
impose A on B は、「AをBに課す」「AをBに押し付ける」を表す英語の定型表現です。
The company imposed a new rule on all employees.
会社は全従業員に新しい規則を課しました。
Aには規則・税金・罰金・制限・負担などの課すもの、Bには人・組織・生活などの課される相手を置きます。
日本語の「BにAを課す」と英語の語順が異なるため、AとBを逆にしないことが大切です。
Contents
impose A on Bの意味とニュアンス
impose には、権限や力を使って、相手が自由には選んでいないものを受け入れさせるニュアンスがあります。
- 規則・制限を課す
- 税金・料金・罰金を課す
- 負担・義務を負わせる
- 考え方・価値観を押し付ける
単に「渡す」のではなく、相手側に守る・支払う・受け入れる必要が生まれる表現です。そのため、中立的な制度説明にも、批判的な「押し付け」の意味にも使えます。
The city imposed a fine on the restaurant.
市はそのレストランに罰金を科しました。
Don’t impose your values on your children.
自分の価値観を子どもに押し付けないでください。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順はimpose A on B

語順は次のように整理できます。
impose+A(課すもの)+on+B(課される相手)
The school imposed a strict dress code on students.
学校は生徒に厳しい服装規定を課しました。
- A=a strict dress code(厳しい服装規定)
- B=students(生徒)
前置詞onを「上に」とだけ訳す必要はありません。ここでは、規則や負担Aを相手Bの上に載せ、その状態を接触させる感覚があります。
onの「接触」から意味が広がる仕組みは、be:RIZEのonのコアイメージは「上に」ではないでも詳しく解説しています。
よく使うimpose A on Bの組み合わせ
impose restrictions on B:Bに制限を課す
The building imposes restrictions on pets.
その建物はペットについて制限を設けています。
New travel restrictions were imposed on visitors.
訪問者に新しい旅行制限が課されました。
impose a tax on B:Bに税金を課す
The government imposed a new tax on luxury goods.
政府は高級品に新しい税金を課しました。
税率や商品をBに置くこともあります。Bは必ずしも人とは限りません。
impose a fine on B:Bに罰金を科す
The airline imposed a fee on oversized luggage.
航空会社は規定を超える手荷物に料金を課しました。
The court imposed a heavy fine on the company.
裁判所はその会社に重い罰金を科しました。
impose a burden on B:Bに負担をかける
The extra paperwork imposes a burden on small businesses.
追加の事務作業は中小企業に負担をかけます。
「誰が費用や責任を負うか」を表す別の動詞との違いは、「負担する」は英語で?cover・bear・shoulder・take onの違いも参考になります。
impose one’s views on B:Bに考えを押し付ける
He tends to impose his opinions on everyone.
彼は誰にでも自分の意見を押し付けがちです。
I don’t want to impose my beliefs on you.
あなたに自分の信念を押し付けたくはありません。
受動態ではA is imposed on B
規則や負担を受ける側に焦点を当てるときは、受動態がよく使われます。
A+be動詞+imposed on+B
A curfew was imposed on the area.
その地域に外出禁止令が出されました。
No additional charges will be imposed on customers.
顧客に追加料金が課されることはありません。
ニュース、契約書、会社の規則などでは「誰が課したか」より「何が適用されるか」が重要なので、受動態が特に自然です。
impose onだけで使うと別の意味になることがある
impose A on B のAが見えない形で、impose on someone と言うことがあります。この場合は「人の親切につけ込む」「無理をお願いして負担をかける」という意味です。
I hope I’m not imposing on you.
ご迷惑をおかけしていなければよいのですが。
Would it be imposing on you if I stayed one more night?
もう一晩泊めてもらうのはご迷惑でしょうか。
また、impose oneself on someone は「無理に同席する・押しかける」という意味になります。
I didn’t want to impose myself on their family dinner.
家族の夕食に無理に加わりたくはありませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
force A on B・requireとの違い
impose A on B:権限や立場から課す
規則・税・制限・負担などを制度的、または一方的に課す表現です。
The landlord imposed new conditions on us.
大家は私たちに新しい条件を課しました。
force A on B:嫌がるものを無理に受け入れさせる
force A on B はimposeより直接的で、相手の抵抗を押し切る感じが強くなります。
She tried to force her decision on the whole team.
彼女は自分の決定をチーム全体に無理に押し付けようとしました。
require B to do:Bに〜することを求める
require は、相手に必要な行動を伝えるときに使います。
The company requires employees to wear ID cards.
会社は従業員に社員証の着用を求めています。
規則そのものを目的語にするならimpose a rule on employees、行動を示すならrequire employees to doと考えると分かりやすいでしょう。
日本人が間違えやすいポイント
impose B Aの語順にしない
giveのように「人+物」を続ける形にはしません。
× The company imposed employees a new rule.
○ The company imposed a new rule on employees.
impose A to Bとは言わない
相手の前には基本的にonを使います。
× They imposed the fee to customers.
○ They imposed the fee on customers.
日常の小さなお願いには硬すぎることがある
imposeは制度・権限・一方的な負担を感じさせる語です。友人に単純なお願いをするなら、askやneedを使うほうが自然です。
Can I ask you a favor?
お願いしてもいいですか。
難しければ簡単な英語で言い換えよう
imposeが出てこなくても、何を求めているのかを直接言えば通じます。
The company added a new rule.
会社は新しい規則を追加しました。
Customers have to pay an extra fee.
顧客は追加料金を払わなければなりません。
Don’t make your children accept your values.
子どもにあなたの価値観を受け入れさせないでください。
This gives small businesses more work.
これは中小企業の仕事を増やします。
rule、have to、pay、giveなどの基本語に分解すれば、難しい熟語を思い出せなくても意味は十分伝えられます。
まとめ
- impose A on Bは「AをBに課す・押し付ける」
- Aには規則・税・罰金・制限・負担・考え方などを置く
- Bには課される人・組織・物を置く
- onにはAをBの上に載せて接触させる感覚がある
- 受動態はA is imposed on B
- Aのないimpose on someoneは「相手の負担になる」の意味もある
- 簡単に言うならadd a rule、have to、payなどで言い換えられる
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