
「多少の誤差を許容する」「システムが高い負荷を許容する」「変更を許容する」は、英語では何を受け入れるのかによって表現が変わります。
一般的に「〜を許す」なら allow、負荷・誤差・好ましくない状態に耐えられるなら tolerate、条件や結果を受け入れるなら accept、要望や変化に対応できるなら accommodate が自然です。
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「許容する」の主な英語表現
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| allow | 行動・使用・変更を許す | 規則、設定、制度 | The rules allow minor changes. |
| tolerate | 好ましくないものに耐えられる | 誤差、負荷、熱、騒音 | The system can tolerate heavy loads. |
| accept | 条件・誤差・結果を受け入れる | 納期、品質、リスク | We can accept a small delay. |
| accommodate | 要望や変化を受け入れて対応する | 予定、設計、人数、ニーズ | The plan can accommodate changes. |
「許容する」を一語で覚えるより、「誰が・何を・どこまで受け入れられるのか」を考えるほうが、英語を選びやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
一番自然な表現は?
行動や変更を許容する:allow
allow は、規則・制度・設定などが、ある行動や変更を可能にする場面で使います。
This policy allows employees to work from home.
この方針は、社員が在宅勤務することを許容しています。
誤差や負荷に耐えられる:tolerate
tolerate は、本来は好ましくないものや一定の負荷があっても、問題なく耐えられることを表します。人の態度だけでなく、機械・材料・生物にも使えます。
This material can tolerate high temperatures.
この素材は高温を許容できます。
条件や結果を受け入れる:accept
accept は「その条件なら受け入れられる」という判断に焦点があります。
We can accept an error of up to two percent.
私たちは2%までの誤差を許容できます。
要望や変化に対応する:accommodate
accommodate は、何かを受け入れるために、予定・設計・仕組みなどを合わせるニュアンスです。
The schedule is flexible enough to accommodate last-minute changes.
その予定は、直前の変更も許容できるほど柔軟です。
日本語の「許容する」と英語の意味のズレ
日本語では、規則として許すことも、誤差に耐えることも、条件を受け入れることも「許容する」でまとめられます。英語では、許可・耐性・受諾・対応を分けて表すのが基本です。

- ルールが許す:allow
- 負荷に耐えられる:tolerate
- 条件を受け入れる:accept
- 変化に合わせて対応する:accommodate
各表現の使い方と語順
allow + 名詞 / allow A to do / allow doing
- allow minor differences:小さな違いを許容する
- allow users to change the settings:利用者が設定を変えることを許す
- allow smoking:喫煙を許可する
allow A to do では、Aに「行動する人や物」、to doに「許される行動」を置きます。
tolerate + 名詞 / 動名詞
tolerate の後ろには名詞または動名詞を置きます。
- tolerate pressure:圧力に耐える
- tolerate being interrupted:邪魔されることを我慢する
通常、tolerate to do とは言いません。
accept + 名詞 / that節
- accept the risk:リスクを許容する
- accept that delays may occur:遅れが生じ得ることを受け入れる
accommodate + 名詞
accommodate は「〜に対応する」という他動詞なので、通常は前置詞を挟まず目的語を続けます。
- accommodate different needs:異なるニーズを受け入れて対応する
- accommodate up to 100 users:最大100人まで収容・対応する
場面別の例文
仕事・ルール
Our guidelines allow some flexibility.
私たちの指針は、ある程度の柔軟性を許容しています。
We cannot accept further delays.
これ以上の遅れは許容できません。
システム・製品
The server can tolerate a sudden increase in traffic.
このサーバーは急激なアクセス増加を許容できます。
The design accommodates future expansion.
この設計は将来の拡張を許容しています。
品質・数値
A variation of one millimeter is acceptable.
1ミリの差は許容範囲です。
We allow a margin of error of five percent.
私たちは5%の誤差を許容しています。
日常会話
I can accept a short delay, but not an hour.
少しの遅れなら許容できますが、1時間は無理です。
I cannot tolerate that much noise.
あれほどの騒音は許容できません。
「許容する」と「容認する」の違い
「容認する」は、問題がある行為や考えを止めずに認める場面が中心です。一方、「許容する」は、誤差・範囲・負荷・条件などを「受け入れ可能」と判断する場面にも広く使われます。
- 不適切な行為を容認する:tolerate / condone the behavior
- 2%の誤差を許容する:accept / allow a two-percent error
- 高い負荷を許容する:tolerate heavy loads
行為を認める意味を詳しく知りたい場合は、「容認する」の英語表現も参考になります。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
tolerate や accommodate が出てこなくても、「どこまでなら大丈夫か」「問題なく使えるか」を基本語で説明できます。
- A small difference is OK.
少しの違いなら大丈夫です。 - The system still works under heavy pressure.
強い負荷がかかっても、システムは動きます。 - We can use it even if the size changes a little.
サイズが少し変わっても使えます。 - Two percent is fine, but more than that is not.
2%なら大丈夫ですが、それを超えるとだめです。 - We can change the plan if needed.
必要なら計画を変更できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× allow people do
人の後ろに動詞を続ける場合は、allow people to do とtoが必要です。
× tolerate to wait
tolerate の後ろに行動を置く場合は動名詞にして、tolerate waiting とします。
× accommodate to changes
accommodate は目的語を直接取るため、通常は accommodate changes です。ただし「変化に適応する」なら adapt to changes と言えます。
許容するをいつも permit と訳す
permit は正式に「許可する」という意味です。機械が負荷に耐える、誤差を受け入れるといった場面では tolerate や accept のほうが自然です。
FAQ
「許容範囲」は英語で?
acceptable range が分かりやすい表現です。製造・測定では tolerance もよく使われます。
「許容誤差」は英語で?
tolerance、allowable error、margin of error などを文脈に応じて使います。
「許容できる」は英語で?
acceptable が代表的です。「この遅れは許容できる」なら This delay is acceptable. と言えます。
「許容できない」は英語で?
unacceptable が簡潔です。耐えられないという意味なら cannot tolerate も使えます。
allow と permit の違いは?
どちらも「許可する」ですが、permit はより改まった表現で、規則や公式な許可に向いています。日常会話では allow が一般的です。
まとめ
「許容する」は、行動や変更を許すなら allow、誤差や負荷に耐えられるなら tolerate、条件や結果を受け入れるなら accept、要望や変化に対応するなら accommodate が自然です。
難しい表現が出てこないときは、A small difference is OK. や It still works. のように、「どこまでなら大丈夫か」を基本語で伝えましょう。








