「類推する」は英語で?reason by analogy・draw an analogy・inferの違いと簡単な言い換え

「類推する」は英語で?既知の橋の仕組みから別のアーチ構造へ考えをつなぐ女性

「類推する」は、英語では文脈に応じて reason by analogyinfer by analogydraw an analogy などで表します。専門的に「似た例をもとに推論する」なら reason by analogy が正確です。

ただし、日常会話で「前のケースと似ているから、今回も同じだろうと考えた」と言うなら、I applied the same logic.I thought the same thing would happen. のほうが自然で分かりやすいことも多くあります。

「類推する」の主な英語表現

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
reason by analogy 似た事例をもとに論理を進める 研究・法律・論理的説明 We reasoned by analogy.
infer by analogy 類似点から結論を導く 分析・学術的な文章 We inferred the result by analogy.
draw an analogy 二つのものの類似関係を示す 説明・プレゼン・文章 She drew an analogy between the two systems.
apply the same logic 同じ考え方を別のケースに当てはめる 日常会話・仕事 We applied the same logic to this case.

一番自然な表現は場面で変わる

「類推」という思考方法そのものを説明するなら reason by analogy が適切です。一方、二つのものを似たものとして示すだけなら draw an analogy between A and B を使います。

  • The researchers reasoned by analogy from earlier cases.(研究者たちは以前の事例から類推しました)
  • He drew an analogy between the brain and a computer.(彼は脳とコンピューターの類似関係を示しました)

会議や日常会話では、専門用語を避けて apply the same logicuse the previous case as a guide と言うほうが伝わりやすいでしょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話創業者/英語系YouTuberしゅみすけ
「類推する」を一語にしようとせず、「前のケースと似ていた」「だから同じ結果になると思った」の二段階に分けると、ずっと簡単な英語で伝えられます。

日本語の「類推する」と英語の意味のずれ

日本語の「類推する」は、似ている点を手がかりに、別のものの性質や結果を推し量ることです。英語では、この過程を分けて表現します。

  • 似たものとして比べる:draw an analogy / compare A to B
  • 類似点をもとに考える:reason by analogy
  • 類似点から結論を出す:infer by analogy
  • 同じ考え方を当てはめる:apply the same logic

draw an analogy は「類似関係を示す」ことが中心で、それだけでは必ずしも結論まで導いたとは限りません。結論を導く意味まで明確にしたいなら reasoninfer を使います。

reason by analogy の使い方と語順

reason by analogy は「類推によって考える」という意味です。何をもとにしたかは from、どの対象について考えたかは文脈や about などで示せます。

  • We reasoned by analogy from a similar case.(私たちは似た事例から類推しました)
  • Children often reason by analogy.(子どもはしばしば類推して考えます)
  • It is risky to reason by analogy when the situations are very different.(状況が大きく異なるときに類推するのは危険です)

draw an analogy の使い方と語順

基本形は draw an analogy between A and B です。「AをBになぞらえる」なら draw an analogy between のほか、compare A to B も使えます。

  • She drew an analogy between learning a language and training a muscle.(彼女は語学学習を筋肉のトレーニングになぞらえました)
  • The speaker drew an analogy between a company and a ship.(話し手は会社と船の類似点を示しました)

make an analogy も見かけますが、一般には draw an analogy のほうが定着した組み合わせです。

infer by analogy と apply the same logic

infer A by analogy with B は「Bとの類似からAを推論する」という、やや専門的な形です。普段の仕事では apply the same logic to + 対象 が使いやすいでしょう。

  • We inferred the likely outcome by analogy with the earlier experiment.(以前の実験との類推から、起こりそうな結果を推論しました)
  • Can we apply the same logic to this market?(この市場にも同じ考え方を当てはめられますか)
  • I applied the same reasoning to the second problem.(二つ目の問題にも同じ推論を当てはめました)

既知の例から共通点を見つけ、新しい例へ同じ考え方を当てはめて結論を出す流れ

場面別:「類推する」の英語例文

仕事・会議

  • We used the previous project as a guide.(前のプロジェクトを手がかりに考えました)
  • By analogy with last year’s campaign, we expected a similar response.(昨年のキャンペーンから類推して、似た反応を予想しました)
  • I’m not sure we can apply the same logic here.(ここで同じ考え方を当てはめられるかは分かりません)

学習・問題解決

  • I solved the problem by looking at a similar example.(似た例を見て、その問題を解きました)
  • We can infer the meaning from a similar word.(似た単語から意味を類推できます)
  • I thought the same rule might apply.(同じ規則が当てはまるかもしれないと思いました)

日常会話・英語日記

  • The situation was similar, so I thought the result would be the same.(状況が似ていたので、結果も同じだと思いました)
  • I guessed how it worked from another app.(別のアプリから類推して、仕組みを推測しました)

類似表現との違い

推論する

証拠や前提から結論を導くこと全般を表します。類推はその方法の一つです。詳しくは「推論する」は英語で?をご覧ください。

比較する

compare は共通点や相違点を見ることが中心で、必ずしも新しい結論を導きません。compare A to B / with Bの違いも参考にしてください。

推察する

手がかりから事情や気持ちなどを推し量る表現で、類似例を使うとは限りません。類推は「似た事例」が出発点ですが、推察は表情・発言・状況など、より幅広い手がかりから考えます。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

analogy が出てこなくても、①二つが似ている、②だから同じことが起こると思った、と分ければ十分です。

  • This case was similar to the last one.(このケースは前回と似ていました)
  • The same thing happened before.(以前にも同じことが起きました)
  • So I thought the result would be the same.(だから結果も同じだと思いました)
  • I used the first example to understand the second one.(一つ目の例を使って、二つ目を理解しました)
  • I saw how the old system worked. I thought the new one worked in the same way.(古い仕組みの動きを見て、新しい仕組みも同じように動くと思いました)

しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話創業者/英語系YouTuberしゅみすけ
まず A is similar to B. と言い、その後に So I thought … を続けてみてください。「似ている」と「そこから考えたこと」を分けるだけで、類推の中身を基本語で説明できます。

よくある間違い

× analogize A and B

analogize という動詞はありますが、日常的ではなく硬い語です。通常は draw an analogy between A and Bcompare A to B が自然です。

× draw an analogy with A and B

二つの対象を並べる基本形は draw an analogy between A and B です。

類似点が一つあるだけで同じ結果だと断定する

類推はあくまで推論の一種です。断定を避けるなら maymightprobably を使います。

analogy と analysis を混同する

analogy は「類似・類推」、analysis は「分析」です。つづりも意味も異なります。

「類推する」の英語 FAQ

Q1. 「過去の事例から類推する」は英語で?

reason by analogy from past cases、または簡単に use past cases as a guide と言えます。

Q2. 「類推して考える」は?

reason by analogy が正確です。会話では think based on a similar example でも伝わります。

Q3. 「類推が成り立たない」は英語で?

The analogy doesn’t hold.The situations are too different to compare. と言えます。

Q4. analogy の発音は?

analogy は /əˈnælədʒi/ で、「アナロジー」に近い発音です。第二音節の nal に強勢があります。

Q5. 「似た例から意味を類推する」は?

infer the meaning from a similar example が自然です。

まとめ

  • reason by analogy:似た事例をもとに論理を進める
  • infer by analogy:類似点から結論を導く
  • draw an analogy:二つのものの類似関係を示す
  • apply the same logic:同じ考え方を別の対象へ当てはめる

専門表現が出てこなければ、A was similar to B. So I thought … と二文に分けましょう。難しい単語がなくても、「何が似ていて、そこから何を考えたのか」まで自然に伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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