
「提案を拒絶する」「依頼を拒絶する」「告白を拒絶する」。日本語ではどれも拒絶すると言えますが、英語は何を拒むかによって動詞が変わります。
先に結論を言うと、考えや人を受け入れないなら reject、頼まれた行動をしないなら refuse、誘いや申し出を断るなら turn down、心の距離を置くなら push someone away が自然です。
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「拒絶する」は英語で?まず4つの違い

- reject:案・考え・申請・人を「受け入れない」
- refuse:依頼・要求を拒む/「〜すること」を拒む
- turn down:誘い・申し出・提案を会話で「断る」
- push someone away:相手の愛情や助けを拒み、心から遠ざける
ポイントは、日本語の漢語をそのまま英単語1語に置き換えようとしないことです。「何を、どんな気持ちで拒絶したのか」を考えましょう。
reject:案・考え・人を受け入れない
reject は「受け入れられないものとして退ける」が中心です。提案、申請、考え、商品などを審査して受け入れない場面によく使います。
They rejected my proposal.
彼らは私の提案を拒絶しました。
Her application was rejected.
彼女の申請は却下されました。
I reject the idea that money is everything.
お金がすべてだという考えを、私は受け入れません。
人を reject すると、かなり強く響く
reject someone は、恋愛感情や相手そのものを「受け入れない」という強い表現です。単に誘いを断っただけなら、turn down のほうが会話的です。
He felt rejected by his friends.
彼は友人たちに拒絶されたように感じました。
「彼女に告白したが振られた」は She rejected me. でも通じますが、日常会話では She turned me down. のほうが自然で、少し柔らかく聞こえます。
refuse:依頼を拒む・〜することを拒む
refuse は、相手に求められたことを「しない」と意思表示する動詞です。特に refuse to+動詞 の形が重要です。
She refused to answer the question.
彼女はその質問への回答を拒みました。
He refused my request.
彼は私の依頼を拒否しました。
The child refused to eat.
その子は食べるのを嫌がりました。
refuseの後ろは to do
「〜することを拒む」は refuse to do です。refuse doing とは通常言いません。
○ He refused to apologize.
× He refused apologizing.
彼は謝罪することを拒みました。
また、refuse は「拒絶する」だけでなく、子どもや機械が「どうしても〜しない」という場面にも使えます。My car refuses to start. なら「車がどうしても動かない」です。
turn down:誘い・申し出を日常会話で断る
turn down は、誘い、申し出、仕事、提案などを断るときの自然な句動詞です。reject より会話的で、断る行為そのものに焦点があります。
I turned down the invitation.
その誘いを断りました。
She turned down the job offer.
彼女はその仕事のオファーを断りました。
He asked me out, but I turned him down.
彼にデートに誘われましたが、断りました。
turn down には「音量などを下げる」という意味もあります。詳しくはTurn downの意味と使い方で整理しています。
代名詞の位置に注意
人を断るときは turn someone down。代名詞なら turn him down の語順です。turn down him にはしません。
push someone away:人を心から遠ざける
push someone away は、物理的に押しのけるだけでなく、愛情、親切、助けを受け入れず、相手との心の距離を広げることです。人間関係の「拒絶する」によく合います。
Don’t push away the people who care about you.
あなたを大切に思う人たちを遠ざけないで。
I tried to help, but he pushed me away.
助けようとしましたが、彼は私を拒絶しました。
She pushes people away when she gets hurt.
彼女は傷つくと、人を遠ざけてしまいます。
この表現には「相手が嫌いだから断る」だけでなく、自分を守るために親しい人まで遠ざけるニュアンスがあります。
reject・refuse・turn downの文型を比べよう
- reject+名詞:reject an idea / proposal / application
- refuse+名詞:refuse a request / permission
- refuse to+動詞:refuse to answer / cooperate
- turn down+名詞:turn down an offer / invitation
- turn+代名詞+down:turn him down / turn it down
迷ったら、「名詞を不採用にする」なら reject、「求められた行動をしない」なら refuse to do、「誘いを断る」なら turn down と覚えると使いやすいです。
「拒否する」と「拒絶する」は英語でどう違う?
日本語の「拒否する」は、依頼・要求・手続きなどを受け付けない実務的な場面で使われやすく、「拒絶する」は人や考えを強く受け入れない感情的な場面にも広がります。
- 入場を拒否する:refuse entry / deny entry
- 要求を拒否する:refuse a request
- 提案を拒絶する:reject a proposal
- 人から拒絶されたと感じる:feel rejected
- 親しい人を拒絶する:push someone away
ただし、日英で完全に一対一に対応するわけではありません。英語では状況と文型を優先しましょう。
場面別:「拒絶する」を自然な英語に
提案・アイデアを拒絶する
The committee rejected the proposal.
委員会はその提案を退けました。
協力することを拒絶する
They refused to cooperate.
彼らは協力を拒みました。
食事の誘いを断る
I had to turn down the dinner invitation.
その食事の誘いを断らなければなりませんでした。
相手の好意を拒絶する
He keeps pushing her away.
彼は彼女を遠ざけ続けています。
拒絶された気持ちを表す
I felt rejected and hurt.
拒絶されたように感じて、傷つきました。
会話で練習:強い拒絶と丁寧な断り方
A: Did you accept the offer?
B: No. I turned it down. It wasn’t right for me.
A:そのオファー、受けた?
B:ううん、断った。私には合わなかったんだ。
A: Why won’t Ken talk to us?
B: I think he’s pushing everyone away.
A:どうしてケンは私たちと話さないの?
B:みんなを遠ざけているんだと思う。
実際の会話では、強い単語を使わず、理由を添えて柔らかく断ることも多いです。「きっぱり」の英語表現も、断り方の強さを調整するときに役立ちます。
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
reject や refuse がすぐに出てこなくても大丈夫です。短い英語で「受け入れない」「しない」と伝えられます。
- I said no.(断りました)
- I don’t want it.(それは要りません)
- I can’t accept that.(それは受け入れられません)
- I don’t agree with that.(それには賛成できません)
- I’m sorry, but I can’t.(すみませんが、できません)
- No, thank you.(いいえ、結構です)
- That doesn’t work for me.(それは私には都合が合いません)
初心者のうちは、まず No, thank you. や I’m sorry, but I can’t. で丁寧に断り、慣れてきたら場面に合う動詞へ広げれば十分です。
よくある間違い
× I rejected to go.
「行くことを拒んだ」は I refused to go. が自然です。reject の直後に to do は置きません。
× She refused me.
「彼女は私を振った」なら She turned me down. または強めに She rejected me.。refuse は通常、人そのものを目的語にしません。
× He denied my invitation.
deny は「事実ではないと否定する」「権利などを与えない」が中心です。誘いを断るなら He turned down my invitation. が自然です。
rejectは丁寧な「お断りします」ではない
対面で相手に I reject your invitation. と言うと、事務的で強く響きます。丁寧なら Thank you, but I’ll have to pass. などを使いましょう。
まとめ:「何を拒むか」で英語を選ぼう
- 案・考え・申請を受け入れない → reject
- 依頼を拒む/〜することを拒む → refuse / refuse to do
- 誘い・申し出・人を会話で断る → turn down
- 相手を心から遠ざける → push someone away
- 単語が出なければ → I said no. / I can’t accept that.
「拒絶する」を一語で決めるのではなく、案なのか、行動なのか、誘いなのか、人間関係なのかを見れば、自然な英語が選べます。まずは使う場面の多い turn down と refuse to do から声に出して練習してみましょう。









