
I hate to ask, but … は、「頼みにくいのですが……」「こんなお願いをするのは心苦しいのですが……」と、相手に負担をかける依頼を切り出す表現です。
hate は通常「ひどく嫌う」ですが、この表現では相手や依頼そのものが嫌いなのではありません。お願いしなければならない状況を心苦しく思っていることを示します。
Contents
I hate to ask, but … の意味
自然な日本語では、場面に応じて次のように訳せます。
- 頼みにくいのですが……
- こんなお願いをするのは恐縮ですが……
- お願いするのは心苦しいのですが……
- 言いにくいのですが、お願いがあります
I hate to ask, but could you stay a little longer?
頼みにくいのですが、もう少し残っていただけませんか。
I hate to ask, but can you help me move this weekend?
こんなお願いをするのは心苦しいのですが、今週末の引っ越しを手伝ってもらえませんか。
but の後には、実際に頼みたい内容を続けます。前置きだけを長くせず、依頼を明確にすることが大切です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ依頼がやわらかくなる?
頼み事を突然述べると、相手は「こちらの都合を考えてくれていない」と感じることがあります。I hate to ask, but … は、依頼の前に次のメッセージを伝えます。
- 簡単なお願いではないと分かっています
- あなたに負担をかける可能性を理解しています
- 当然引き受けてもらえるとは思っていません
つまり、依頼内容を弱くするというより、相手の立場への認識を先に示す表現です。
自然な依頼の3段階

1.負担への配慮を示す
I hate to ask, but …
頼みにくいのですが……
2.依頼を明確にする
Could you help me with this report?
この報告書を手伝っていただけませんか。
3.必要なら断る余地を残す
If you’re too busy, I completely understand.
忙しすぎるようでしたら、もちろん大丈夫です。
全部つなげると、次のようになります。
I hate to ask, but could you help me with this report? If you’re too busy, I completely understand.
頼みにくいのですが、この報告書を手伝っていただけませんか。お忙しいようでしたら、もちろん大丈夫です。
仕事で使える例文
締め切り前の協力を頼む
I hate to ask, but could you review this before noon?
頼みにくいのですが、正午までにこちらを確認していただけませんか。
勤務時間の調整を頼む
I hate to ask, but would you be able to cover my shift tomorrow?
お願いしにくいのですが、明日の私のシフトを代わっていただけませんか。
急な会議参加を頼む
I hate to ask at such short notice, but could you join the meeting?
急なお願いで恐縮ですが、会議に参加していただけませんか。
追加作業を頼む
I hate to ask, but we need one more revision.
言いにくいのですが、もう一度修正が必要です。
最後の例のように、相手が自分の依頼を引き受けるか選べない業務上の指示にも使われます。ただし、単に丁寧な言葉で包むだけでなく、期限や優先順位も明確にしましょう。
日常会話で使える例文
I hate to ask, but could I borrow your car?
頼みにくいのですが、車を借りてもいいですか。
I hate to ask, but can you lend me some money until Friday?
こんなことを頼むのは心苦しいのですが、金曜日まで少しお金を貸してもらえますか。
I hate to ask, but could you watch the kids for an hour?
お願いしにくいのですが、1時間だけ子どもたちを見てもらえませんか。
お金、車、時間、急な手伝いなど、相手に一定の負担がある依頼と相性がよい表現です。
小さなお願いにも使える?
文法的には使えますが、負担の小さい依頼に使うと大げさに聞こえることがあります。
I hate to ask, but could you pass the salt?
頼みにくいのですが、塩を取っていただけますか。
食卓でこのように言うと、冗談めいた響きになりやすいでしょう。普通は Could you pass the salt? で十分です。
I’m sorry to ask, but … との違い
I hate to ask, but …
「頼まなければならないことを心苦しく思う」と、ためらいを強く示します。親しい相手や同僚への少し大きなお願いによく合います。
I’m sorry to ask, but …
「お願いして申し訳ありません」と謝意を前面に出します。意味は近いですが、やや直接的な謝罪です。
I’m sorry to ask, but could you repeat that?
申し訳ありませんが、もう一度言っていただけますか。
小さな依頼や聞き返しには、I’m sorry to ask のほうが自然なこともあります。
I know this is a lot to ask.との違い
I know this is a lot to ask. は、「これは厚かましいお願いだと分かっています」と、依頼の大きさを客観的に認める表現です。
I hate to ask, but … は、頼む側の心苦しさやためらいを示します。
- I hate to ask, but …:頼むのが心苦しい
- I know this is a lot to ask.:大きな負担だと分かっている
大きな依頼では、両方を組み合わせることもできます。
I hate to ask, and I know this is a lot, but could you help us this weekend?
お願いするのは心苦しく、大きな負担だと分かっていますが、今週末に手伝っていただけませんか。
I hate to say this, but … と混同しない
I hate to say this, but … は、「こんなことは言いたくありませんが」と、悪い知らせや反対意見を切り出す表現です。依頼とは限りません。
I hate to say this, but the plan isn’t working.
言いにくいのですが、その計画はうまくいっていません。
- I hate to ask, but …:頼みにくいお願い
- I hate to say this, but …:言いにくい意見・知らせ
使うときの注意点
前置きだけで依頼を正当化しない
相手の負担を認めても、不合理なお願いが自動的に適切になるわけではありません。誰に、何を、いつまで頼むのかを考える必要があります。
断る余地を本当に残す
If you can’t, I understand. と言いながら、断られた後で不機嫌になると表現が形だけになります。任意の依頼なら、相手の返答を尊重しましょう。
仕事の指示を依頼の形で曖昧にしない
必ず対応してもらう必要があるなら、心苦しさを示した後で、優先順位と期限を明確にします。
I hate to ask at short notice, but this needs to be completed by 5 p.m. Please let me know what support you need.
急なお願いで恐縮ですが、これは午後5時までに完了する必要があります。必要な支援があれば教えてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
頼まれた側の答え方
引き受ける
- Of course. I’d be happy to help.(もちろんです。喜んでお手伝いします)
- Sure. What do you need?(いいですよ。何が必要ですか)
条件を伝える
I can help, but only after 3 p.m.
手伝えますが、午後3時以降になります。
断る
I’m sorry, but I can’t this time.
申し訳ありませんが、今回はできません。
I wish I could help, but I’m already committed.
お手伝いしたいのですが、すでに予定があります。
簡単な英語で言い換えるなら
この表現が出てこなくても、次の形で十分伝えられます。
- Sorry, but can you help me?(申し訳ないけれど、手伝ってもらえますか)
- Can I ask you a favor?(お願いしてもいいですか)
- This may be difficult, but can you do it?(難しいかもしれませんが、できますか)
- If you’re busy, it’s okay to say no.(忙しければ断って大丈夫です)
難しい定型表現より、依頼内容と相手の選択肢を明確に伝えることが大切です。
まとめ
I hate to ask, but … は、「頼みにくいのですが……」と、相手へ負担をかける可能性を認めながらお願いを切り出す表現です。
hate は相手を嫌っているのではなく、頼まなければならない状況への心苦しさを表します。前置きの後は依頼を明確にし、任意のお願いなら相手が断れる余地も本当に残しましょう。











