
「プレゼンで自分の考えをうまく伝えた」と言いたいとき、put over が使われることがあります。ただし、日本でよく学ぶ put off ほど頻出ではなく、put across と非常に近いため、意味だけでなく語順と使用域まで押さえるのがポイントです。
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put overの意味は「考えをうまく伝える」
put something over (to somebody) は、考え・意見・気持ちなどを、相手が理解できるようにうまく伝えるという意味です。
- She put her point over clearly.
彼女は自分の要点を明確に伝えました。 - We need to put the benefits over to our customers.
その利点をお客様に分かりやすく伝える必要があります。 - He finds it difficult to put himself over in interviews.
彼は面接で自分をうまくアピールするのが苦手です。
しゅみすけ(大山俊輔)
put+overから意味を理解する
put は「あるものをある位置・状態に置く」、over は「こちら側から向こう側へ越える」という感覚を持ちます。そこでput overは、頭の中の考えを言葉に置き、それを相手側へ渡すイメージになります。

語順:put A overは分離できる
「伝える」のput overは他動詞型で、伝える内容を目的語Aに置きます。
- put A over:Aをうまく伝える
- put over A:Aをうまく伝える
- put it over:それをうまく伝える
名詞なら put your idea over と put over your idea の両方が可能ですが、代名詞は通常、put it over のように間へ置きます。
How can I put this idea over more clearly?
この考えを、どうすればもっと明確に伝えられるでしょうか。
She put it over very well.
彼女はそれをとてもうまく伝えました。
put yourself overの意味
put yourself over は、自分の人柄・能力・魅力を相手によく伝える、つまり「自分をうまく売り込む・アピールする」です。就職面接、営業、自己紹介などで使えます。
- I’m not very good at putting myself over.
私は自分をうまくアピールするのがあまり得意ではありません。 - Try to put yourself over as confident but approachable.
自信がありながら親しみやすい人として伝わるようにしてみてください。
put overとput acrossの違い
「考えをうまく伝える」という意味では、put overとput acrossはほぼ同じです。現代英語ではput acrossのほうが学習者にとって見聞きする機会が多く、無難に使いやすい表現です。put overは特にイギリス英語で「明確に伝える」の用法が見られます。
- put over / put across:考えを相手に理解できる形で伝える
- get across:考えが相手に届き、理解されるところに焦点を置く
- explain:内容を説明するという行為を直接表す
詳しくはput acrossの意味・語順とget acrossとの違い、get acrossの使い方も参考にしてください。
「延期する」のput overは主にアメリカ英語
put overには「延期する」という用法もありますが、主にアメリカ英語で、日常学習ではput offやpostponeを優先したほうが通じやすいでしょう。
The meeting was put over until Friday.
会議は金曜日まで延期されました。
「伝える」と「延期する」は文脈で区別します。idea・point・messageが目的語なら「伝える」、meeting・decision・tripなど予定に関する語なら「延期する」です。
put one over on someoneとは別表現
put one over on someone は「人をだます・一杯食わせる」というイディオムです。単なるput overとは語順も意味も異なります。
You can’t put one over on her.
彼女をだますことはできません。
よく使う例文
仕事・プレゼン
- I don’t think I put my main point over clearly enough.
主なポイントを十分明確に伝えられなかったと思います。 - The slides helped us put the message over.
そのスライドのおかげで、メッセージをうまく伝えられました。 - She knows how to put complex ideas over simply.
彼女は複雑な考えを簡単に伝える方法を知っています。
日常・人間関係
- I was trying to put over how grateful I felt.
どれほど感謝しているかを伝えようとしていました。 - His joke didn’t put the intended message over.
彼の冗談では意図したメッセージが伝わりませんでした。
日本人が間違えやすい点
- put overだけで「乗り越える」にはならない:困難を乗り越えるならget overやovercomeを使います。
- put overとput offを混同しない:offは予定を先へ離すため「延期する」、overは考えを向こう側へ渡すため「伝える」です。
- 代名詞を後ろに置かない:put over it より put it over が基本です。
しゅみすけ(大山俊輔)
この句動詞が出てこなかったら?
put overを思い出せなくても、難しい単語に置き換える必要はありません。伝えたい内容を直接説明しましょう。
- I explained my idea clearly.
自分の考えを明確に説明しました。 - I wanted everyone to understand my point.
みんなに私の要点を理解してほしかったのです。 - We told customers why this service is useful.
このサービスがなぜ役立つのかを顧客に伝えました。 - We moved the meeting to Friday.
会議を金曜日に変更しました。(延期の意味)
まとめ
put overの中心は「考え・気持ちを相手にうまく伝える」です。put A over / put A over to Bの形を取り、代名詞はput it overと間に置きます。put acrossとほぼ同義ですが、普段自分で使うならput acrossのほうが無難です。また、主にアメリカ英語で「延期する」という意味もありますが、この場合はput offのほうが一般的です。
用法確認:Cambridge Dictionary、Oxford Learner’s Dictionaries、Collins English Dictionary
putを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、putを使った句動詞一覧をご覧ください。









