knockを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順と似た熟語の違いを例文解説

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knockを使った句動詞には、「倒す」「外す」「気絶させる」「押し戻す」「手早く作る」など、一見すると離れて見える意味があります。しかし中心にあるのは、何かに打撃や衝撃を与え、その結果として位置・状態を変える感覚です。

この記事はknockという動詞だけを辞書のように解説するのではなく、knockを使った句動詞には何があり、どの表現から学べばよいかを案内する総合ページです。まず全体像をつかみ、詳しい意味・ニュアンス・語順・例文は各専門記事で確認できます。

最初の結論
knockの中心は「コツン・ドンと当てて変化を起こす」こと。後ろのdown・off・outなどが、衝撃の方向や、その後に生まれる結果を加えます。最初はknock down、knock off、knock out、knock overを優先すると実用的です。

まず覚えたいknock句動詞9選

句動詞 主な意味 短い例文 個別解説
knock down 倒す・取り壊す・値下げする The wind knocked the fence down. knock downの意味・使い方
knock off やめる・仕事を切り上げる・値引く Let’s knock off at six. knock offの意味・使い方
knock out 気絶させる・敗退させる・疲れ切らせる The medicine knocked me out. knock outの意味・使い方
knock over 倒す・転倒させる・驚かせる I knocked over my coffee. knock overの意味・使い方
knock back 一気に飲む・却下する・費用がかかる She knocked back the offer. knock backの意味・使い方
knock about 乱暴に扱う・ぶらぶらする He knocked about Europe. knock aboutの意味・使い方
knock around 話し合う・ぶらぶらする We knocked the idea around. knock aroundの意味・使い方
knock together 手早く組み立てる We knocked together a shelf. knock togetherの意味・使い方
knock up 急いで作る・起こす・妊娠させる He knocked up a quick meal. knock upの意味・使い方

しゅみすけ(大山俊輔)

knockは「たたく」だけで覚えるより、何かに衝撃を与えて状態を変える動詞と考えると、down・off・out・overの意味がつながりやすくなります。

knockの最低限のコアイメージ

knockの中心には、人や物に短い衝撃を加える感覚があります。ドアをノックする動作が典型ですが、句動詞では、衝撃そのものよりもその結果どうなったかが意味の中心になることが少なくありません。

knock:衝撃を与えて変化を起こす
パーティクル:方向・離脱・結果・広がりを加える

knock句動詞:倒れる、外れる、意識がなくなる、押し戻される、まとまって完成する

KNOCKとdown・off・out・over・back・about・around・together・upの意味の広がりを示す図

knock+パーティクルで意味はどう変わる?

組み合わせ 考え方 代表的な意味
knock+down 衝撃で下の状態へ 倒す・取り壊す・値下げする
knock+off 接触や活動から離す 外す・やめる・切り上げる
knock+out 外へ押し出す・活動不能にする 気絶させる・敗退させる
knock+over 直立状態を越えて反対側へ 倒す・転倒させる
knock+back 衝撃で後ろへ戻す 押し戻す・一気に飲む・却下する
knock+about / around 衝撃や移動があちこちへ 乱暴に扱う・ぶらぶらする・案を話し合う
knock+together 部品を打ち合わせて一つにする 手早く組み立てる
knock+up 打って起こす・完成状態へ上げる 起こす・急いで作る

意味・場面からknock句動詞を選ぶ

倒す・壊す・動けなくする

knock downは立っている物を倒したり建物を取り壊したりするとき、knock overは物を転倒させるとき、knock outは人の意識や競技での続行能力を失わせるときに使います。

仕事・行動を止める、金額を下げる

knock offは仕事を切り上げるほか、Knock it off!で「やめなさい」、金額をknock $10 offのように値引く意味でも使われます。くだけた会話でよく現れるため、語調にも注意しましょう。

考えを話し合う・手早く作る

knock an idea aroundは案を気軽に検討すること、knock something togetherは材料を使って手早く作ることです。knock upにもイギリス英語で「急いで作る」がありますが、地域によって受け取られ方が大きく違います。

移動・地域差を含む表現

knock aboutknock aroundは「あちこちをぶらぶらする」という意味が重なります。aboutはイギリス英語、aroundはアメリカ英語で現れやすい傾向がありますが、文脈によって「乱暴に扱う」「案を話し合う」などにも広がります。

似たknock句動詞の違い

knock downとknock over

knock downは倒す結果や破壊・減額に焦点があり、knock overは立っていた物が傾いて倒れる動きが見えやすい表現です。建物を取り壊すならknock down、コップをうっかり倒すならknock overが自然です。

knock outとpass out

knock outは外からの原因が人を気絶させる他動詞としてよく使われます。pass outは本人が気を失う自動詞です。The punch knocked him out.に対し、He passed out.となります。

knock aboutとknock around

「ぶらぶらする」では意味が近い一方、knock somebody aboutは人を乱暴に扱う意味になり、knock an idea aroundは案を気軽に話し合う意味でよく使われます。

knock togetherとput together

put togetherは「組み立てる」の中立的で幅広い表現です。knock togetherには、あり合わせの材料で素早く、あまり手間をかけずに作るニュアンスがあります。

knock句動詞の語順・文法

この一覧の多くは、目的語をknockとパーティクルの間にも、後ろにも置ける分離可能な句動詞です。目的語が代名詞なら、原則として間に置きます。

Knock the wall down.
Knock down the wall.
Knock it down.(○)
Knock down it.(×)

同様に、knock it off、knock him out、knock it over、knock the price downなどが自然です。ただし、knock about / aroundの「ぶらぶらする」のように自動詞として使う場合は目的語を取りません。意味によって文型が変わるため、個別記事の例文で確認してください。

しゅみすけ(大山俊輔)

代名詞の位置は「小さい語を真ん中」と覚えると便利です。knock the cup over / knock over the cupはどちらも使えますが、the cupをitにしたらknock it overです。

knock upは地域差と文脈に注意

knock upは、イギリス英語では「急いで料理などを作る」「ドアをたたいて人を起こす」という意味があります。一方、特にアメリカ英語ではくだけた「妊娠させる」という意味が非常に強く、人物について不用意に使うと失礼になり得ます。

安全な言い換え
「急いで作る」ならmake something quickly
「起こす」ならwake someone up
地域差に自信がなければ、こちらを使うと誤解を避けられます。

しゅみすけ式:knock句動詞が出てこないときは?

句動詞を忘れても、起きた変化を中学英語で直接説明すれば伝えられます。

言いたい句動詞 簡単な英語での言い換え
knock down Make it fall down.
それを倒す。
knock off Stop working now.
今、仕事を終える。
knock out Make someone lose consciousness.
人の意識を失わせる。
knock over Make the cup fall over.
コップを倒す。
knock back Reject the offer.
提案を断る。
knock around Talk about the idea together.
その案について一緒に話す。
knock together Make it quickly with what we have.
ある物で手早く作る。
knock up Make a quick meal.
簡単な食事を急いで作る。

日本人が間違えやすいポイント

  • knockを全部「ノックする」と訳さない:句動詞では衝撃後の結果が中心です。
  • downとoverを同じにしない:downは倒した結果、overは傾いて越える動きが見えやすい表現です。
  • knock outとpass outを混同しない:前者は「気絶させる」、後者は「気絶する」が基本です。
  • 代名詞を後ろに置かない:knock it down / knock it over / knock him outが自然です。
  • knock upを安易に使わない:地域と文脈により下品・失礼に響く意味があります。
  • knockoffとknock offを区別する:一語のknockoffは「模造品」などを表す名詞・形容詞です。

まとめ

knockの中心は、何かに衝撃を与え、位置や状態を変えることです。downは下へ、offは離脱、outは外・活動不能、overは倒れて向こう側、backは後ろ、about / aroundはあちこち、togetherは一体化、upは完成や上向きの結果を加えます。

まずはknock down、knock off、knock out、knock overから始め、次にknock back、knock around、knock togetherへ広げると効率的です。各表現の細かなニュアンスと語順は、このページの一覧から個別記事で確認してください。

句動詞以外の英熟語・定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめも参考にしてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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