Let me put it this way.の意味は?「こう言いましょう」の使い方と類似表現との違い

Let me put it this way.の意味「こう言いましょう・別の見方をすると」

説明が伝わりにくいときや、少し角度を変えて本音を伝えたいときに便利なのが、Let me put it this way.です。

日本語では「こう言いましょう」「こう考えてみてください」「別の見方をすると」のように訳せます。単なる言い換えだけでなく、聞き手が理解しやすい枠組みや、印象に残る見方をこちらから提示する働きがあります。

Let me put it this way.の意味

Let me put it this way.を直訳すると「私にそれをこのように表現させてください」です。自然な日本語では「こう言いましょう」「こう説明しましょう」に当たります。

  • Let me put it this way. We can afford the trip, but not the hotel you chose.
    こう言いましょう。旅行には行けますが、あなたが選んだホテルは予算外です。
  • Let me put it this way: she’s not angry, but she hasn’t forgotten.
    こう考えてください。彼女は怒ってはいませんが、忘れてもいません。
  • Let me put it this way. If we do nothing, the problem will get worse.
    別の見方をすると、何もしなければ問題は悪化します。

ここでのputは「置く」から広がり、「言葉をある形にして提示する」という意味です。this wayは「このやり方・この見方で」を表します。

しゅみすけ(大山俊輔)

Let me put it this way.の後には、単なる同義語ではなく、相手が納得しやすい見方や具体的な説明が続くことがよくあります。

どんな場面で使う?

説明の角度を変える

The course isn’t easy. Let me put it this way: you’ll need to study every day.
その講座は簡単ではありません。こう言いましょう。毎日勉強する必要があります。

抽象的な評価を、相手がイメージできる具体的な内容へ変えています。

言いにくい本音をやわらかく示す

Let me put it this way. I wouldn’t choose him to lead the project.
こう言っておきましょう。私なら彼をプロジェクト責任者には選びません。

直接的な否定を少し避けながら、話し手の評価を伝えます。ただし、後ろの内容によっては皮肉や厳しい忠告にも聞こえます。

比較やたとえで説得する

Let me put it this way: buying the cheapest option now may cost us more later.
こう考えてみてください。今いちばん安い選択肢を買うと、後でもっと費用がかかるかもしれません。

Let me put it this way. Learning English is more like training than memorizing facts.
こう捉えてみましょう。英語学習は、知識の暗記というよりトレーニングに近いものです。

質問へ直接答えず、含みを持たせる

A: Was the date successful?
デートはうまくいった?

B: Let me put it this way. I won’t be seeing him again.
こう言っておくわ。彼ともう会うことはないと思う。

Yes/Noを言わなくても、続く事実から答えを推測させる使い方です。

よく使う形と句読点

独立した一文として使う

Let me put it this way. + 文

Let me put it this way. We need a better plan.
こう言いましょう。もっとよい計画が必要です。

コロンで説明を続ける

Let me put it this way: + 文

Let me put it this way: time is more valuable than money right now.
こう考えてください。今はお金より時間のほうが重要です。

コロンは「次に具体的な言い方を示します」という関係を明確にできるため、文章でも使いやすい形です。

If I may put it this way

If I may put it this way, the proposal is ambitious but unrealistic.
こう申し上げてよければ、その提案は意欲的ですが現実的ではありません。

If I may …を付けると、批判や慎重な評価を切り出す、ややフォーマルな表現になります。

類似表現との違い

Let me put it this way・In other words・How should I put it・To put it simplyの違い

Let me put it this way:見方・表現を提示する

Let me put it this way. You’re paying for convenience, not just the product.
こう考えてください。商品だけでなく、便利さにもお金を払っているのです。

話し手が、理解や説得に役立つ表現の仕方を選んで提示します。

In other words:同じ内容を言い換える

The service is subscription-based. In other words, you pay every month.
そのサービスは定額制です。言い換えると、毎月料金を払います。

In other wordsは、直前の内容をほぼ同じ意味の別表現に置き換えます。詳しくはin other wordsの意味と使い方をご覧ください。

How should I put it?:言葉を探しながら話す

How should I put it? He’s very confident, sometimes too confident.
何と言えばいいかな。彼はとても自信があります。時には自信がありすぎます。

How should I put it?は、話し手が言葉を選んでいる途中の独り言です。一方、Let me put it this way.は「この言い方で示します」と表現を決めて提示します。詳しくはHow should I put it?の意味と使い方で解説しています。

To put it simply:内容を簡単にする

To put it simply, the machine needs more power.
簡単に言うと、その機械にはもっと電力が必要です。

To put it simplyは、複雑な内容を簡潔にすることが中心です。Let me put it this wayは、簡単さよりも「見せ方・捉え方を変える」ことに重点があります。

皮肉・警告に聞こえることもある

Let me put it this way. You don’t want to be late again.
こう言っておきます。もう遅刻しないほうがいいですよ。

このように、結果を直接言わずに相手へ察してもらうと、警告や含みのある言い方になります。声の調子が低く強いほど、圧力も強まります。

穏やかに説明したい場合は、続く文を具体的かつ中立的にし、Maybe it helps to think of it this way.(こう考えると分かりやすいかもしれません)のように柔らかくできます。

しゅみすけ(大山俊輔)

表現そのものは丁寧でも、後ろに強い否定や脅しを続けると厳しく聞こえます。伝えたい内容と声の調子をセットで考えましょう。

日本人が間違えやすいポイント

putを「置く」とだけ考えない

putには、考えや気持ちを「言葉にして表現する」という用法があります。How do you put it in English?なら「それを英語でどう表現しますか」です。

相手へ命令する表現ではない

Let meは「私に〜させてください」です。Put it this way.だけなら「こう表現しなさい」のような命令に見えるため、同じものではありません。

いつも単純化するわけではない

後ろの説明が短くなるとは限りません。比喩、比較、具体例などを使って、見方そのものを変える場合もあります。

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

  • Here’s another way to think about it.(別の考え方を示します)
  • I’ll explain it another way.(別の方法で説明します)
  • Think of it like this.(こう考えてみてください)
  • What I’m saying is …(私が言っているのは〜です)
  • Simply put, …(簡単に言うと〜です)

Let me put it this way.が出てこなければ、I’ll explain it another way.で十分に意図を伝えられます。

まとめ

Let me put it this way.は、「こう言いましょう」「別の見方をすると」と、理解や説得に役立つ表現の仕方を提示するフレーズです。

  • 説明の角度を変える
  • 言いにくい本音を含みを持たせて伝える
  • 比較・たとえ・具体例へ導く
  • In other wordsは同じ内容の言い換え
  • How should I put it?は言葉を探している途中
  • To put it simplyは内容の単純化

まずは、伝わりにくかった説明の前にLet me put it this way.を置き、その後を知っている簡単な英語で言い直してみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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