「配慮する」は英語で?be considerate・take into account・keep in mindの違い

「配慮する」の英語表現 be considerate・take into account・keep in mindを紹介するアイキャッチ
「配慮する」は、何にどう配慮するかで英語が変わります。

「周りの人に配慮する」「事情を配慮する」「騒音に配慮する」——日本語ではどれも配慮すると言えますが、英語では場面によって表現を選びます。

人の気持ちや都合を思いやるなら be considerate、判断するときに事情を考慮へ入れるなら take … into account、行動中も忘れず意識するなら keep … in mind が基本です。この記事では、その違いを日常的な例文で整理します。

「配慮する」の英語は?まず3つの違いを確認

be considerate・take into account・keep in mindの使い分け図
人への思いやり、判断材料、意識し続けることの違いで選びます。
  • be considerate:人の気持ちや必要なことを思いやる
  • take … into account:事情や条件を判断材料に入れる
  • keep … in mind:あることを忘れず、意識しながら行動する

さらに、もっと広く「〜についてよく考える」なら consider、相手の事情に合わせて具体的な調整をするなら accommodate も使えます。

be considerate:人を思いやって配慮する

considerate は「思いやりのある」「他人に配慮した」という形容詞です。相手が困らないよう先回りして考えるニュアンスがあります。

Please be considerate of other passengers.

ほかの乗客に配慮してください。

It was considerate of you to call me.

電話をくれるなんて、配慮が行き届いていましたね。

She is always considerate of her neighbors.

彼女はいつも近所の人に配慮しています。

基本形は be considerate of + 人 です。「〜するなんて思いやりがある」は It is considerate of 人 to + 動詞 と表せます。

kindとの違いは?

kind は広く「親切な」という意味です。一方、considerate は相手の気持ち・時間・迷惑などを考えて行動する点に焦点があります。ドアを開けてあげるのは kind、静かに休みたい人のために音量を下げるのは considerate、というイメージです。

take … into account:事情を判断材料に入れる

予定・費用・年齢・天候などを、決定や計画の材料として「考慮に入れる」なら take … into account が自然です。人への優しさより、判断に必要な条件へ焦点があります。

We need to take her schedule into account.

彼女の予定も考慮する必要があります。

The price takes delivery costs into account.

その価格は配送料を考慮しています。

Your age will be taken into account.

年齢も考慮されます。

目的語が代名詞なら take it into account のように真ん中へ置きます。受け身の be taken into account は「考慮される」です。

keep … in mind:忘れず意識して配慮する

何かを頭に留め、その後の行動でも忘れないようにするなら keep … in mind を使います。注意事項を伝える場面にもよく合います。

Please keep the noise level in mind.

音量に配慮してください。

Keep in mind that children will be present.

子どもたちも参加することを覚えておいてください。

I’ll keep your concerns in mind.

あなたの懸念を配慮しておきます。

Keep in mind that + 文 なら、「〜ということを覚えておいて」「〜を念頭に置いて」と自然に言えます。

consider:広く「〜を考慮する」

consider は、人の必要や選択肢などについてよく考える動詞です。短く言いやすく、日常でも仕事でも使えます。

We should consider everyone’s needs.

みんなのニーズに配慮すべきです。

Please consider using public transportation.

公共交通機関の利用もご検討ください。

consider の直後には目的語を置きます。日本語の「〜について考える」に引っ張られて consider about としないよう注意しましょう。動作を続けるなら consider doing です。

accommodate:事情に合わせて具体的に対応する

食事制限・予定・特別な要望などに合わせ、実際に調整や対応をする場合は accommodate が便利です。単に考えるだけでなく、「受け入れられるよう対応する」という一歩進んだ語です。

We can accommodate dietary restrictions.

食事制限にも配慮して対応できます。

They accommodated my request for a quieter room.

静かな部屋にしてほしいという私の希望に配慮してくれました。

「ご配慮ありがとうございます」は英語で?

お礼としての「ご配慮」は、何に感謝するかで表現を変えます。

  • Thank you for your consideration.
    ご配慮ありがとうございます。
  • Thank you for being so considerate.
    お気遣いいただき、ありがとうございます。
  • I appreciate your understanding.
    ご理解いただき、感謝します。

相手の親切な行動に直接お礼を言うなら Thank you for being so considerate. が温かい表現です。案内文や少し改まった場面なら Thank you for your consideration. が使いやすいでしょう。

「配慮が足りない」は英語で?

人への思いやりが足りないなら inconsiderate がぴったりです。ただし相手を直接責める言い方は強く響くため、場面によって柔らかく言い換えます。

That was inconsiderate.

それは配慮に欠けていました。

You need to be more considerate.

もう少し周りに配慮したほうがいいですよ。

They failed to consider the neighbors.

彼らは近所の人への配慮を欠いていました。

柔らかくお願いしたいときは、批判よりも Could you keep the noise down?(少し静かにしてもらえますか?)のように、してほしい行動を具体的に伝えるほうが自然です。

「配慮」と「考慮」の違いを英語で整理

日本語では、「配慮」は相手への思いやりを含みやすく、「考慮」は事情や条件を判断材料に含める意味が中心です。英語では次のように分けると理解しやすくなります。

人への配慮

be considerate
show consideration
consider people’s needs

条件の考慮

take … into account
consider …
factor … in

ただし境界は絶対ではありません。たとえば consider everyone’s needs は、必要を判断材料にしながら人にも配慮しているため、両方の意味を含められます。

日常の場面別:「配慮する」の英語例文

騒音に配慮する

Please be considerate of your neighbors and keep the music down.

近所の人に配慮して、音楽の音量を下げてください。

子どもや高齢者に配慮する

We designed the space with children and older people in mind.

子どもや高齢者に配慮して、その空間を設計しました。

食事制限に配慮する

Please take dietary restrictions into account when choosing the restaurant.

お店を選ぶときは、食事制限にも配慮してください。

プライバシーに配慮する

We need to be considerate of her privacy.

彼女のプライバシーに配慮する必要があります。

相手の予定に配慮する

Let’s choose a time that works for everyone.

全員に都合のよい時間を選びましょう。

紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え

be considerate や take … into account がすぐに出てこなくても大丈夫です。「何に配慮するか」を簡単な動詞で具体的に言えば、十分伝わります。

  • Think about other people.
    ほかの人のことも考えて。
  • Please be careful not to make too much noise.
    音を立てすぎないよう気をつけてください。
  • Please remember that children will be there.
    子どもも来ることを覚えておいてください。
  • We need to think about her schedule.
    彼女の予定も考える必要があります。
  • Is this OK for everyone?
    これはみんなにとって大丈夫ですか?
  • Let’s make it easier for her.
    彼女がやりやすいようにしましょう。

難しい1語を思い出そうとするより、「静かにする」「予定を考える」「大丈夫か聞く」のように、具体的な行動へほどくのがコツです。

会話で練習してみよう

カフェで周りの人に配慮する

A: Is the music too loud?
B: A little. We should be considerate of the other customers.
A: You’re right. I’ll turn it down.

A:音楽、大きすぎるかな?/B:少しね。ほかのお客さんにも配慮したほうがいいね。/A:そうだね。音量を下げるよ。

予定を決めるときに配慮する

A: Shall we meet at nine?
B: Can we take Yuki’s schedule into account?
A: Sure. Let’s ask what time works for her.

A:9時に会う?/B:ユキの予定も考慮できる?/A:もちろん。都合のよい時間を聞こう。

注意点を忘れず配慮する

A: Can we serve spicy food?
B: Yes, but keep the children in mind.
A: Good point. We’ll make a mild dish too.

A:辛い料理を出してもいい?/B:うん、でも子どもたちにも配慮してね。/A:そうだね。辛くない料理も作ろう。

よくある間違い

  • × consider about her needs
    consider her needs:consider の後に about は不要です。
  • × take into account it
    take it into account:代名詞は take と into の間へ置きます。
  • × considerate to other people
    considerate of other people:配慮の対象には of が基本です。
  • × どんな「配慮する」にも be considerate
    ○ 条件を判断材料にするなら take … into account が自然です。

まとめ:「何にどう配慮するか」で英語を選ぼう

  • 人を思いやる配慮:be considerate
  • 事情を判断材料に入れる:take … into account
  • 忘れず意識して行動する:keep … in mind
  • 広く検討・考慮する:consider
  • 事情に合わせて具体的に対応する:accommodate

まずは、人が中心なら be considerate、条件が中心なら take … into account と覚えると使い分けやすくなります。迷ったときは Think about other people.We need to think about her schedule. のような簡単な言い換えから始めてみてください。

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