
work at を見て、「〜で働く」なのか「〜に努力する」なのか迷ったことはありませんか? 実は、後ろに来るものを見ればかなり簡単に判断できます。この記事では、句動詞としての work at の意味・ニュアンス・語順を、work on や work for との違いも含めて整理します。
Contents
work atの意味は「上達・改善のために努力する」
句動詞の work at + 名詞/動名詞 は、「簡単には身につかないことに、時間をかけて取り組む」「上達・改善のために努力する」という意味です。
- I’m working at my English.
英語が上達するよう努力しています。 - She works hard at staying calm.
彼女は冷静でいられるよう懸命に努力しています。 - We need to work at our relationship.
私たちは二人の関係をよくするために努力する必要があります。
一度だけ何かをするのではなく、練習や工夫を何度も積み重ねる感覚があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
work+atから意味を理解する
work の中心には「力を使って働く・機能させる」、at には「一点を狙う」という感覚があります。そこから work at は、ある目標や課題に力を向け続けるイメージになります。

「場所で働く」のwork atとの見分け方
work at a bank の at は勤務場所を示し、「銀行で働く」という文字どおりの用法です。一方、work at your English では、Englishが努力の対象です。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| work at + 場所・組織 | 〜で働く | He works at a hotel. |
| work at + 技能・課題・関係 | 〜の改善に努力する | He works at his pronunciation. |
| work at + 動名詞 | 〜できるよう努力する | He works at speaking clearly. |
ただし会社名や組織名では、勤務先を示す at と雇用主を示す for の両方が自然なことがあります。話し手が「場所・所属先」を意識するなら at、「誰のために働くか」を意識するなら for が選ばれやすくなります。
自動詞・語順:work atは分離できない
この work は自動詞で、atの後ろに努力の対象を置きます。基本形は次のとおりです。
- work at + 名詞:work at communication
- work at + 所有格 + 名詞:work at my pronunciation
- work at + 動名詞:work at becoming more confident
- work at + 代名詞:work at it
work at は分離不可能です。代名詞でも work at it とし、work it at とは言いません。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる形とコロケーション
work hard at
努力の強さを示す最も基本的な形です。
You’ve worked hard at improving your writing.
文章力を伸ばすためにずっと努力してきましたね。
keep working at it
成果がすぐ出なくても「その調子で取り組み続ける」という励ましです。
Keep working at it, and you’ll get better.
そのまま努力を続ければ、上達しますよ。
work at being / becoming
性格・態度・状態を変えようとする努力に使えます。
I’m working at becoming a better listener.
もっと聞き上手になれるよう努力しています。
work at a relationship / marriage
人間関係は自然に良くなるとは限らず、双方の継続的な努力が必要だというニュアンスです。
A good marriage is something both people have to work at.
良い結婚生活は、二人とも努力して築くものです。
場面別の自然な例文
日常・学習
I need to work at my listening skills.
リスニング力を伸ばすために努力しないと。
She works at speaking a little more slowly.
彼女はもう少しゆっくり話せるよう練習しています。
仕事
We’re working at improving communication across the team.
チーム全体のコミュニケーション改善に取り組んでいます。
He has really worked at his presentation skills.
彼はプレゼン力を伸ばすために本当によく努力してきました。
恋愛・人間関係
Relationships only last when both people work at them.
人間関係は、双方が努力してこそ長続きします。
We’re working at being more honest with each other.
私たちは互いにもっと正直でいられるよう努力しています。
家庭
I’m working at being more patient with my kids.
子どもたちにもっと辛抱強く接するよう努力しています。
work atとwork onの違い
両方とも「取り組む」と訳せますが、焦点が少し異なります。
| 表現 | 焦点 | 典型例 |
|---|---|---|
| work at | 上達・改善のための継続的な努力 | work at your English |
| work on | 特定の作業・問題・制作物を進める | work on a report |
I’m working on my English. も自然で、英語力の改善に取り組んでいるという意味になります。ただし work at my English のほうが、上達には努力や練習が必要だという点を強く感じさせます。実際の会話では重なる場面も多いため、機械的に一方だけが正しいと考えないことが大切です。
work atとwork forの違い
- I work at ABC Bank.
ABC銀行に勤めています。(勤務場所・所属先) - I work for ABC Bank.
ABC銀行で働いています。(雇用主) - I work for Ms. Lee.
リーさんの下で働いています。
人を勤務先として表すときは通常 work for a person を使い、work at Ms. Lee とは言いません。
日本人が間違えやすいポイント
- atの後ろを動詞の原形にしない:
work at speak English→ work at speaking English - 代名詞を間に入れない:
work it at→ work at it - 一度きりの作業に乱用しない:レポートを今書いているなら、通常は work on a report
- work hard at workと混同しない:これは「仕事で一生懸命働く」で、最後のworkは名詞です。
この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え
work atを忘れても、努力の内容を中学英語で直接伝えれば大丈夫です。
- I practice English every day.
毎日英語を練習しています。 - I’m trying to get better at presentations.
プレゼンが上手になるよう努力しています。 - We need to spend more time improving our relationship.
関係を良くするために、もっと時間をかける必要があります。 - Don’t stop. Keep trying.
やめないで。挑戦を続けて。
難しい一語に置き換えるより、「何を練習しているか」「どうなりたいか」を短く言うほうが、相手には確実に伝わります。
関連表現
まとめ
work at は、技能・習慣・人間関係などを良くするために、意識して努力を積み重ねる表現です。work at + 名詞/動名詞 の形を取り、代名詞なら work at it。勤務場所の「〜で働く」とは、atの後ろが場所か努力の対象かで見分けられます。具体的な作業を進める work on、雇用主を示す work for と合わせて覚えると、会話で迷いにくくなります。
ほかのwork句動詞もまとめて学びたい方は、workを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を例文解説をご覧ください。









