
「頼みを承諾する」「提案を承諾する」「結婚を承諾する」。日本語ではどれも承諾すると言えますが、英語では何に、どの程度正式に「はい」と答えるのかで表現が変わります。
提案や条件を承諾するなら agree to、申し出や依頼を受け入れるなら accept、正式に許可・同意するなら consent to、日常会話で「引き受けた」と言うなら say yes が中心です。
Contents
「承諾する」は英語で?4つの違い

- agree to:提案・条件・依頼を承諾する
- accept:申し出・招待・仕事などを受け入れる
- consent to:手続き・医療・法的事項などに正式に同意する
- say yes:日常会話で「いいよ」と引き受ける
日常会話では「承諾」という難しい日本語に引っ張られず、Sure. や Okay. だけで自然に伝わる場面もたくさんあります。
agree to:提案・条件・依頼を承諾する
agree to は、提示された提案・条件・計画・依頼に対して「それで進めます」と承諾するときに使います。
She agreed to the plan.
彼女はその計画を承諾しました。
We agreed to the new terms.
私たちは新しい条件を承諾しました。
He agreed to my request.
彼は私の頼みを聞き入れてくれました。
agree to+名詞とagree to do
agree to の後ろには、提案・条件などの名詞を置けます。一方、「〜することを承諾する」は agree to do です。
She agreed to help me.
彼女は私を手伝うことを承諾してくれました。
They agreed to meet again next week.
彼らは来週もう一度会うことを承諾しました。
agree with・agree on・agree toの違い
- agree with 人・意見:人の意見に賛成する
- agree on 話題・内容:話し合って内容を決める
- agree to 提案・条件:提示されたものを承諾する
- agree to do:〜することを引き受ける
当事者同士が条件をまとめる「合意する」は、「合意する」の英語表現で詳しく整理しています。
accept:申し出・招待・仕事などを受け入れる
accept は、自分に差し出された申し出、招待、仕事、謝罪などを受け入れる動詞です。承諾した結果、それを受け取る・引き受けることに焦点があります。
I accepted the job offer.
その仕事のオファーを承諾しました。
She accepted our invitation.
彼女は私たちの招待を受けてくれました。
He accepted my apology.
彼は私の謝罪を受け入れてくれました。
依頼はacceptできる?
accept a request も可能ですが、日常会話で「頼みを聞いてくれた」なら agree to help や say yes のほうが自然なことがあります。
I asked her to join us, and she said yes.
彼女に参加を頼んだら、引き受けてくれました。
acceptには、考えや現実を「受け入れる」という意味もあります。近い表現は「容認する」の英語表現でも扱っています。
consent to:正式に許可・同意する
consent to は、相手の行為や処置を正式に許可し、自分の意思で同意するときに使う、やや硬い表現です。医療、法律、個人情報、契約などでよく見かけます。
The patient consented to the treatment.
患者はその治療に同意しました。
She consented to the use of her photo.
彼女は写真の使用を承諾しました。
You must consent to the terms before continuing.
続行する前に規約への同意が必要です。
consentは本人の自由意思が大切
consent には「本人が内容を理解し、自由意思で許可する」という重要なニュアンスがあります。特に医療では informed consent(十分な説明を受けたうえでの同意)という言葉が使われます。
consent to doも使える
He consented to be interviewed.
彼はインタビューを受けることを承諾しました。
ただし、友人の軽い頼みに I consent. と答えると非常に硬く聞こえます。日常会話なら Sure. や Okay. が自然です。
say yes:日常会話で「いいよ」と引き受ける
say yes は、頼み・誘い・提案・プロポーズなどに「はい」と答えて承諾することを、会話的に表します。
I asked him to help, and he said yes.
手伝ってくれるよう頼んだら、彼は承諾してくれました。
She said yes to the invitation.
彼女はその誘いを受けました。
He proposed, and she said yes.
彼がプロポーズし、彼女は承諾しました。
say yes to+名詞
何に承諾したかを示すなら say yes to… と言えます。
Sometimes you need to say yes to new opportunities.
ときには、新しい機会を受け入れることも必要です。
「承諾する」「合意する」「承認する」の違い
日本語では似ていますが、焦点が違います。英語を選ぶときも、この関係を意識すると整理しやすくなります。
- 承諾する:頼み・提案・申し出に「引き受けます」と答える
- 合意する:複数の当事者が話し合って条件や方針を一致させる
- 承認する:権限を持つ人や組織が正式に認める
She agreed to the proposal.
彼女はその提案を承諾しました。
Both sides reached an agreement.
双方が合意に達しました。
The manager approved the proposal.
上司がその提案を承認しました。
権限・許可としての承認は、「承認する」の英語表現も参考になります。
場面別:「承諾する」を自然な英語に
条件を承諾する
We agreed to the conditions.
私たちはその条件を承諾しました。
仕事の申し出を承諾する
She accepted the position.
彼女はその職を引き受けました。
写真の使用を承諾する
He consented to the use of his image.
彼は自分の画像の使用を承諾しました。
友人の頼みを承諾する
I asked her for a favor, and she said yes.
彼女にお願いしたら、引き受けてくれました。
結婚を承諾する
She said yes to his proposal.
彼女は彼のプロポーズを受け入れました。
会話で練習:承諾のかたさを変えよう
A: Could you help me move this weekend?
B: Sure. I’d be happy to.
A:今週末、引っ越しを手伝ってくれる?
B:もちろん。喜んで。
A: Did Maya accept the offer?
B: Yes. She agreed to start next month.
A:マヤはオファーを承諾した?
B:うん。来月から始めることになったよ。
A: May we use your comments on our website?
B: Yes, I consent to their use.
A:あなたのコメントをウェブサイトで使用してもよろしいですか?
B:はい、使用に同意します。
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
agree to や consent to がすぐに出てこなくても大丈夫です。短い返事で、承諾の気持ちは十分に伝わります。
- Sure.(もちろん/いいですよ)
- Okay.(わかりました/いいですよ)
- Yes, of course.(はい、もちろんです)
- That’s fine.(それで大丈夫です)
- That works for me.(私はそれで大丈夫です)
- I can do that.(それならできます)
- I’d be happy to.(喜んで)
- Sounds good.(いいですね)
初心者なら、頼みには Sure.、日程や案には That works for me.、喜んで引き受けるなら I’d be happy to. の3つから始めると使いやすいです。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
「承諾する」の英単語が出てこないときこそ、基本単語の出番です。知っている基本単語を使った短い文 で十分です。100点の一語を探すより、知っている英語で言い切ることを優先しましょう。
よくある間違い
× I agree your proposal.
提案を承諾するなら I agree to your proposal.。agree の後ろに提案を直接置きません。
× I accepted to help.
「手伝うことを承諾した」は I agreed to help. が自然です。accept の直後に to do を置く形は通常使いません。
× I consent your request.
consent の後ろに対象を置くなら to が必要です。ただし、軽い頼みなら I agree to your request. や Sure. のほうが自然です。
agree toとagree withを混同しない
I agree with you. は「あなたの意見に賛成」。I agree to your request. は「あなたの頼みを承諾する」です。
acceptとapproveを混同しない
accept は申し出などを受け入れる、approve は権限を持つ側が正式に承認する動詞です。I accepted the request. と The manager approved the request. では立場が違います。
まとめ:「何に、どのくらい正式に答えるか」で選ぼう
- 提案・条件・依頼を承諾する → agree to
- 申し出・招待・仕事を受け入れる → accept
- 手続き・医療・法的事項に正式に同意する → consent to
- 日常会話で「いいよ」と引き受ける → say yes
- 単語が出なければ → Sure. / That works for me.
「承諾する」を一つの英単語で覚えるより、提案なのか、申し出なのか、正式な許可なのかを考えると自然に選べます。まずは日常でよく使う agree to do と Sure. から声に出して練習してみましょう。









