
give wayには、「道を譲る」と「床や橋などが崩れる」という、一見まったく違う意味があります。しかし、中心にある感覚は共通しています。
give wayは、もともと自分が占めていた場所や支えていた位置を保てなくなり、相手や外からの力へ明け渡すという表現です。交通では相手に進路を譲り、構造物なら圧力に耐えられず、その位置を保てなくなります。
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give wayの基本的な意味
まず覚えたいのは、次の2つです。
- 人・車に道や優先権を譲る
- 支えていた物が崩れる・壊れる・耐えきれなくなる
過去形はgave way、現在分詞はgiving wayです。多くの場合は自動詞句として使われ、目的語を直接取りません。
- You must give way to traffic on the main road.
幹線道路を走る車に道を譲らなければなりません。 - The old floor suddenly gave way.
古い床が突然崩れました。
しゅみすけ(大山俊輔)
give+wayから意味の仕組みを理解する
giveには、握っていたものを相手へ渡したり、外からの力に応じて柔らかく動いたりする感覚があります。wayは「道・進路・進む余地」です。
そのためgive wayは、「自分がいた場所を空け、相手が進めるようにする」が基本です。そこから、次のように意味が広がります。
- 車や人が位置を譲る → 道を譲る
- 床や橋が圧力へ位置を譲る → 崩れる
- 古い方法が新しい方法へ位置を譲る → 取って代わられる

交通で使うgive way:「道を譲る」
道路では、ほかの車や歩行者に優先権を譲り、自分は先に進まないことを表します。
- Please give way to pedestrians.
歩行者に道を譲ってください。 - I slowed down to give way to the bus.
バスに道を譲るため、私は減速しました。 - Drivers must give way at this junction.
運転手はこの交差点で道を譲らなければなりません。 - She gave way and let the other car merge.
彼女は道を譲り、別の車を合流させました。
英国英語のGIVE WAYと米国英語のYIELD
英国・オーストラリアなどでは、道路標識にGIVE WAYが使われます。米国の標識では、同じ役割を表すYIELDが一般的です。
- Give way to oncoming traffic.
対向車に道を譲ってください。 - Yield to oncoming traffic.
対向車に道を譲ってください。
意味はほぼ同じですが、give wayは句動詞らしい日常的な表現、yieldは標識や規則の文脈でもよく使われる簡潔な語です。
「崩れる・耐えきれなくなる」のgive way
床・屋根・橋・壁などが重さや圧力に耐えられず、支えていた位置を保てなくなるときに使います。この意味ではgive wayの後ろに目的語を置きません。
- The roof gave way under the weight of the snow.
屋根は雪の重みに耐えきれず崩れました。 - Part of the bridge gave way during the storm.
嵐の間に橋の一部が崩れました。 - The chair gave way when he sat down.
彼が座ると椅子が壊れました。 - I heard the wooden steps giving way beneath me.
足元で木の階段が崩れ始める音を聞きました。
collapseは建物や構造全体が倒壊することを直接表します。give wayは、支えていた一部や表面が圧力に負け、突然保てなくなる過程に焦点があります。
give way toの意味
give way to+名詞にすると、「〜に道を譲る」だけでなく、感情・状態・方法などが「〜に取って代わられる」「〜に屈する」という意味にもなります。
- Fear gave way to relief.
恐怖は安堵へ変わりました。 - The old system gave way to a digital one.
古い制度はデジタル方式へ取って代わられました。 - Her smile gave way to tears.
彼女の笑顔は涙へ変わりました。
ここでは、Aが占めていた場所をBへ明け渡すため、A gives way to Bで「AがBに取って代わられる」という順序になります。give way toの用法は意味が広いため、別記事でも詳しく整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
give wayとgive inの違い
どちらも「譲る・屈する」と訳されますが、焦点が異なります。
- give way:場所・優先権・支えていた位置を譲る
- give in:反対や抵抗をやめ、相手の要求に従う
- I gave way to the cyclist.
私は自転車に道を譲りました。 - I finally gave in and agreed to the plan.
私はついに折れて、その計画に同意しました。
議論や要求に対して「折れる」ならgive in、物理的な進路や優先権を譲るならgive wayが自然です。
break down・fall apartとの違い
- give way:重さや圧力に耐えられず、支えていた部分が崩れる
- break down:機械が故障する/交渉や仕組みが機能しなくなる
- fall apart:物がばらばらになる/計画・関係・人が崩れる
古い床が人の重みで抜けるならgive way、車が動かなくなるならbreak down、古い本がばらばらになるならfall apartが合います。
日本人が間違えやすいポイント
「道を与える」と直訳しない
give wayは「道をプレゼントする」ではなく、自分が先へ進む権利を一時的に手放し、相手を通すことです。日本語では「道を譲る」「先に行かせる」が自然です。
交通ではgive the wayとは言わない
この表現のwayは固定されています。「その人に道を譲る」はgive way to the personであり、通常give the way to …とは言いません。
「崩す」という他動詞ではない
The floor gave way.は「床が崩れた」という自動詞の文です。「誰かが床を崩した」という意味でgave the floor wayとは言えません。
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語で言い換える
give wayが思い出せなくても、何が起きたかを基本語で説明できます。
- 「車に道を譲る」
I stopped and let the other car go first.
私は止まり、別の車を先に行かせました。 - 「歩行者に道を譲って」
Please wait and let the people cross.
待って、人々を渡らせてください。 - 「床が崩れた」
The floor broke under the weight.
床が重みで壊れました。 - 「古い方法が使われなくなった」
People stopped using the old method and started using a new one.
人々は古い方法を使うのをやめ、新しい方法を使い始めました。
「誰を先に行かせたのか」「何が重みに耐えられなかったのか」「古いものの代わりに何が始まったのか」を直接言えば、十分に伝わります。
まとめ
give wayの核は、自分が保っていた場所や位置を相手・外からの力へ明け渡すことです。
- 道を譲る:give way to traffic
- 崩れる:The floor gave way.
- 取って代わられる:The old system gave way to a new one.
- 英国のGIVE WAY ≒ 米国のYIELD
同じgiveを使う句動詞として、give outの意味・使い方もあわせて確認すると、パーティクルによる意味の変化が見えやすくなります。句動詞の仕組みは、be:RIZEの英語の句動詞とは?基本動詞+前置詞をコアイメージで理解する方法で体系的に学べます。
giveを使った表現をまとめて比較したい方は、giveを使った句動詞の意味・使い方一覧もあわせてご覧ください。









