in memory ofの意味は?使い方とin honor of・in remembrance ofとの違い

in memory ofの意味と使い方、in honor ofとの違いを解説するアイキャッチ画像

in memory of は、亡くなった人について「〜を偲んで」「〜を追悼して」「〜の思い出をたたえて」と伝える表現です。記念碑の言葉だけでなく、寄付、植樹、奨学金、イベントなど、故人への思いを何かの形にして残す場面でよく使われます。

この記事では、in memory of の意味と語順、会話で使える例文、in loving memory of の使い方、そして混同しやすい in honor of や in remembrance of との違いを解説します。

in memory of の意味は「〜を偲んで・追悼して」

in memory of + 人 で、「その人のことを忘れず、思い出を大切にするために」という意味になります。通常、後ろに来るのはすでに亡くなった人です。

  • in memory of my grandfather(祖父を偲んで)
  • in memory of those who lost their lives(亡くなった方々を追悼して)
  • in memory of the victims(犠牲者を追悼して)

日本語では文脈に合わせて「〜を記念して」と訳すこともあります。ただし、誕生日や受賞を祝う明るい「記念」ではなく、故人の記憶を残すという意味です。

しゅみすけ(大山俊輔)

memory を単に「記憶」と訳すより、「その人との思い出を今も大切にする」と考えると、in memory of の温かいニュアンスがつかみやすくなります。

なぜ in memory of でこの意味になる?

in には「ある状態・枠の中で」、memory には「記憶・思い出」、of には「誰についての記憶か」を結びつける働きがあります。直訳の感覚は「〜についての思い出の中で」です。

実際には、故人を思う気持ちの中で何かを行う、つまり「故人を偲んで〜する」という意味になります。大切なのは、ただ頭の中で思い出すだけでなく、寄付や植樹などの行動や形に記憶を結びつけることが多い点です。

in memory of の語順とよく使う形

基本の形はシンプルです。

行動・物 + in memory of + 人

in memory of は文の後ろに置くことが多いですが、何のための行動かを先に示したいときは文頭にも置けます。

  • We planted a tree in memory of our teacher.
    私たちは先生を偲んで木を植えました。
  • In memory of her father, Lisa started a scholarship.
    父親を偲び、リサは奨学金制度を始めました。

よく一緒に使う動詞・名詞

  • donate / make a donation in memory of(〜を偲んで寄付する)
  • plant a tree in memory of(〜を偲んで木を植える)
  • establish a fund / scholarship in memory of(〜を記念して基金・奨学金を設立する)
  • hold a service in memory of(〜の追悼式を行う)
  • dedicate something to the memory of(何かを〜の思い出に捧げる)

日常・仕事で使える in memory of の例文

家族や身近な人を偲ぶ

I wear this necklace in memory of my grandmother.
祖母を偲んで、このネックレスを身につけています。

We cooked his favorite meal in memory of him.
彼を偲んで、彼の好物を作りました。

寄付や地域の活動

She made a donation to the hospital in memory of her mother.
彼女は母親を偲び、その病院へ寄付をしました。

The community planted these cherry trees in memory of the victims.
地域の人々は犠牲者を追悼して、この桜の木を植えました。

仕事・学校

The award was created in memory of the company’s founder.
その賞は会社の創業者を偲んで創設されました。

Our school established a scholarship in memory of a former teacher.
私たちの学校は元教師を記念して奨学金を設立しました。

案内や献辞で見かける形

This garden is dedicated to the memory of Dr. Harris.
この庭園はハリス博士の思い出に捧げられています。

The concert will be held in memory of the musicians we lost.
そのコンサートは亡くなった音楽家たちを追悼して開催されます。

in loving memory of はどんな意味?

in loving memory of は「愛情を込めて〜を偲んで」という定型表現です。墓碑、追悼カード、訃報、記念プレートなどでよく見かけます。

In loving memory of Anna Brown, 1952–2024.
アンナ・ブラウンを愛情を込めて偲んで(1952–2024)。

loving が入ることで、単なる事実としての追悼ではなく、家族や親しい人への温かな愛情が前面に出ます。日常会話の一文というより、献辞や碑文として完成したフレーズとして使われることが多い表現です。

in memory of と in honor of の違い

in memory ofは亡くなった人を偲び、in honor ofは生死を問わず敬意を表すという違い

表現 中心の意味 対象 よくある場面
in memory of 思い出を残す・偲ぶ 通常は亡くなった人 追悼、寄付、植樹、記念碑
in honor of 敬意を表す・功績をたたえる 生きている人にも故人にも使える 受賞、退職、功績、祝賀、献呈

We held a dinner in honor of Maya’s promotion.
マヤの昇進を祝して食事会を開きました。

マヤは生きていて、昇進を祝われています。この場面では in memory of は使いません。

They named the library in memory of Professor Lee.
彼らはリー教授を偲び、その図書館に教授の名前を付けました。

こちらは亡くなった教授の記憶を残す場面なので in memory of が自然です。in honor of でも故人をたたえることはできますが、追悼であることを明確に伝えたいなら in memory of が適しています。

しゅみすけ(大山俊輔)

「お祝い・功績への敬意」なら in honor of、「亡くなった人を忘れないため」なら in memory of、とまず分けると迷いにくいです。

in remembrance of・for との違い

in remembrance of

in remembrance of も「〜を偲んで」という意味です。in memory of よりも少し改まった、儀式的・文学的な響きがあり、追悼式や公式な文章で使われやすい傾向があります。

A ceremony was held in remembrance of the victims.
犠牲者を追悼する式典が行われました。

for

for は「〜のために」という広い意味なので、短く言えますが、追悼であることまでは単独で示しません。

This donation is for my father.
この寄付は父のためです。

This donation is in memory of my father.
この寄付は亡き父を偲んで行うものです。

2文目なら、父親が亡くなっており、その思い出を大切にする寄付だとはっきり伝わります。

日本人が間違えやすいポイント

1.通常は the を入れない

定型表現は in memory of です。「〜を偲んで」の意味で in the memory of としないようにしましょう。

2.生きている人のお祝いには使わない

誕生日、昇進、退職などを祝う相手が生きているなら、基本的に in honor of を使います。in memory of を使うと、その人が亡くなったように聞こえる可能性があります。

3.後ろには代名詞も置ける

in memory of him / her / them のように目的格を使います。in memory of hein memory of she にはなりません。

とっさに出なければ簡単な英語で言い換えよう

in memory of が出てこなくても、remember を使えば十分に気持ちを伝えられます。

  • We planted this tree to remember her.
    彼女を忘れないために、この木を植えました。
  • He died last year, and we wanted to do something to remember him.
    彼は昨年亡くなり、私たちは彼を忘れないために何かしたいと思いました。
  • We donated to the charity because it was important to her.
    彼女が大切にしていた活動なので、その慈善団体へ寄付しました。

難しい定型表現を思い出そうとして会話が止まるより、「誰を」「なぜ覚えていたいのか」を短い文で説明するほうが自然です。

まとめ

  • in memory of + 人 は「〜を偲んで・追悼して」
  • 通常、亡くなった人の思い出を行動や形に残す場面で使う
  • 寄付・植樹・基金・奨学金・追悼式と相性がよい
  • in loving memory of は愛情のこもった献辞・碑文でよく使う
  • in honor of は生死を問わず、敬意や功績をたたえる表現
  • 簡単に言うなら to remember + 人 で言い換えられる

ほかの英熟語も、意味だけでなく使い方やニュアンスまで知りたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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