
「今日は遠慮します」「欲しいけれど遠慮する」「質問するのを遠慮する」「遠慮しないでどうぞ」。日本語では全部遠慮ですが、英語には一語で全部を表す動詞はありません。
大切なのは、断る・控える・ためらう・自由にしてよいと伝えるのどれかを考えることです。
Contents
まず結論:「遠慮する」の英語

- I’ll pass.:誘いや提案を「今回は遠慮します」と断る
- hold back:欲しい・言いたい気持ちを抑えて控える
- hesitate:不安や気遣いから、するのをためらう
- Feel free.:「遠慮しないで」と許可・歓迎を伝える
日本語の「遠慮」を訳すより、その場で実際に何をしているかを英語にするのがコツです。
I’ll pass.:今回は遠慮します
食事・お酒・誘い・提案などを丁寧かつ会話的に断るなら、I’ll pass.が便利です。「今回はやめておきます」に近い響きです。
Would you like another drink?
もう一杯いかがですか?
No, thanks. I’ll pass.
ありがとう。でも遠慮しておきます。
I think I’ll pass this time.
今回は遠慮しておこうと思います。
I’ll passだけでも失礼ではありませんが、No, thank you.やThanks, but…を添えると柔らかくなります。
pass on ~なら「〜は遠慮する」
I’ll pass on dessert tonight.
今夜はデザートを遠慮します。
対象を明確にするときはpass on + 名詞も使えます。ただし初心者なら、まずI’ll pass.だけでも十分です。
hold back:欲しくても・言いたくても控える
hold backは、本当はしたい行動や感情を自分で抑えることです。周囲への気遣いや自信のなさから遠慮する場面に合います。
Don’t hold back. Tell me what you really think.
遠慮しないで。本当に思っていることを言って。
She held back because everyone else was quiet.
ほかのみんなが黙っていたので、彼女も遠慮しました。
「発言を遠慮する」「本音を控える」のように、出そうとしたものを引っ込めるイメージです。
hesitate:気遣いや不安からためらう
hesitateは、してよいか迷って動き出せないこと。「相手に悪いかな」「こんなことを聞いてよいかな」という遠慮にも使えます。
I hesitated to ask for help.
助けを求めるのを遠慮しました。
She hesitated before entering the room.
彼女は部屋に入る前にためらいました。
基本形はhesitate to + 動詞です。hesitateには必ずしも礼儀正しさは含まれず、単に「迷う・ためらう」の意味でも使われます。
Don’t hesitate to ~は「遠慮なく〜してください」
Don’t hesitate to ask questions.
遠慮なく質問してください。
直訳すると「質問するのをためらわないで」。少し丁寧で、案内・メール・接客にも使いやすい表現です。
「遠慮しないで」はFeel free
相手に「自由に〜して大丈夫ですよ」と伝えるなら、Feel free to + 動詞が基本です。
Feel free to ask me anything.
遠慮なく何でも聞いてください。
Feel free to use the kitchen.
遠慮なくキッチンを使ってください。
Feel freeは、相手の心理的な負担を取り除く表現です。「お気軽にどうぞ」にもよく合います。
食べ物ならHelp yourself
食卓のお菓子や飲み物を「遠慮なくどうぞ」と勧めるなら、Help yourself.が自然です。
Please help yourself to some cake.
ケーキを遠慮なくどうぞ。
形はhelp yourself to + 食べ物・飲み物。複数の相手にはHelp yourselves.となります。
Don’t be shy.:親しい会話の「遠慮しないで」
友達や親しい相手に「恥ずかしがらず、遠慮しないで」と促すなら、Don’t be shy.も使えます。
Don’t be shy. Take another one.
遠慮しないで、もう一つ取って。
ただし、仕事のメールや正式な案内では幼く・くだけて聞こえることがあります。その場合はFeel freeやDon’t hesitate toが安全です。
「〜はご遠慮ください」は英語で?
日本語の案内でよくある「写真撮影はご遠慮ください」は、英語では遠慮を直訳せず、Please don’t ~や~ is not allowedで禁止内容を明確にします。
Please don’t take photos.
写真撮影はご遠慮ください。
Outside food is not allowed.
飲食物の持ち込みはご遠慮ください。
英語で遠回しにしすぎると、禁止なのかお願いなのか分かりにくくなります。丁寧さはPleaseで保ち、内容ははっきり伝えましょう。
場面別:どの「遠慮する」を使う?
- 飲み物を断る:No, thanks. I’ll pass.
- 本音を言わず控える:I held back.
- 質問するのをためらう:I hesitated to ask.
- 質問を歓迎する:Feel free to ask.
- 料理を勧める:Please help yourself.
- 撮影を禁止する:Please don’t take photos.
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
I’ll passやhesitateがすぐに出てこなくても、基本語で十分伝えられます。
- No, thank you.(いいえ、結構です)
- Maybe next time.(また今度にします)
- I don’t need it now.(今は必要ありません)
- You can ask me.(私に聞いていいですよ)
- Please take some.(どうぞ取ってください)
- It’s okay.(大丈夫ですよ)
特に断る場面では、難しい表現を探すよりNo, thank you.が最も安全で自然です。
よくある間違い
- × I remote.:日本語の「遠慮」とremoteは無関係
- × I refrain.:単独では何を控えるのか不自然
- × Feel freely to ask. → ○ Feel free to ask.
- × Don’t hesitate asking. → ○ Don’t hesitate to ask.
- × Help you. → ○ Help yourself.
辞書にはrefrainも出ますが、refrain from ~は規則や強い自制による「〜を控える」という硬い表現です。日常の「今回は遠慮します」にはI’ll passのほうが自然です。
会話で使ってみよう
A: Would you like some more cake?
B: No, thank you. I’ll pass.
A:ケーキ、もう少しいかが?
B:ありがとう。でも遠慮しておきます。
A: Can I ask a question?
B: Of course. Feel free to ask anything.
A:質問してもいいですか?
B:もちろん。遠慮なく何でも聞いてください。
まとめ
- 誘いや提案を遠慮する:I’ll pass.
- 本音・行動を控える:hold back
- するのをためらう:hesitate to ~
- 遠慮しないで:Feel free to ~
- 食べ物を遠慮なくどうぞ:Help yourself.
- 〜はご遠慮ください:Please don’t ~.
「遠慮」を一語で訳そうとせず、断るのか、控えるのか、迷うのか、相手を歓迎するのかを考えましょう。迷ったときは、断るならNo, thank you.、勧めるならPlease take some.でも十分伝わります。
迷いや不安で行動に移れない意味なら、「躊躇する」の英語表現で hesitate・be reluctant to・hold back の違いを詳しく解説しています。









