
会議やプレゼンで一つの議題が終わり、次へ進みたいときに聞こえてくるのが Moving on. です。直訳の「動き続けている」ではなく、会話を管理する合図として「では次へ」「次の話題に移ります」という意味になります。
この記事では、Moving on の自然な使い方、Moving on to … や Let’s move on との違い、少し冷たく聞こえる場面まで例文で整理します。
Contents
Moving onの意味は「では次へ」
Moving on は、今の話題を終えて次の項目へ進むときの進行表現です。日本語では、場面に応じて次のように訳せます。
- では、次へ進みます
- それでは続いて
- 次の話題に移ります
- さて、次ですが
特に会議、授業、プレゼン、動画や番組の進行でよく使われます。日常会話でも使えますが、話し手が会話の流れを整理する響きがあるため、少し「進行役らしい」表現です。
Moving on, what’s our next priority?
では次に、私たちの次の優先事項は何でしょうか。
Moving on, I’d like to talk about the schedule.
それでは続いて、スケジュールについてお話しします。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜmove onが「次へ進む」になる?
move は「動く」、on は「先へ・続けて」という感覚を持ちます。二つが合わさった move on は、今いる場所や段階にとどまらず「先へ進む」という意味になります。
実際の移動だけでなく、議題や作業の段階にも使えるため、会話では「今の話題から次の話題へ進む」という意味になるのです。
We’ve finished the introduction, so let’s move on.
導入は終わったので、次へ進みましょう。
Moving onのよく使う形
1.Moving on, …
単独で一区切りを示し、その後に次の内容を続けます。進行役がテンポよく話を運ぶ形です。
Moving on, we need to discuss the budget.
では次に、予算について話し合う必要があります。
Moving on, how was your trip to Osaka?
さて次の話だけど、大阪旅行はどうだった?
2.Moving on to+名詞
次に扱う話題を明示するなら、Moving on to + 名詞 が便利です。
Moving on to the next item on the agenda, we have the sales report.
議題の次の項目に移り、売上報告を取り上げます。
Moving on to dessert, would you like cake or ice cream?
ではデザートに移って、ケーキとアイスのどちらがいいですか。
3.Let’s move on.
Let’s を付けると「一緒に次へ進みましょう」という提案になります。Moving on より参加者に働きかける響きがあります。
We all agree on the first point. Let’s move on.
最初の点については全員一致ですね。次へ進みましょう。
4.Shall we move on?
質問の形にすると、参加者の様子を確かめながら丁寧に進められます。
If there are no more questions, shall we move on?
ほかに質問がなければ、次へ進みましょうか。
5.move on from A to B
どこからどこへ移るかをはっきり示す形です。
Let’s move on from planning to action.
計画から実行へ移りましょう。
Moving onとLet’s move onの違い
Moving on は進行役による「では次へ」という合図です。一方、Let’s move on は参加者を含めた「次へ進みましょう」という提案です。
- Moving on, our next topic is hiring.
では次に、採用の話題です。 - Let’s move on to the hiring plan.
採用計画へ進みましょう。
司会者が予定どおり進行するときは Moving on、相手の同意や協力も意識するなら Let’s move on が自然です。

AnywayやOn another noteとの違い
Moving on:予定や流れに沿って次へ進む
議題や説明の順番があり、次の項目へ進むときに向いています。
Moving on, let’s look at the survey results.
では次に、アンケート結果を見てみましょう。
Anyway:寄り道した話を切り上げる
Anyway は脱線や細部を切り上げ、「とにかく」「それはさておき」と本筋へ進む感覚です。詳しくはAnywayの意味と会話での使い方も参考にしてください。
Anyway, let’s get back to work.
とにかく、仕事に戻りましょう。
On another note:別の話題へ切り替える
On another note は「話は変わりますが」と、関連の薄い別件を持ち出す表現です。詳しいニュアンスはOn another noteの意味と話題転換での使い方で解説しています。
On another note, are you free this weekend?
話は変わるけど、今週末は空いてる?
Moving onが冷たく聞こえるとき
相手がまだ質問している途中、問題が未解決、つらい話をしている最中などに、突然 Moving on. と言うと「その話はもう終わり」と強引に打ち切る印象になることがあります。
Moving on. We don’t have time for that.
次へ行きます。それに使う時間はありません。
時間管理が必要でも、次のようにワンクッション置くと柔らかくなります。
- If there are no other questions, shall we move on to the next topic?
ほかに質問がなければ、次の話題へ移りましょうか。 - We can come back to that later. For now, let’s move on.
それには後で戻れます。今はいったん次へ進みましょう。 - Thank you for sharing that. Let’s talk about what we can do next.
話してくれてありがとう。次にできることを話しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
日常会話・仕事で使える例文
会議
Moving on to marketing, how did the new campaign perform?
ではマーケティングに移ります。新しいキャンペーンの成果はどうでしたか。
プレゼン
Moving on, this chart shows our growth over the past year.
それでは次に、このグラフは過去1年間の成長を示しています。
授業
Everyone understands the first example, so let’s move on to the next one.
最初の例はみんな理解できたので、次へ進みましょう。
友人との会話
Okay, enough about my job. Moving on, how’s your new apartment?
よし、私の仕事の話はもう十分。ところで、新しい部屋はどう?
旅行
We’ve seen the museum. Shall we move on to the castle?
博物館は見たね。お城へ移動しようか。
move onには別の意味もある
move on は会話の進行以外にも使われます。文脈で意味を見分けましょう。
- 場所を離れて先へ進む
After lunch, we moved on to Kyoto.
昼食後、京都へ向かいました。 - 過去を乗り越えて前へ進む
It took her time to move on after the breakup.
別れの後、彼女が前を向くまでには時間がかかりました。 - 次の仕事・段階へ移る
He moved on to a new role.
彼は新しい役職へ移りました。
冒頭で独立して使われる Moving on, … は、会話の交通整理をする談話標識として理解すると分かりやすいでしょう。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
Moving on が出てこなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- Let’s talk about the next thing.
次のことを話しましょう。 - Now, let’s discuss the schedule.
では、スケジュールを話し合いましょう。 - Are we ready for the next topic?
次の話題へ進んでも大丈夫ですか。 - Next, I’ll explain the results.
次に、結果を説明します。
まとめ
Moving on は、会議や会話で「では次へ」「次の話題に移ります」と流れを進める表現です。
- Moving on, …:進行役が次へ進む合図
- Moving on to + 名詞:次の話題を明示
- Let’s move on.:みんなで次へ進む提案
- Shall we move on?:相手に確認する柔らかい形
- Anyway:脱線や今の話を切り上げる
- On another note:別の話題へ切り替える
会話をスムーズに進めるには、表現だけでなく「相手の話が一区切りついたか」を見ることも大切です。迷ったときは Shall we move on? と尋ねれば、丁寧に次へ進めます。











