
wait on は、レストランなら「お客さまに給仕する」、仕事の会話なら「返事・判断・情報を待っている」という意味で使われます。
どちらも単なる wait for と同じではありません。特に We’re waiting on the client. は、ただ顧客を待っているというより、「顧客からの返事や判断が来ないため、次へ進めない」というニュアンスを含むことがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
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wait onの基本的な意味
現代英語で押さえておきたい主な意味は次の2つです。
- 人に給仕する・身の回りの世話をする
- 返事・判断・情報などを待っている
地域や文脈によっては wait upon という形もありますが、日常会話では wait on のほうが一般的です。
意味1:人に給仕する・接客する
wait on + 人 で、レストランや店などで「人に給仕する・応対する」という意味になります。名詞の waiter や waitress と同じ語のつながりを意識すると覚えやすいでしょう。
A server came over to wait on us.
店員が私たちの注文を取るために来てくれました。
Who is waiting on table six?
6番テーブルを担当しているのは誰ですか?
She waited on customers all afternoon.
彼女は午後ずっとお客さまの接客をしました。
wait tablesとの違い
wait tables は、飲食店で給仕係として働くことを表します。一方、wait on a customer は特定のお客さまを応対する動作に焦点があります。
I waited tables during college.
大学時代に飲食店で給仕の仕事をしていました。
I’ll wait on the next customer.
次のお客さまは私が応対します。
意味2:返事・判断・情報を待っている
仕事やアメリカ英語の会話では、be waiting on + 人・物 が「~から必要なものが来るのを待っている」という意味でよく使われます。
We’re waiting on the client’s approval.
顧客の承認を待っているところです。
I’m still waiting on a reply from HR.
人事からの返事をまだ待っています。
The project is waiting on final numbers.
そのプロジェクトは最終的な数字待ちです。
この用法では、「それが届けば次へ進める」「今は相手側の対応待ち」という依存関係が感じられることがあります。
wait onとwait forの違い

| 表現 | 中心的な意味 | 例 |
|---|---|---|
| wait on + 人 | 人に給仕・接客する | wait on customers |
| be waiting on + 返事など | 必要な返事・判断待ちである | wait on approval |
| wait for + 人・物・出来事 | 一般的に~を待つ | wait for the bus |
単に「待つ」ならwait forが基本
I’m waiting for the bus.
バスを待っています。
We waited for Maya outside the station.
私たちは駅の外でマヤを待ちました。
交通機関、人の到着、イベントの開始などを普通に待つときは wait for が安全です。詳しい語順は、wait forの意味とwait to・awaitとの違いで解説しています。
「相手の対応待ち」ならwait onが合うことがある
We’re waiting for Tom.
私たちはトムが来るのを待っています。
We’re waiting on Tom.
私たちはトムの返事・対応・作業待ちです。
2文目では、何を待っているのかを文脈で共有しているのが普通です。たとえば、トムが資料を送らないと会議を始められない、といった状況です。
しゅみすけ(大山俊輔)
仕事で使える自然な例文
We can’t move forward because we’re waiting on legal.
法務の対応待ちなので、先へ進めません。
I’m waiting on two more estimates.
あと2件の見積もりを待っています。
Are we waiting on anything from the vendor?
業者から何か届くのを待っている状態ですか?
Let’s not keep the customer waiting while we wait on approval.
承認を待つ間も、お客さまを長く待たせないようにしましょう。
Once we hear back, I’ll send you the final schedule.
返事が来たら、最終スケジュールを送ります。
最後の例の hear back は、「返事をもらう」を簡単に表せる便利な言い換えです。
接客で使える自然な例文
Has anyone waited on you yet?
もう誰かがご用件を伺いましたか?
I’ll be with you in a moment.
すぐに伺います。
She was busy waiting on a large group.
彼女は大人数のグループを接客していて忙しそうでした。
実際の接客では、店員側が直接「I’ll wait on you.」と言うより、I’ll be with you shortly. や How can I help you? のほうが自然で柔らかい場合も多いです。
日本人が間違えやすいポイント
wait onを「上で待つ」と考えない
ここでの on は、物理的な「~の上に」ではありません。wait on 全体で、接客なら「人に付き添って必要な対応をする」、仕事なら「必要な対応に進行を委ねて待つ」と捉えます。
到着を待つだけならwait for
× I waited on the train for 20 minutes.(電車の到着を待ったつもり)
○ I waited for the train for 20 minutes.
私は電車を20分待ちました。
on the train は「電車の中で」という意味にもなるため、語順によって意図が大きく変わります。
「召し使いのように世話をする」意味にも注意
wait on someone hand and foot は、「人の身の回りの世話を何から何までしてあげる」という慣用表現です。
I’m not going to wait on him hand and foot.
彼の世話を何から何までしてあげるつもりはありません。
通常の接客よりも、「相手の要求に付きっきりで応える」という強いニュアンスです。
wait onがすぐ出ないときの簡単な言い換え
仕事で「返事待ち」と言いたいなら、次の基本表現でも十分通じます。
- We’re waiting for their reply.:彼らの返事を待っています。
- We need their approval first.:まず彼らの承認が必要です。
- They haven’t replied yet.:彼らはまだ返事をしていません。
- We can move forward after they respond.:彼らが返答したら先へ進めます。
接客なら、次のように直接言えます。
- I’ll help the next customer.:次のお客さまを私が担当します。
- I’ll take care of this table.:このテーブルは私が担当します。
似た表現との違い
awaitとの違い
await は前置詞なしで目的語を取り、書き言葉ややや改まった場面で使われます。
We’re awaiting confirmation.
確認を待っています。
× await for confirmation とはしません。
leave someone hangingとの関係
leave someone hanging は、必要な返事や説明をせずに「相手を宙ぶらりんの状態にする」こと。wait on は待つ側、leave someone hanging は相手を待たせている側に焦点があります。
depend onとの違い
depend on は「~次第である・~に依存する」です。待っている行為を直接表すわけではありません。
The launch date depends on final approval.
発売日は最終承認次第です。
We’re waiting on final approval.
私たちは最終承認を待っています。
まとめ
wait on には、主に次の2つの意味があります。
- wait on customers:お客さまに給仕・接客する
- be waiting on a reply:返事・判断・情報待ちである
人やバスの到着などを一般的に待つなら wait for。必要な返事や作業が来ないため次へ進めないなら wait on が自然なことがあります。
ほかの英熟語も、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。









