
「部屋を片付ける」は英語で clean up でしょうか、それとも tidy up でしょうか。日本語ではどちらも「きれいにする」と訳せますが、英語では注目している作業が少し違います。
結論から言うと、tidy up は「散らかった物を定位置へ戻し、見た目を整える」句動詞です。汚れを拭いたり洗ったりすることよりも、服・本・書類・おもちゃなどを片付けて、乱雑さをなくすことに重点があります。
Contents
tidy upの意味と代表的な使い方
- 部屋・机などを片付ける:I need to tidy up my room.
- 散らかった物を整頓する:Please tidy up your toys.
- 身なりを整える:I’ll tidy myself up before dinner.
- 仕事・文章などの細部を整える:We need to tidy up the report.
tidy は形容詞で「整然とした」、動詞で「整頓する」です。過去形・過去分詞は tidied、進行形は tidying となり、y の変化に注意します。
しゅみすけ(大山俊輔)
tidy+upから意味の仕組みを理解しよう
tidy は「整える」、up はここでは「最後まで・きちんと」という完了を表します。二つを合わせると、中途半端に物を動かすのではなく、散らかりがなくなるところまで整えるイメージになります。

服をクローゼットへ戻す、本を棚へ並べる、書類を分類して机を整えるなど、「物の位置や並びを正す」ことが中心です。このイメージから、文章・データ・計画の細かい乱れを整える意味にも広がります。
語順:tidy upは分離できる句動詞
tidy up を他動詞として使うとき、名詞の目的語は up の後ろにも、tidy と up の間にも置けます。
- Tidy up the room.(部屋を片付けてください)
- Tidy the room up.(部屋を片付けてください)
目的語が it / them などの代名詞なら、必ず真ん中です。
- Tidy it up.(それを片付けて)
Tidy up it.
何を片付けるかが明らかなときは、目的語を付けずに使うこともできます。
- I’m just tidying up.(ちょっと片付けているところです)
- Let’s tidy up before the guests arrive.(お客さんが来る前に片付けよう)
しゅみすけ(大山俊輔)
場所・物を片付ける自然な例文
家・子育て
I tidied up the living room before my friends came over.
友達が来る前にリビングを片付けました。
Could you tidy your clothes up?
服を片付けてもらえる?
The children are tidying up their toys.
子どもたちはおもちゃを片付けています。
Let’s tidy up after dinner.
夕食の後に片付けよう。
仕事・勉強
I need to tidy up my desk before the meeting.
会議の前に机を片付ける必要があります。
Can you tidy up these files?
これらのファイルを整理してもらえますか。
We tidied up the slides before sending them to the client.
クライアントへ送る前にスライドの細部を整えました。
She stayed late to tidy up a few details in the report.
彼女は報告書の細部を整えるために残業しました。
旅行・宿泊
I quickly tidied up the hotel room before checking out.
チェックアウト前にホテルの部屋をさっと整えました。
Please tidy up your things before we leave.
出発する前に自分の荷物を片付けてください。
tidy yourself up:身なりを整える
tidy yourself up は、髪・服装などをさっと整え、きちんとした見た目にする表現です。大がかりに着替えたり化粧したりするとは限りません。
I’ll tidy myself up before the video call.
ビデオ通話の前に身なりを整えます。
He went to tidy himself up after the long trip.
長旅の後、彼は身なりを整えに行きました。
目的語が再帰代名詞なので、up の前に置く tidy myself up の語順になります。
tidy up・clean up・organizeの違い
tidy up:散らかった物を片付ける
tidy up は、物を定位置へ戻し、見た目の乱雑さをなくすことが中心です。特にイギリス英語で日常的によく使われます。
- Tidy up the books and clothes.(本や服を片付けて)
clean up:汚れを落とす・その場をきれいにする
clean up は、ごみ・ほこり・食べこぼし・汚れなどを除いてきれいにすることに重点があります。ただし、特にアメリカ英語では「片付ける」の意味でも広く使われ、tidy up と重なる場面があります。
- Tidy up the toys.(おもちゃを元の場所へ片付けて)
- Clean up the spilled juice.(こぼれたジュースをきれいにして)
部屋が散らかっていて床も汚れているなら、まず tidy up で物を片付け、その後 clean で掃除する、と考えられます。
organize:分類・順序・仕組みを整える
organize は、物や情報を目的に合わせて分類し、使いやすい仕組みに整える表現です。単に見た目を片付けるより、カテゴリー分けやルール作りまで含みます。
- I tidied up my desk.(机の上を片付けました)
- I organized my files by project.(ファイルを案件別に整理しました)
整理に関する表現全体は、organize・sort・arrange・tidy upの違いでも解説しています。
straighten upとの違い
straighten up も「散らかった場所を整える」という意味で使われます。特にアメリカ英語で自然で、物の向きや配置を正して見た目を整えるニュアンスがあります。
- I need to straighten up the kitchen.(キッチンを片付けないと)
- I need to tidy up the kitchen.(キッチンを片付けないと)
日常会話では重なる部分が大きいため、イギリス英語では tidy up、アメリカ英語では clean up / straighten up もよく耳にする、と捉えるとよいでしょう。
日本人が間違えやすいポイント
- 汚れを落とす作業と混同しない:tidy up の中心は物の配置を整えることです。
- 代名詞の位置:Tidy it up. が正しく、Tidy up it. とは言いません。
- 過去形のつづり:tidyed ではなく tidied です。
- 進行形のつづり:tidying とし、yを残します。
- tidy myself upの語順:再帰代名詞はtidyとupの間です。
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語ならこう言える
tidy up を思い出せなくても、「物を元の場所へ戻す」「散らかっていない状態にする」と直接説明できます。
- 部屋を片付ける:Put everything back in its place.
- おもちゃを片付ける:Put the toys away.
- 机を整える:Make the desk neat.
- 書類を整理する:Put the papers in order.
- 身なりを整える:Make your hair and clothes look neat.
特に put ~ away は、「使った物をしまう」という簡単で実用的な言い換えです。難しい一語を探さず、何をどこへ戻すのかを伝えましょう。
関連する句動詞
まとめ
tidy up は、散らかった物を定位置へ戻し、場所・物・身なり・文章などを「きちんと整える」句動詞です。名詞なら Tidy up the room. / Tidy the room up. の両方が可能ですが、代名詞は Tidy it up. の語順にします。
物の配置を整えるなら tidy up、汚れを落とすなら clean up、分類や仕組みまで整えるなら organize が基本です。まずは I need to tidy up my room. と Put the toys away. の二つから使ってみましょう。









