
make short work of は、仕事を早く終える場面だけでなく、食べ物をあっという間に平らげたり、試合で相手を簡単に破ったりするときにも使われます。
共通するのは、時間や手間をほとんどかけず、対象をすばやく片づけるというイメージです。この記事では、3つの代表的な使い方、語順、自然な例文、似た表現との違いを解説します。
Contents
make short work ofの意味
make short work of + 名詞 は、「〜を手早く片づける」「〜をあっという間に終える」という意味のイディオムです。文脈によって、次のように訳し分けられます。
- 仕事・課題:手早く片づける
- 食べ物:あっという間に平らげる
- 相手・問題:簡単に打ち負かす、難なく処理する
- We made short work of the paperwork.
私たちはその書類仕事を手早く片づけました。 - The kids made short work of the pizza.
子どもたちはピザをあっという間に平らげました。 - Our team made short work of its first opponent.
私たちのチームは初戦の相手に楽勝しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜshort workでこの意味になる?
short は「短い」、work は「仕事・作業」です。対象を処理するのに必要な作業を短くしてしまう、つまり長引かせずに終わらせるという発想です。
ここでの make は、「〜という状態を作る」という基本的な働きをしています。直訳的なイメージは「〜を短い仕事にする」。そこから、「難しそうな対象でも、あっけないほど早く片づける」というニュアンスが生まれます。
速さだけでなく、その人にとって対象が簡単だった、圧倒的だったという含みを持つことがあります。
3つの代表的な使い方

1.仕事・課題を手早く片づける
書類、家事、修理、宿題などを、予想よりも短時間で終える場面です。
- With the right software, we made short work of the report.
適切なソフトを使ったので、私たちは報告書を手早く仕上げました。 - Two people can make short work of this cleanup.
二人なら、この片づけはすぐに終えられます。 - She made short work of her homework and went out.
彼女は宿題をさっと終えて出かけました。
2.食べ物をあっという間に平らげる
料理や食事を短時間で全部食べる場面です。おいしくてすぐなくなった、空腹で一気に食べた、といった状況によく合います。
- Everyone made short work of the homemade cookies.
みんなが手作りクッキーをあっという間に平らげました。 - After the hike, we made short work of lunch.
ハイキングのあと、私たちは昼食をあっという間に食べ終えました。
3.相手や問題を簡単に打ち負かす
スポーツ、ゲーム、議論などで相手に圧勝したり、問題を難なく解決したりする場面です。
- The champion made short work of his challenger.
そのチャンピオンは挑戦者を簡単に打ち負かしました。 - This tool makes short work of tough stains.
この道具を使えば、頑固な汚れも簡単に落とせます。 - Her experience helped her make short work of the problem.
彼女は経験を生かし、その問題を難なく処理しました。
よく使う語順と文法
基本形はmake short work of + 名詞
対象は of の後ろに置きます。
Subject + make / made + short work of + target
- I made short work of my inbox this morning.
今朝、受信箱のメールを手早く処理しました。 - A food processor will make short work of these vegetables.
フードプロセッサーなら、この野菜をすぐに刻めます。
時制に合わせてmakeを変える
- 現在形:makes short work of
- 過去形:made short work of
- 助動詞の後ろ:can make short work of
Our new printer makes short work of large orders.
新しいプリンターなら、大量の注文もすぐに処理できます。
自然な会話例
A: Do you need help moving those boxes?
A:その箱を運ぶの、手伝いましょうか?
B: Yes, please. The two of us can make short work of it.
B:お願いします。二人ならすぐに片づきます。
対象が直前に示されている場合は、make short work of it のように it を使えます。
polish offとの違い
polish off は、食べ物や残っている作業を「全部平らげる・完全に終える」というくだけた表現です。完了したことに重点があります。
He polished off the last two slices.
彼は残りの2切れを平らげました。
make short work of は、全部終えたことに加えて、短時間で簡単に処理したことを強く感じさせます。
breeze throughとの違い
breeze through は、試験や仕事などを苦労せず楽々とやり遂げる表現です。人が課題の中を軽やかに通り抜ける視点があります。
She breezed through the interview.
彼女は面接を楽々と切り抜けました。
一方、make short work ofは、人が対象をすばやく処理する視点です。
- She breezed through the test.:彼女が試験を楽々とこなした
- She made short work of the test.:彼女が試験をあっという間に片づけた
get it over withとの違い
get it over with は、嫌なこと・面倒なことを「さっさと済ませる」という意味です。早く終えるのは、簡単だからではなく、これ以上気にしたくないからです。
Let’s get the meeting over with.
その会議をさっさと済ませましょう。
make short work ofには、嫌々済ませる気持ちは必須ではありません。能力、道具、人手などのおかげで、対象を短時間で処理できたことを表します。
日本人が間違えやすいポイント
workの前にaを置かない
- × make a short work of the task
- ○ make short work of the task
このイディオムでは short work が決まったまとまりです。a や the を入れません。
ofを落とさない
- × make short work the problem
- ○ make short work of the problem
人に使うと強く響くことがある
make short work of someone は、相手を簡単に倒すという強い表現です。スポーツやゲームの結果には使えますが、日常の相手に使うと攻撃的・自慢げに響く可能性があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐに出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、基本英語で十分に伝えられます。
- We finished it very quickly.
私たちはそれをとても早く終えました。 - It was easy for us.
それは私たちには簡単でした。 - They ate it all very quickly.
彼らはそれをあっという間に全部食べました。 - Our team won easily.
私たちのチームは簡単に勝ちました。
まとめ
make short work of + 名詞 は、対象を時間や手間をかけず、あっという間に処理する表現です。
- 仕事・課題:手早く片づける
- 食べ物:あっという間に平らげる
- 相手・問題:簡単に打ち負かす、難なく処理する
- 語順:make short work of + 対象
- 簡単な言い換え:finish it very quickly
ほかの英熟語も意味だけでなく、成り立ちや似た表現との違いから学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。









