
「相手の考えを容認する」「子どもの行動を容認する」「多少の騒音は容認する」「不正を容認しない」——日本語ではどれも容認すると言えますが、英語では意味がかなり違います。
考えや現実を受け入れるなら accept、行動を許可するなら allow、嫌でも我慢できるなら tolerate、好ましくない行為を黙って認めるなら condone が基本です。
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「容認する」の英語は?4つの違いを一覧で確認

- accept:考え・現実・決定などを受け入れる
- allow:人が何かをするのを許可する
- tolerate:不快なものを我慢して容認する
- condone:悪い行為を問題にせず容認・黙認する
単に「それで大丈夫」と伝えるなら That’s OK.、「受け入れられる」なら I can accept that. と、簡単な英語でも十分です。
accept:考え・現実・決定を受け入れる
accept は、考え方・状況・決定・結果などを「そういうものとして受け入れる」という意味です。賛成して喜んでいるとは限らず、納得しきれなくても現実として認める場合にも使えます。
I can accept her decision.
彼女の決定を容認できます。
We have to accept that people are different.
人はそれぞれ違うということを受け入れなければなりません。
She accepted the situation and moved on.
彼女はその状況を受け入れて前へ進みました。
形は accept + 名詞 または accept that + 文 です。「考えを受け入れる」なら accept an idea、「事実を認める」なら accept the fact that … と言えます。
acceptは「賛成する」と同じ?
同じではありません。agree は相手の考えに賛成すること、accept は自分の好みとは別に、その考えや決定を受け入れることです。
I don’t agree with the decision, but I accept it.
その決定には賛成しませんが、受け入れます。
allow:行動や状況を許可する
allow は、人が何かをすることや、ある状態が続くことを「許す・認める」表現です。許可する立場やルールに焦点があります。
We don’t allow smoking in the house.
家の中での喫煙は容認していません。
Her parents allow her to stay out late.
両親は彼女が遅くまで外出することを認めています。
The rules allow pets in this building.
規則では、この建物でペットを飼うことが認められています。
人に何かを許可する形は allow + 人 + to do です。allow 人 do のように to を落とさないようにしましょう。
tolerate:嫌でも我慢して容認する
tolerate は、騒音・失礼な態度・不便など、好ましくないものを「耐えられる範囲として我慢する」という意味です。積極的に認めているわけではありません。
I can tolerate a little noise.
多少の騒音なら容認できます。
She won’t tolerate rude behavior.
彼女は失礼な振る舞いを容認しません。
We tolerate small mistakes while people are learning.
学習中の小さな間違いは容認しています。
「我慢する」に近い用法です。より会話的には put up with も使えます。詳しくは「我慢する」の英語表現も参照してください。
condone:悪い行為を黙認する
condone は、悪い・不適切だと思われる行為を止めず、問題にしないことで「容認する・黙認する」という意味です。多くの場合、否定文で使われます。
We do not condone violence.
私たちは暴力を容認しません。
I can’t condone cheating.
不正を容認することはできません。
By saying nothing, he seemed to condone their behavior.
何も言わなかったため、彼は彼らの行動を黙認しているように見えました。
condone は単なる「許可」より批判的です。not condone は「断固として認めない」という声明や説明でもよく使われます。
condoneとoverlookの違い
condone は悪い行為を問題にせず認めること、overlook は見落とす、または今回だけ大目に見ることです。意図的に許すとは限らない overlook に対し、condone には「止めないことで認める」という責任が感じられます。
「容認できない」は英語でどう言う?
日常では、難しい単語を使わず直接「大丈夫ではない」と言うこともできます。強さに合わせて選びましょう。
- I can’t accept that.
それは受け入れられません。 - That’s not OK.
それは容認できません。 - I won’t tolerate that behavior.
その行動は容認しません。 - We do not condone discrimination.
私たちは差別を容認しません。 - That is unacceptable.
それは容認できないことです。
unacceptable は、行動・状況・品質などが「受け入れられない水準だ」という強い表現です。人そのものではなく、問題となる行動や状況を主語にすると伝わり方が穏やかになります。
「多少は容認する」は英語で?
小さな違い・ミス・不便などを一定範囲まで認める場合は、allow や tolerate、または be OK with が使えます。
We allow a small margin of error.
多少の誤差は容認しています。
I’m OK with a little mess.
少しくらい散らかっていても大丈夫です。
I can tolerate some delay.
多少の遅れなら容認できます。
「容認」と「承認」の違いを英語で整理
日本語でも似ていますが、容認は「許せる範囲として認める」、承認は「正式によいと認める」という違いがあります。
容認する
accept
allow
tolerate
condone
承認する
approve
authorize
give permission
たとえば、親が子どもの服装を容認するなら allow または be OK with、会社が正式に予算を承認するなら approve が自然です。詳しい使い分けは「承認する」の英語表現で解説しています。
日常場面で使う「容認する」の英語例文
家庭のルール
A: Are shoes allowed in the living room?
A:リビングで靴を履いてもいい?/B:いいえ、玄関より先では認めていません。
B: No, we don’t allow them past the entrance.
友人との考え方の違い
A: Do you agree with her choice?
A:彼女の選択に賛成?/B:それほどでもないけど、受け入れているよ。
B: Not really, but I accept it.
少しの生活音
A: Does the noise bother you?
A:音、気になる?/B:少しね。でも我慢できるよ。
B: A little, but I can tolerate it.
悪い行動を黙認しない
A: Why did you say something?
A:どうして注意したの?/B:黙っていたら、その行動を容認することになるから。
B: Because staying silent would condone the behavior.
紹介した英語が出てこないときは?初心者向けの簡単な言い換え
accept・tolerate・condoneの使い分けがすぐ出てこなくても大丈夫です。「大丈夫か」「許すか」「止めたいか」を簡単な英語で言えば伝わります。
- That’s OK.
それなら大丈夫です。 - I can accept that.
それなら受け入れられます。 - You can do that.
それをしてもいいですよ。 - I don’t like it, but it’s OK.
好きではないけれど、容認できます。 - That’s not OK.
それは容認できません。 - Please don’t do that.
それはしないでください。 - We can let it go this time.
今回は大目に見ても構いません。
難しい「容認する」を一語で訳そうとするより、賛成ではないが大丈夫、今回は許す、それはダメと、判断を具体的に言うほうが会話では自然です。
よくある間違い
- × allow her go
○ allow her to go:allow + 人 + to do の形です。 - × accept her to go
○ allow her to go:行動の許可には allow を使います。 - × 好ましいことに condone
○ condone は基本的に悪い・不適切な行為に使います。 - × tolerate to wait
○ tolerate waiting:動作を続けるなら動名詞を置きます。 - × accept=必ず賛成
○ accept は賛成していなくても、現実として受け入れることがあります。
まとめ:「何をどんな態度で認めるか」で英語を選ぼう
- 考え・現実・決定を受け入れる:accept
- 人の行動を許可する:allow
- 嫌でも我慢できる範囲として認める:tolerate
- 悪い行為を問題にせず黙認する:condone
- 正式に承認する:approve
まずは「受け入れる」なら accept、「〜してもよいと許す」なら allow と覚えましょう。不快なものを我慢するなら tolerate、悪い行為を黙認するなら condone です。難しい語が出ないときは、That’s OK. または That’s not OK. だけでも判断をはっきり伝えられます。









