちらにも置けます。文末は会話で自然です。文頭に置くと「今の方針としては」と暫定性を先に強調できます。
For nowはビジネスでも使えますか?
はい。暫定計画、仮の対応、現時点の判断を伝える場面で自然です。より公式で長期的な暫定措置にはfor the time beingも使われます。
For nowはどのくらいの期間ですか?
決まった長さはありません。数分の場合も数か月の場合もあり、話し手が「次の変更や判断まで」と考えている期間を表します。
まとめ:未来に変更の余地を残すならFor now
For nowを自然に使うポイントは、「今」を指すだけでなく、あとで変わる可能性がある現在の方針を表すことです。
- for now=今のところ/とりあえず/当面は
- so far=過去から今までのところ
- right now=まさに今/今すぐ
- at the moment=現在の状態
- for the time being=当面の間。少しかため
- from now on=これからは。for now onは誤り
迷ったときは、「今はこれでいこう。でも先は変わるかも」と言いたいか考えてみてください。その感覚なら、for nowがぴったりです。
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