an unknown quantityの意味は?「未知数・実力がまだ分からない人」の使い方

an unknown quantityの意味・使い方・ニュアンスを示すアイキャッチ画像

an unknown quantityを直訳すると「未知の数量」ですが、会話や文章では「実力・性質・影響などがまだ分からない人や物」「未知数」という意味で使われます。

たとえば、新しくチームに入った人について、履歴書は見たものの実際の働き方はまだ分からない。そんなときに She’s still an unknown quantity. と表現できます。

この記事では、an unknown quantityの意味とニュアンス、自然な語順、unknown・unpredictableとの違いを、短い例文とともに解説します。

an unknown quantityの意味を先に確認

an unknown quantityは、次のような意味です。

  • 能力や性格がまだ十分に分からない人
  • 結果や影響をまだ判断できない要素
  • 今後どうなるか評価材料が足りないもの

日本語では「未知数」「まだ実力が分からない存在」「判断材料が足りない要素」などと訳すと自然です。

She’s an unknown quantity as a manager.
彼女の管理職としての実力は、まだ未知数です。

「能力が低い」と決めつける表現ではありません。良い可能性も悪い可能性もあるが、まだ評価できないという中立的な言い方です。

しゅみすけ(大山俊輔)

an unknown quantityは悪口とは限りません。「まだ情報が足りず、評価が定まっていない」というのが中心です。

なぜ「未知の数量」が「未知数」になるのか

quantityは「量・数量」を表します。数学では、値がまだ分からないものをunknown quantityと呼べます。

そこから比喩的に、能力・性格・影響力などの「値」がまだ測れていない人や要素にも使われるようになりました。

  • known quantity:どの程度の人物・要素か分かっている
  • unknown quantity:まだ測れず、評価が定まっていない

つまり、頭の中に人物や要素を測るメーターがあり、その数値がまだ空欄になっているイメージです。

よく使う形と語順

be an unknown quantity

最も基本的なのは、主語をbe an unknown quantityで説明する形です。

The new coach is still an unknown quantity.
新しいコーチの手腕は、まだ未知数です。

This technology remains an unknown quantity.
この技術がどこまで使えるかは、依然として未知数です。

stillremainを使うと、「今もなお評価が定まっていない」という意味を出せます。

an unknown quantity in / as …

どの分野で未知数なのかを示すときは、inasを続けます。

He’s an unknown quantity in international markets.
国際市場での彼の実力は未知数です。

She is an unknown quantity as a team leader.
チームリーダーとしての彼女の力量は、まだ分かりません。

an unknown quantity for …

誰にとって判断できない存在なのかを示すなら、forを使えます。

The candidate is an unknown quantity for many voters.
その候補者は、多くの有権者にとってまだ未知の存在です。

人に使うと失礼になる?

an unknown quantityは、客観的な評価として使うなら必ずしも失礼ではありません。ただし、本人に直接 You’re an unknown quantity. と言うと、距離を置いて品定めしているように聞こえることがあります。

人について柔らかく伝えたいなら、何がまだ分からないのかを具体的にすると自然です。

We haven’t seen how he handles pressure yet.
彼がプレッシャーにどう対処するかは、まだ見ていません。

She hasn’t had a chance to show what she can do.
彼女はまだ実力を見せる機会がありません。

an unknown quantity・unknown・unpredictableの違い

an unknown quantityとunknown、unpredictableのニュアンスの違い

an unknown quantity:評価材料が足りない

能力・性質・結果などをまだ測れず、評価できない人や要素です。

The rookie is an unknown quantity this season.
その新人が今季どこまで活躍するかは未知数です。

unknown:単に知られていない

unknownは「知られていない・不明の」という広い意味です。必ずしも能力や影響の評価を表すわけではありません。

The cause is still unknown.
原因はまだ不明です。

unpredictable:動きや結果を予測できない

unpredictableは、情報不足だけでなく、変化が激しいなどの理由で先を読めないことを表します。

The weather here is unpredictable.
ここの天気は予測がつきません。

新人の実力をまだ見ていないならan unknown quantity、行動がころころ変わって読めないならunpredictableが合います。

日常・仕事で使える自然な例文

He’s talented, but he’s still an unknown quantity under pressure.
彼には才能がありますが、プレッシャーの中での実力はまだ未知数です。

The new restaurant is a bit of an unknown quantity.
その新しいレストランがどんな店なのかは、まだよく分かりません。

Remote work was an unknown quantity for our company at first.
当初、リモートワークは私たちの会社にとって未知の要素でした。

Her first novel was excellent, but her next project is an unknown quantity.
彼女の最初の小説は素晴らしかったですが、次作がどうなるかは未知数です。

We know his technical skills, but his leadership is an unknown quantity.
技術力は分かっていますが、リーダーシップについては未知数です。

The effect of the new rule is still an unknown quantity.
新しい規則がもたらす影響は、まだ分かりません。

日本人が間違えやすいポイント

冠詞anを忘れない

ここでのquantityは数えられる名詞として使われるため、単数なら通常an unknown quantityとします。

× He is unknown quantity.
He is an unknown quantity.

「知らない人」ならstrangerのほうが自然

道で会った面識のない人をan unknown quantityとは普通言いません。その意味ならa strangersomeone I don’t knowを使います。

A stranger asked me for directions.
知らない人に道を聞かれました。

「数量不明」の直訳と混同しない

商品の数が分からないだけなら、an unknown amountan unknown numberなど、対象に合う表現が自然な場合があります。イディオムとしてのan unknown quantityは、人や要素の能力・性質・影響が評価できない場面でよく使われます。

しゅみすけ式:出てこなければ簡単に言い換える

an unknown quantityがすぐに出てこなくても、難しく考える必要はありません。「まだ分からない」と直接説明すれば十分に伝わります。

  • We don’t know much about him yet.
    私たちはまだ彼のことをよく知りません。
  • We don’t know what she can do yet.
    彼女に何ができるか、まだ分かりません。
  • It’s too early to tell.
    判断するにはまだ早いです。
  • We need more information.
    もう少し情報が必要です。

しゅみすけ(大山俊輔)

この表現を思い出せないときは、We don’t know yet.を土台にして、何が分からないのかを後ろに足せば会話を続けられます。

関連表現

  • a known quantity:実力や性質がすでに分かっている人・要素
  • an open question:まだ答えが出ていない問題
  • a wild card:結果を大きく左右し得る予測不能な人・要素
  • too early to tell:判断するにはまだ早い

ほかの定型表現も確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧や、英熟語・イディオムA〜Z一覧もご覧ください。

まとめ

an unknown quantityは、「実力・性質・影響などがまだ分からず、評価できない人や物」を表すイディオムです。

  • 「能力が低い」ではなく「まだ判断材料が足りない」
  • 基本形はbe an unknown quantity
  • 分野や役割を示すならin / asを使える
  • 単に不明ならunknown、予測不能ならunpredictable
  • 出てこなければWe don’t know … yet.で言い換えられる

「未知数」という日本語だけで覚えず、まだ測定結果が出ていないメーターをイメージすると、自然な場面で使いやすくなります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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