
前向きな人と一緒にいると、自分も行動的になる。反対に、愚痴ばかりの環境にいると、いつの間にか自分も同じ言葉を使っている——。人は、思っている以上に周囲から影響を受けます。
「朱に交われば赤くなる」にもっとも近い英語のことわざは、You are the company you keep. です。また、日常会話では rub off on を使うと、「人の性格や習慣がうつる」という感覚を自然に表せます。
この記事では、よい影響と悪い影響の両方を表す英語や、初心者でもすぐ言える簡単な表現を例文つきで紹介します。
Contents
「朱に交われば赤くなる」の意味
「朱に交われば赤くなる」とは、人は付き合う相手や身を置く環境によって、よくも悪くも影響を受けるという意味です。
「朱」は鮮やかな赤色の顔料。朱に触れたものが赤く染まるように、人の考え方・言葉遣い・習慣も、周囲にいる人によって少しずつ変化します。
悪い仲間の影響を戒める場面でよく使われますが、前向きな人たちに囲まれて自分も成長する、というよい意味にも使えます。
英語では You are the company you keep.
You are the company you keep.
直訳すると「あなたは、あなたが付き合っている人たちそのもの」です。付き合う相手が、その人の考え方や行動、さらには周囲からの評価にも影響するという意味です。
Choose your friends carefully. You are the company you keep.
友達は慎重に選びなさい。人は付き合う相手に影響されるものです。
ここでの company は「会社」ではありません。「一緒にいること」「付き合っている人たち」という意味です。
- I enjoy her company.:彼女と一緒にいるのが楽しいです。
- He keeps good company.:彼はよい人たちと付き合っています。
company=会社 だけで覚えていた人には、少し意外な使い方かもしれません。
A person is known by the company they keep. も近い
A person is known by the company they keep. は、「人は付き合っている仲間によって判断される」という意味です。
昔ながらの形では A man is known by the company he keeps. と言いますが、現在は性別を限定しない a person / they の形でも表せます。
People may judge you by your friends. A person is known by the company they keep.
人は友人関係を見て、あなたを判断することがあります。付き合う人を見れば、その人が分かるということです。
You are the company you keep. が「周囲の人が自分を形作る」ことに焦点を置くのに対し、こちらは「交友関係によって人柄を判断される」という意味がやや強くなります。

周りの影響を表す3つの英語表現
1. You are the company you keep.
付き合う人が自分の考え方や行動に影響する、ということわざです。よい影響にも悪い影響にも使えます。
Spend time with people who inspire you. You are the company you keep.
自分を刺激してくれる人たちと過ごしましょう。人は付き合う相手に影響されます。
2. rub off on ~
rub off on ~ は、人の性格・気分・口癖・習慣などが「~にうつる」「~に影響を与える」という句動詞です。
Her positive attitude rubbed off on everyone in the office.
彼女の前向きな姿勢が、職場のみんなによい影響を与えました。
rubbed は rub の過去形です。よいものにも悪いものにも使えます。
Be careful—his bad habits might rub off on you.
気をつけて。彼の悪い習慣があなたにうつるかもしれません。
3. be influenced by ~
be influenced by ~ は「~から影響を受ける」。ことわざらしさはありませんが、最も分かりやすく幅広く使える表現です。
We are all influenced by the people around us.
私たちはみな、周りの人から影響を受けています。
人だけでなく、本、映画、文化、環境などにも使えます。
Her style was influenced by French films.
彼女のスタイルはフランス映画の影響を受けました。
よい環境を自分で選ぶなら surround yourself with ~
Surround yourself with positive people. は、「前向きな人たちに囲まれる環境を自分で作りましょう」という意味です。
「朱に交われば赤くなる」が周囲から受ける影響を説明することわざなのに対し、surround yourself with ~ は、付き合う人や環境を自分で選ぶよう勧める表現です。
Surround yourself with people who support your goals.
あなたの目標を応援してくれる人たちと付き合いましょう。
自己啓発的な響きはありますが、仕事・学習・健康習慣など幅広い場面で自然に使えます。
「悪い仲間に影響される」を英語で言うには?
悪い影響をはっきり伝えるなら、次のように言えます。
- He fell in with the wrong crowd.
彼はよくない仲間と付き合うようになりました。 - She is easily influenced by her friends.
彼女は友達の影響を受けやすいです。 - His bad habits rubbed off on me.
彼の悪い習慣が私にもうつりました。
the wrong crowd は「よくない仲間」。fall in with は、ある集団と付き合い始めることを表します。ただし、日常会話では簡単な She has some bad friends. でも十分伝わります。
初心者なら、この簡単な英語から言ってみよう
ことわざをそのまま覚えなくても、簡単な単語で「周りの人に影響される」は表せます。
- Friends influence us.
友達は私たちに影響を与えます。 - She changed because of them.
彼女はその人たちの影響で変わりました。 - His habit became my habit.
彼の習慣が私の習慣になりました。 - They make me better.
その人たちは私を成長させてくれます。
たとえば、英語を勉強する友達の影響で自分も続けられるようになったなら、They make me better. で十分です。「よい朱に交わって、自分もよい方向へ変わった」という気持ちが伝わります。
「類は友を呼ぶ」との違い
「朱に交われば赤くなる」と「類は友を呼ぶ」は似ていますが、焦点が違います。
- 朱に交われば赤くなる:一緒にいる人から影響を受け、似てくる
- 類は友を呼ぶ:似た性格や好みを持つ人たちが自然に集まる
英語では、「類は友を呼ぶ」は Birds of a feather flock together. と言います。すでに似ている人が集まるのか、一緒にいるうちに似てくるのか、という違いです。
詳しくは、「類は友を呼ぶ」は英語で?もあわせてご覧ください。また、狭い環境だけで判断してしまうという意味では、「井の中の蛙」は英語で?も関連する表現です。
まとめ
- You are the company you keep.:人は付き合う相手に影響される
- A person is known by the company they keep.:交友関係を見れば人柄が分かる
- rub off on ~:性格・気分・習慣などが~にうつる
- be influenced by ~:~から影響を受ける
- surround yourself with ~:自分を~で囲む、~のいる環境を選ぶ
初心者なら、まずは Friends influence us. で十分です。慣れてきたら、Her positive attitude rubbed off on me.(彼女の前向きな姿勢が私にもうつりました)のように、身近な人から受けた影響を話してみてください。









