
keep A from Bは、「AをBから遠ざけておく」「AがBするのを妨げる」という意味の定型表現です。
特によく使うのが、keep A from doingの形です。
- The rain kept us from going out.
雨のせいで、私たちは外出できませんでした。 - Nothing can keep me from trying.
何があっても、私は挑戦することをやめません。
この記事では、keepとfromから意味を理解する考え方、A・Bの語順、prevent・stopとの違い、日常会話で使える自然な例文を解説します。
Contents
- 1 keep A from Bの基本的な意味
- 2 keepとfromから意味を理解しよう
- 3 keep A from doingの語順と文法
- 4 fromの後ろは動詞の原形ではなくdoing
- 5 keep A from doingの自然な例文
- 6 keep A from doingとprevent A from doingの違い
- 7 keep A from doingとstop A from doingの違い
- 8 否定文では「何があっても〜する」になる
- 9 keep something from someoneは別の意味
- 10 すぐに出てこないときの簡単な言い換え
- 11 まとめ|keep A from Bは「AをBから離しておく」
keep A from Bの基本的な意味
keep A from Bの中心には、「AをBから離れた状態に保つ」というイメージがあります。
Bに動名詞を置くと、次の形になります。
keep+人・物+from+動詞のing形
人・物が〜するのを妨げる/〜しないようにする
- This medicine keeps the pain from getting worse.
この薬は、痛みが悪化するのを防ぎます。 - Her advice kept me from making a serious mistake.
彼女の助言のおかげで、私は重大な間違いをせずに済みました。
日本語では「妨げる」「防ぐ」と訳すことが多いですが、英語の感覚では「ある行動や結果に近づかせない」という組み立てです。
しゅみすけ(大山俊輔)
keepとfromから意味を理解しよう

keepは「ある状態を保つ」
keepには、単に「持っている」だけでなく、ある人や物を一定の状態に置いておくという感覚があります。
Keep the door closed.
ドアを閉めた状態にしておいてください。
fromは「起点から離れる」
fromは、ある場所・状態・行動から離れていることを表します。
したがって、keep A from doingは、直訳的には「Aをdoingから離れた状態に保つ」。そこから「Aが〜するのを妨げる」という意味になります。
単語の核となる感覚をさらに知りたい方は、be:RIZEのkeepのコアイメージとfromのコアイメージも参考になります。
keep A from doingの語順と文法
語順は次のとおりです。
主語+keep+A+from+doing
| 部分 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 主語 | 妨げる原因・人・物 | The noise |
| keep | 離れた状態に保つ | kept |
| A | 行動を妨げられる人・物 | me |
| from doing | 起きない行動 | from sleeping |
The noise kept me from sleeping.
騒音のせいで眠れませんでした。
Aには人だけでなく、物や出来事も置けます。
The lid keeps water from spilling.
ふたが、水がこぼれるのを防ぎます。
fromの後ろは動詞の原形ではなくdoing
fromは前置詞なので、後ろに動詞を続けるときは動名詞(動詞+ing)にします。
× The rain kept us from go out.
○ The rain kept us from going out.
雨で外出できませんでした。
× She kept me from make a mistake.
○ She kept me from making a mistake.
彼女のおかげで、私は間違えずに済みました。
fromの直後には、名詞を置くこともできます。
Keep children away from the fire.
子どもを火に近づけないでください。
ただし、この例のように物理的な距離を表す場合は、keep away fromを使うことも多くあります。
keep A from doingの自然な例文
日常会話
Sorry. I didn’t mean to keep you from eating.
ごめんね。食事の邪魔をするつもりはなかったの。
The heat kept me from sleeping last night.
昨夜は暑くて眠れませんでした。
仕事
A system error kept us from finishing the report.
システムエラーのせいで、報告書を完成できませんでした。
I won’t keep you from your work.
仕事の邪魔はしません。
恋愛・人間関係
Fear kept me from telling him how I felt.
怖くて、彼に自分の気持ちを伝えられませんでした。
Don’t let one bad experience keep you from meeting new people.
一度の嫌な経験のせいで、新しい人との出会いを避けないで。
旅行
The storm kept our flight from taking off.
嵐のため、私たちの便は離陸できませんでした。
A minor delay didn’t keep us from enjoying the trip.
少し遅れましたが、旅行を楽しむ妨げにはなりませんでした。
keep A from doingとprevent A from doingの違い
どちらも「Aが〜するのを防ぐ」と訳せますが、響きが少し違います。
| 表現 | ニュアンス | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| keep A from doing | Aをその行動から遠ざけておく | 日常会話でも自然。事情や心理が行動を妨げる場合にも多い |
| prevent A from doing | 事前に防止する・発生を阻止する | やや客観的・説明的。安全対策や問題防止にも多い |
The snow kept us from driving.
雪のせいで、私たちは運転できませんでした。
These tires help prevent the car from slipping.
このタイヤは、車が滑るのを防ぐのに役立ちます。
keepは「事情によってできない」、preventは「対策などによって起きないようにする」という場面で使われやすい傾向があります。ただし、実際には重なる場面も多く、どちらでも意味が通ることがあります。
preventの語順やforbidとの違いは、prevent A from doingの専門記事で詳しく解説しています。
keep A from doingとstop A from doingの違い
stop A from doingも「Aが〜するのを止める」という意味です。
- keep A from doing:行動できない状態にしておく
- stop A from doing:行動を止める・阻止する
She kept me from giving up.
彼女のおかげで、私は諦めずに済みました。
She stopped me from leaving.
彼女は、私が立ち去るのを止めました。
stopのほうが、具体的な行動をその場で止めた感じが出やすくなります。
否定文では「何があっても〜する」になる
Nothing can keep A from doingは、「何ものもAが〜することを妨げられない」、つまり「何があってもAは〜する」という力強い表現です。
- Nothing can keep her from reaching her goal.
何があっても、彼女は目標へ進み続けます。 - I won’t let fear keep me from trying.
恐れのせいで挑戦を諦めたりしません。
障害を乗り越える決意を表すときに自然に使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
keep something from someoneは別の意味
keep+物+from+人という語順では、「物を人に知らせない」「人に与えない」という意味になることがあります。
Why did you keep this from me?
どうしてこれを私に隠していたの?
I don’t want to keep secrets from you.
あなたに隠し事はしたくありません。
この場合は「人が行動するのを妨げる」のではありません。fromの後ろがdoingか人かを見れば区別できます。
すぐに出てこないときの簡単な言い換え
keep A from doingが出てこない場合は、理由を直接説明しても十分伝わります。
- I couldn’t sleep because of the noise.
騒音のせいで眠れませんでした。 - We couldn’t go out because it was raining.
雨だったので外出できませんでした。 - She helped me avoid a mistake.
彼女のおかげで間違いを避けられました。 - Don’t stop me.
私を止めないで。
難しい構文を無理に使わず、couldn’t+動詞+because…にすると、原因と結果を簡単に表せます。
まとめ|keep A from Bは「AをBから離しておく」
keep A from Bは、「AをBから遠ざけておく」「AがBするのを妨げる」という意味です。
- 基本形はkeep A from doing
- Aは行動を妨げられる人・物
- fromの後ろは動詞のing形
- keepとfromを合わせると「行動から離れた状態に保つ」
- preventより日常的で、事情や心理が妨げる場面にも自然
- keep something from someoneは「人に隠す」という別の意味
ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









