「彼女、昨日3時間しか寝ていないんだって」と聞いて、No wonder she looks tired. と返す。これは「彼女が疲れて見えるのも、そりゃそうだよね」「どうりで疲れて見えるわけだ」という意味です。
No wonder は、理由を知った瞬間に「なるほど、だからか!」と納得したときの定番表現。日常会話では No wonder! のひと言だけでもよく使われます。
No wonder + 主語 + 動詞 で、「どうりで〜なわけだ」「〜なのも無理はない」。何かの結果を先に見ていて、あとから理由が分かったときに使うのがポイントです。
Contents
No wonderの意味は「どうりで」「そりゃ〜なわけだ」
wonder には「不思議に思う」「〜かなと思う」という意味があります。そこに no がついた no wonder は、直訳すれば「不思議ではないこと」。つまり、「その理由なら、この結果になっても不思議ではない」から、自然な日本語では次のように訳せます。
- どうりで〜なわけだ
- そりゃ〜なわけだ
- 〜なのも無理はない
- なるほど、だからか
- 当然だ
ただし、いつも「当然だ」と強く言い切る表現ではありません。会話では、知らなかった理由を聞いて納得する「ああ、それなら分かる」という気持ちがよく含まれます。
A: Emma has been working since 6 a.m.
エマ、朝6時からずっと働いているんだって。
B: No wonder she’s exhausted.
どうりでクタクタなわけだ。
「疲れている」という結果を先に知っていて、「朝6時から働いている」という理由をあとから聞いた。その瞬間に疑問が解けたので No wonder がぴったりです。
No wonderを使う会話の流れ
No wonderを自然に使うコツは、単語の訳ではなく、会話の順番で覚えることです。
- まず、気になる結果がある
- その理由や背景を知る
- 「だからか!」と納得してNo wonderと言う
たとえば、同僚がいつもより上手に英語でプレゼンしていたとします。あとで「毎晩練習していた」と知れば、次のように言えます。
She practiced every night? No wonder her presentation was so good.
毎晩練習していたの?どうりでプレゼンがあんなに良かったわけだ。
No wonderは悪い結果だけに使う表現ではありません。「合格した」「料理がおいしい」「発音がきれい」など、よい結果にも使えます。
No wonderの基本的な使い方と例文
1.No wonder! とひと言で返す
理由を聞いて、すでに話題になっている結果に納得したなら、文を続けずNo wonder!だけでOKです。日本語の「そりゃそうだ」「なるほどね」「どうりで」に近い返し方です。
A: I missed the last train because the concert ended late.
コンサートが遅く終わって、終電に間に合わなかったの。
B: No wonder!
そりゃそうか!
何が「不思議ではない」のかを相手と共有できているので、後ろを省略できます。
2.No wonder + 主語 + 動詞
何に納得したのかまで伝えるなら、No wonderの後ろに普通の文を置きます。
No wonder you’re tired.
どうりで疲れているわけだ。
No wonder she left early.
彼女が早く帰ったのも無理はないね。
No wonder he passed the exam.
どうりで彼が試験に合格したわけだ。
No wonder this café is always crowded.
このカフェがいつも混んでいるのも納得だね。
大切なのは語順です。No wonderの後ろは疑問文ではないため、No wonder is he tired. とはしません。正しくは No wonder he is tired. です。
3.It’s no wonder (that) + 主語 + 動詞
省略しない形は、It is no wonder that … です。「〜なのも不思議ではない」「〜なのも無理はない」という少し整った響きになり、説明文やビジネスの文章でも使いやすい形です。
It’s no wonder that she was chosen as the team leader.
彼女がチームリーダーに選ばれたのも不思議ではありません。
It is no wonder the product became popular.
その商品が人気になったのも納得です。
that は会話ではよく省略されます。また、くだけた会話では主語の It’s も省いて、単に No wonder … と言うほうが軽快です。

No wonderとwonder・I wonderの違い
形は似ていますが、I wonder と No wonder は会話の中で反対方向に働きます。
- I wonder …:答えをまだ知らず、「〜かな」と疑問を開く
- No wonder …:理由が分かり、「どうりで」と疑問を閉じる
I wonder why Ken is late.
ケンはどうして遅れているのかな。
この時点では、遅れている理由が分かっていません。その後、「電車が止まっている」と聞けばこう変わります。
The trains have stopped? No wonder he’s late.
電車が止まっているの?どうりで遅れているわけだ。
wonder 単体の意味や、I wonder if …、丁寧な依頼で使う I was wondering if … は、既存記事「「~かな・~かしら」の英語は?wonderの意味と使い方」で詳しく解説しています。
No wonderと似た表現の違い
That makes sense.との違い
That makes sense. は「それなら筋が通る」「なるほど」という意味。話や考えのつながりが理解できたときに広く使えます。一方、No wonderはある理由によって、すでに見えていた結果が不思議ではなくなったときに向いています。
A: We moved the meeting to Friday because Lisa is away.
リサが不在だから、会議を金曜に移したんだ。
B: That makes sense.
それなら納得です。
make senseの用法は「make senseの意味と使い方」も参考にしてください。
Of course.との違い
Of course. は「もちろん」「当然」という意味です。最初から予想していたことにも使えますが、言い方によっては「そんなの当たり前でしょう」と強く響くことがあります。
No wonderは、理由を聞いたあとの気づきを表しやすいため、相手の説明に反応する場面ではやわらかな「そりゃそうだね」になります。
That explains it.との違い
That explains it. は「それで説明がつく」「なるほど、それが理由か」。No wonderと非常に近い表現です。No wonderは結果を続けてNo wonder you were upset.のように言いやすく、That explains itは「今聞いた事実が説明になった」とひと言でまとめるのに便利です。
日常会話で使えるNo wonderの例文
No wonder you know so much about coffee. You used to work at a café!
どうりでコーヒーに詳しいわけだ。カフェで働いていたんだね!
No wonder the room is cold. The window is open.
どうりで部屋が寒いわけだ。窓が開いているよ。
No wonder Mia speaks French so well. She lived in Paris for five years.
ミアのフランス語が上手なのも納得。パリに5年住んでいたんだ。
You walked ten kilometers? No wonder your feet hurt.
10キロ歩いたの?そりゃ足が痛いわけだ。
No wonder everyone likes him. He always listens carefully.
みんなが彼を好きなのも納得だね。いつも丁寧に話を聞いてくれるから。
She made this cake herself? No wonder it tastes so fresh.
彼女がこのケーキを自分で作ったの?どうりでこんなに新鮮な味がするわけだ。
No wonderでよくある間違い
「No wonder why」は間違い?
No wonder why … は実際のくだけた会話や文章で見かけることがあります。ただ、「どうりで〜なわけだ」と言いたい場合、wonderの後ろに理由を表すwhyを重ねるため、冗長だと考えられることがあります。
英会話初心者は、まず次の形を使えば自然で安全です。
No wonder he was angry.
どうりで彼は怒っていたわけだ。
「彼がなぜ怒っていたのかな」と疑問を言うなら、I wonder why he was angry.。ここでも、疑問を開くI wonderと、答えを得て納得するNo wonderの違いが現れます。
No wonderの後ろを疑問文の語順にしない
No wonder why is she tired? のように、疑問文の語順にするのは避けましょう。No wonderの後ろには、基本的に主語+動詞の文が続きます。
× No wonder is she popular.
○ No wonder she is popular.
人を責める調子にならないよう注意する
No wonder自体は失礼な表現ではありません。ただし、相手の失敗についてNo wonder you failed.(そりゃ失敗するよ)のように言うと、文脈や声の調子によっては責めているように聞こえます。相手を気遣うなら、No wonder you’re tired.やNo wonder you felt nervous.のように、事情への共感として使うと自然です。
No wonderに関するよくある質問
No wonderだけで返事に使えますか?
はい。話題になっている結果が明らかなら、No wonder!だけで「どうりで!」「そりゃそうだ」と返せます。
No wonderはネガティブな場面専用ですか?
いいえ。No wonder she won.(彼女が勝ったのも納得だ)のように、よい結果にも使えます。結果の良し悪しではなく、理由を知って納得したかどうかがポイントです。
It’s no wonder thatとNo wonderはどう違いますか?
意味はほぼ同じです。It’s no wonder that …は省略のない整った形で、No wonder …は会話でよく使う簡潔な形です。
まとめ:理由を知って「だからか!」ならNo wonder
No wonderは、単に「当然」と暗記するより、結果を見たあとで理由を知り、疑問が解ける表現と覚えると使いやすくなります。
- No wonder!=どうりで!/そりゃそうだ!
- No wonder + 主語 + 動詞=どうりで〜なわけだ
- It’s no wonder (that) …=〜なのも不思議ではない
- I wonderは疑問を開き、No wonderは理由を知って疑問を閉じる
次に友人や同僚の意外な行動の理由を聞いたら、まずはひと言、No wonder! と返してみてください。短いのに、会話らしい納得と共感をしっかり伝えられます。
b わたしの英会話では、大人の初心者が自分のペースで英語を学べます。知識だけで終わらせず、No wonderのような短い表現を実際の会話で使う練習をしてみましょう。










