
make a fool of は、直訳すると「〜を愚か者にする」。実際の会話では、make a fool of oneself(自分が恥をかく・ばかな姿をさらす)と、make a fool of someone(人に恥をかかせる・笑いものにする)の2つを押さえると理解しやすくなります。
単なる「間違える」よりも、人前で格好悪く見えたり、面目を失ったりするニュアンスがある表現です。この記事では、意味の成り立ち、語順、自然な例文、make fun of との違いまで整理します。
Contents
make a fool ofの基本的な意味
make + A + B には「AをBの状態にする」という形があります。たとえば make me happy は「私を幸せにする」です。
make a fool of me では、a fool(愚かに見える人)に of me(私を)が続き、「私を愚か者のように見せる」から「私に恥をかかせる」「私を笑いものにする」という意味になります。
- make a fool of oneself:自分で自分をばかに見せる → 恥をかく
- make a fool of someone:人をばかに見せる → 人に恥をかかせる・笑いものにする
しゅみすけ(大山俊輔)
make a fool of oneselfは「自分が恥をかく」
oneself は主語に合わせて変わる再帰代名詞です。自分の言動で自分自身が格好悪く見えるときに使います。失敗そのものより、「周囲からどう見えたか」に意識が向く表現です。
- I made a fool of myself.(私は恥をかきました)
- Don’t make a fool of yourself.(ばかなまねをして恥をかかないで)
- He made a fool of himself.(彼は恥ずかしい姿をさらしました)
- We made fools of ourselves.(私たちはそろって恥をかきました)
過去の出来事なら made を使います。複数の人について言うときは、上の例のように fools と複数形にすることもよくあります。
日常会話で使える例文
I tried to dance at the party and made a fool of myself.
パーティーで踊ろうとして、恥をかいちゃった。
I don’t want to make a fool of myself in front of her.
彼女の前で格好悪いところを見せたくない。
He made a fool of himself by arguing with the waiter.
彼は店員と言い争って、みっともない姿をさらした。
Don’t worry. You didn’t make a fool of yourself.
心配しないで。別に恥ずかしいことはしていないよ。
I forgot my own slide number and felt like a fool.
自分のスライド番号を忘れて、ばかみたいな気分になった。
make a fool of someoneは「人に恥をかかせる」
of の後ろに別の人を置くと、その人を愚かに見せる意味になります。公の場で恥をかかせる場合のほか、だましたり、いいように扱ったりして相手の面目を失わせる場面でも使われます。
Please don’t make a fool of me in front of the team.
チームのみんなの前で私に恥をかかせないで。
He made a fool of his friend just to get a laugh.
彼は笑いを取るためだけに友人を笑いものにした。
You lied to me and made a fool of me.
あなたは私にうそをついて、私をいいように扱った。
The interviewer wasn’t trying to make you look foolish.
面接官はあなたに恥をかかせようとしていたわけではありません。
You made a fool of me. はかなり責める響きがあります。「恥をかかされた」だけでなく、恋愛などでは「だまされて、自分だけがばかを見た」という感情を表すこともあります。

make fun ofとの違い
make fun of someone は「人をからかう・笑いものにする」で、相手の見た目、言い方、失敗などを笑う行為に焦点があります。一方、make a fool of someone は、相手を愚かに見える状態にすることに焦点があります。
- They made fun of my accent.
彼らは私のアクセントをからかった。 - They made a fool of me in front of everyone.
彼らはみんなの前で私に恥をかかせた。
からかった結果として相手が笑いものになる場面では、両方の意味が近づきます。ただし、make fun of は「からかう」、make a fool of は「ばかに見せる」と覚えると使い分けやすいでしょう。詳しくは「make fun ofの意味・使い方」も参照してください。
embarrass oneself・fool someone・fool aroundとの違い
embarrass oneself:自分で恥ずかしい思いをする
embarrass oneself は、失言、名前の間違い、服装の失敗など、恥ずかしい思いをする場面に広く使えます。make a fool of oneself のほうが「ばかな姿に見えた」という評価を強く感じさせます。
I embarrassed myself by calling him the wrong name.
彼を違う名前で呼んでしまい、恥ずかしい思いをした。
fool someone:人をだます
fool を動詞として直接使うと「人をだます」です。
You can’t fool me.
私をだますことはできないよ。
fool me と make a fool of me は語順も意味も異なるので注意しましょう。
fool around:ふざける・だらだらする
fool around は「ふざける」「真面目に取り組まず時間を使う」です。誰かに恥をかかせる意味ではありません。
Stop fooling around and finish your homework.
ふざけていないで宿題を終わらせなさい。
make a fool out ofも使える
make a fool out of oneself / someone も同じ意味で使われます。特にアメリカ英語でよく聞かれ、out of には「その人を材料にして愚か者を作り上げる」ような感覚があります。
- I made a fool out of myself.(私は恥をかいた)
- Don’t make a fool out of him.(彼を笑いものにしないで)
通常の会話では of と out of のどちらでも意味は通じます。まずは短い make a fool of を基本形として覚えれば十分です。
日本人が間違えやすいポイント
aを落とさない
fool はここでは数えられる名詞なので、単数なら a fool とします。
- × I made fool of myself.
- ○ I made a fool of myself.
主語と再帰代名詞を合わせる
- × She made a fool of himself.
- ○ She made a fool of herself.
軽い失敗すべてに使わない
スペルを一文字間違えただけなら I made a mistake. が自然です。人前でばかな姿に見えたことまで表したいときに I made a fool of myself. を使います。基本表現は「make a mistakeの意味と使い方」で詳しく解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
make a fool of が思い出せなくても、次の短い英語で十分に伝えられます。
- I embarrassed myself.(恥ずかしい思いをした)
- I looked silly.(ばかみたいに見えた)
- Everyone laughed at me.(みんなに笑われた)
- He tried to make me look stupid.(彼は私をばかに見せようとした)
- Don’t laugh at her.(彼女を笑わないで)
まとめ:ofの後ろが「誰がばかに見えるか」
make a fool of oneself は「自分が恥をかく」、make a fool of someone は「人に恥をかかせる・笑いものにする」です。of の後ろに置かれた人が、周囲から愚かに見えるという関係を押さえましょう。
make fun of は「からかう行為」、embarrass oneself は「恥ずかしい思い」に焦点があります。難しく感じたら、まずは I looked silly. や He made me look stupid. と言い換えても問題ありません。
英熟語を意味だけでなく、語順や似た表現との違いから学びたい方は「英熟語・定型表現の一覧」も活用してください。make の考え方そのものを知りたい方には、be-rize.comの「makeのコアイメージ」も役立ちます。









