
give way toは、「〜に道を譲る」だけでなく、「感情が別の感情へ変わる」「古いものが新しいものに取って代わられる」という意味でも使われます。
この表現を理解する鍵は、A gives way to B=Aが占めていた場所を明け渡し、Bがそこへ入るという順序です。toの後ろに来るBが、道を譲られる相手、またはAの代わりに現れるものです。
Contents
give way toの3つの基本用法
- 人・車・圧力などに道や優先権を譲る
- 感情・表情・状態が別のものへ変わる
- 古い制度・方法・時代が新しいものに取って代わられる
- I gave way to the bus.
私はバスに道を譲りました。 - Fear gave way to relief.
恐怖が消え、安堵へ変わりました。 - Paper records gave way to digital tools.
紙の記録はデジタルツールに取って代わられました。
しゅみすけ(大山俊輔)
A gives way to Bの語順
give way toは、基本的に次の形で使います。
A+give way to+B
- A:場所・優先権・状態を手放す側
- B:その場所へ入る相手・新しい感情・新しい方法
過去の変化を述べることが多いため、実際にはA gave way to Bがよく使われます。

toは前置詞
ここでのtoは前置詞なので、後ろには名詞・代名詞・動名詞を置けます。
- give way to traffic(車の流れに道を譲る)
- give way to it(それに屈する)
- give way to using digital tools(デジタルツールを使う方式へ移る)
toの後ろに動詞の原形を置くto不定詞ではありません。動作を続けるなら、to doingの形にします。
交通で「〜に道を譲る」
車・自転車・歩行者などに先に進む権利を譲る用法です。英国英語では道路標識にもGIVE WAYが使われます。
- Always give way to pedestrians at the crossing.
横断歩道では必ず歩行者に道を譲ってください。 - I had to give way to an ambulance.
私は救急車に道を譲らなければなりませんでした。 - Cars entering the roundabout must give way to traffic already on it.
ラウンドアバウトへ入る車は、すでに走っている車に道を譲らなければなりません。 - She slowed down and gave way to the cyclist.
彼女は減速して、自転車に道を譲りました。
米国英語では同じ交通ルールをyield toで表すことが多く、YIELD標識が使われます。
感情・表情・状態が「〜へ変わる」
ある感情や状態が消え、その場所へ別の感情や状態が現れるときに使います。単なるchangeよりも、前の状態が退き、新しい状態が前面に出る流れを感じさせます。
- Her nervousness gave way to excitement.
彼女の緊張は、やがて興奮へ変わりました。 - His anger slowly gave way to sadness.
彼の怒りは徐々に悲しみへ変わりました。 - The tension in the room gave way to laughter.
部屋の緊張した空気は笑いへ変わりました。 - My initial doubt gave way to confidence.
最初の疑いは自信へ変わりました。
しゅみすけ(大山俊輔)
古いものが「〜に取って代わられる」
技術・制度・習慣・時代などの変化を説明する文章でよく使われます。Aが古いもの、Bが新しく主流になるものです。
- Cash is gradually giving way to digital payments.
現金は徐々にデジタル決済へ取って代わられています。 - Traditional offices gave way to flexible workspaces.
従来型のオフィスは柔軟なワークスペースへ取って代わられました。 - Paper maps have largely given way to navigation apps.
紙の地図は、その大部分がナビアプリへ取って代わられました。 - Summer gave way to cooler autumn weather.
夏が終わり、涼しい秋の気候へ移りました。
be replaced byでも同じ事実を表せますが、give way toは移り変わりの流れを自然に描写します。
圧力・衝動・感情に「屈する」
人が圧力や強い感情に抵抗できなくなる意味でも使われます。
- Don’t give way to panic.
パニックに屈しないでください。 - She refused to give way to pressure.
彼女は圧力に屈することを拒みました。 - He gave way to temptation and bought the bag.
彼は誘惑に負けて、そのバッグを買いました。
この用法では、理性や意志が保っていた場所を、感情・圧力・誘惑へ明け渡すイメージです。
give way toとgive in toの違い
- give way to:場所・状態・主導権が別のものへ移ることに焦点
- give in to:抵抗や反対をやめ、要求・圧力・誘惑に負けることに焦点
- Fear gave way to relief.
恐怖が安堵へ変わりました。 - She gave in to their demands.
彼女は相手の要求に屈しました。
感情Aが感情Bへ移り変わるならgive way toが自然です。人が相手の要求に折れるならgive in toが中心になります。
give way toとmake way forの違い
- give way to:AがBへ場所を譲る/AがBに取って代わられる
- make way for:Bが通れるよう意識的に道・場所を空ける
- The old building gave way to a new hotel.
古い建物は新しいホテルに取って代わられました。 - The old building was removed to make way for a new hotel.
新しいホテルの場所を作るため、古い建物が撤去されました。
場所を空ける類似表現は、make room forとmake way forの違いでも詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
AとBを逆にしない
Paper gave way to digital tools.では、紙が退き、デジタルツールが新しく入ります。「デジタルが紙に取って代わられた」ではありません。
受け身に重ねない
give way to自体が「AがBに取って代わられる」という変化を表せます。通常はA gave way to Bでよく、A was given way to Bとはしません。
give away toと混同しない
give awayは「無料で譲る」「秘密を漏らす」です。give way toとはwayの前にaがなく、意味も語順も異なります。
この表現が出てこなかったら?簡単な英語で言い換える
- 「バスに道を譲った」
I stopped and let the bus go first.
私は止まり、バスを先に行かせました。 - 「恐怖が安堵へ変わった」
I was afraid at first, but then I felt relieved.
最初は怖かったのですが、その後ほっとしました。 - 「紙の地図がアプリに取って代わられた」
People stopped using paper maps and started using apps.
人々は紙の地図を使わなくなり、アプリを使い始めました。 - 「圧力に屈しなかった」
She did not change her decision even under pressure.
彼女は圧力を受けても決定を変えませんでした。
「何が先にあったのか」「その後、何が代わりに現れたのか」を二つの短い文に分ければ、give way toを思い出せなくても自然に伝えられます。
まとめ
give way toは、Aが場所・状態・主導権を明け渡し、Bがそこへ入る表現です。
- 交通:give way to pedestrians
- 感情変化:Fear gave way to relief.
- 世代交代:Paper gave way to digital tools.
- 語順:A gives way to B
基本形の「道を譲る」「崩れる」まで含めた全体像は、give wayの意味・使い方で確認できます。句動詞全体の仕組みは、be:RIZEの英語の句動詞とは?基本動詞+前置詞をコアイメージで理解する方法も参考にしてください。
giveを使った表現をまとめて比較したい方は、giveを使った句動詞の意味・使い方一覧もあわせてご覧ください。









