
Let me+動詞原形. は、直訳すれば「私に〜させてください」です。しかし実際の会話では、もっと自然に「私が〜します」「ちょっと〜させて」「〜してみますね」という感覚で使われます。
Let me help you. は「私にあなたを助けさせてください」と訳すより、「手伝いますよ」のほうが自然です。また、Let me think. は許可を求めているのではなく、「ちょっと考えさせて」という時間を作るフレーズです。
この記事では、Let meの基本構造、申し出・会話整理・考える時間を作る用法、Can I …? や I’ll … との違い、よくある間違いまで、場面別の例文で解説します。
Contents
Let me+動詞原形の基本的な意味
形はとてもシンプルです。
Let me+動詞の原形
私に〜させて/私が〜します
Let me carry that for you.
それ、私が持ちますよ。
Let me check your reservation.
ご予約を確認しますね。
Let me think about it.
ちょっと考えさせてください。
letは「人がある行動をするのを妨げず、そうさせる」という動詞です。そこにmeと動詞原形を続けることで、話し手がこれから行う行動を会話に差し出します。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜLet meの後ろは動詞の原形?
let+人+動詞原形 は「人に〜させる」という形です。
My boss let me leave early.
上司は私を早く帰らせてくれました。
Let me … では、この形を命令文にして「私が〜するのを認めて」という発想になります。
Let me explain.
私に説明させて。→ 私から説明します。
letの後ろには to explain ではなく、explain という動詞原形を置きます。これは原形不定詞と呼ばれる形です。仕組みを詳しく知りたい方は、be-rize.comの原形不定詞とは?使役動詞・知覚動詞でtoが消える理由も参考にしてください。
Let meが会話で果たす3つの働き

1.自分から申し出る
相手のために何かすると申し出るとき、Let meは非常によく使われます。
Let me help you with those bags.
その荷物、私が持ちますよ。
Let me pay for dinner tonight.
今夜の夕食は私に払わせて。
Let me call a taxi for you.
タクシーを呼びますね。
相手に命令しているのではなく、自分が行動する許可を軽く求めながら申し出る表現です。
2.説明や確認を始める
仕事や接客では、これから何をするのかを相手に知らせるクッションとして使えます。
Let me explain how the system works.
この仕組みがどのように動くか説明します。
Let me check the schedule.
スケジュールを確認しますね。
Let me show you another option.
別の選択肢をご案内します。
いきなり作業に入るよりも、Let meを置くことで「では私がやりますね」という自然な流れが生まれます。
3.考える時間や言い直す時間を作る
Let me think. や Let me see. は、会話を完全に止めずに少し時間をもらう表現です。
Let me think. Friday might be better.
ちょっと考えさせて。金曜日のほうがよさそうです。
Let me see if I understood you correctly.
正しく理解できたか確認させてください。
Let me put it another way.
別の言い方をしてみますね。
よく使うLet meの定番フレーズ
Let me know.
「私に知らせて」「教えてね」という意味です。
Let me know when you arrive.
着いたら教えてね。
Please let me know if you have any questions.
ご質問があればお知らせください。
詳しい使い分けはlet A know B・Let me knowの意味と使い方で解説しています。
Let me see.
「ええと」「ちょっと見せて」「確認してみます」という意味になります。何をしているかで訳が変わります。
Let me see… We have a table available at seven.
確認しますね……7時でしたらお席があります。
Let me guess.
「当ててみようか」「分かった、きっと〜でしょう」という、少し遊び心のある表現です。
Let me guess—you missed the train again.
当ててみようか。また電車に乗り遅れたんでしょう。
Let me make sure.
「念のため確認させて」という意味です。
Let me make sure I have the right address.
住所が合っているか確認させてください。
Let me get this straight.
相手の話を整理して「確認させて」「つまり〜ということ?」と聞く表現です。
Let me get this straight. You want to cancel today but keep access until Friday?
確認させてください。本日解約して、金曜日までは利用したいということですか。
場面別の自然な例文
日常会話
That box looks heavy. Let me carry it.
その箱、重そうですね。私が運びますよ。
Let me take a picture of you two.
お二人の写真を撮りましょうか。
Let me open the window. It’s getting warm in here.
窓を開けますね。ここ、暑くなってきました。
仕事
Let me send you the updated file this afternoon.
今日の午後、更新版のファイルをお送りします。
Let me clarify one point before we move on.
次へ進む前に、一点明確にさせてください。
Let me talk to my manager and get back to you.
上司に相談して、折り返しご連絡します。
恋愛・人間関係
Let me be honest with you.
正直に言わせて。
Let me explain what happened before you decide.
決める前に、何があったのか説明させて。
Let me walk you home.
家まで送らせて。
海外旅行・接客
Let me check your passport and boarding pass.
パスポートと搭乗券を確認します。
Let me show you where the elevator is.
エレベーターの場所をご案内します。
Let me see if we can move you to another room.
別のお部屋へ変更できるか確認します。
Let meとCan I・I’ll・Allow me toの違い
Let me:行動を申し出て、そのまま進める感じ
Let me carry your bag.
バッグを私が持ちますよ。
話し手が行動を引き受け、会話を前へ進める響きがあります。親切ですが、状況によっては少し積極的です。
Can I …?:相手の許可をはっきり尋ねる
Can I carry your bag?
バッグを持ってもいいですか。
相手が望んでいるか分からず、返事を待ちたいときはCan I …?が自然です。相手の私物に触れる場合など、明確な許可が必要な場面にも向いています。
I’ll …:自分の意思や予定を伝える
I’ll carry your bag.
バッグは私が持ちます。
I’llは「そうする」と意思を表します。Let meよりも許可を求める感覚が弱く、決定を伝える響きがあります。
Allow me to …:改まった丁寧表現
Allow me to introduce myself.
自己紹介をさせてください。
フォーマルな挨拶や文章で使われます。普段の会話ではLet me introduce myself.のほうが自然です。
Let meの返事はどうする?
相手の申し出を受けるなら、次のように返せます。
— Let me help you with that.
それ、手伝いますよ。
— Thanks. That would be great.
ありがとう。助かります。
断る場合は、感謝を先に伝えると柔らかくなります。
Thanks, but I’ve got it.
ありがとう。でも大丈夫です。
That’s kind of you, but I can manage.
ご親切にありがとう。でも自分でできます。
日本人が間違えやすいポイント
Let me to doにしない
× Let me to explain.
○ Let me explain.
let+人の後ろにはtoを付けず、動詞の原形を置きます。
「私に〜してください」ではない
Let me help you. で行動するのはme、つまり話し手です。「私を手伝ってください」と言いたいなら Please help me. です。
相手の許可が重要な場面では押しつけに注意する
Let me see your phone. は状況によって「スマホを見せて」と強く響きます。丁寧に許可を求めるなら、Can I see your phone? や Would you mind showing me your phone? が安全です。
Let me knowとTell meは同じではない
どちらも「教えて」ですが、Let me knowは情報が分かった時点で知らせてほしいという意味でよく使われます。Tell meは、その場で内容を直接話してほしい響きが強くなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
Let meがすぐ出てこなくても、短い英語で十分に伝えられます。
- I can help you.
お手伝いできます。 - I’ll check it.
確認します。 - I need a moment to think.
少し考える時間が必要です。 - I want to explain.
説明したいです。 - Can I show you?
お見せしてもいいですか。
「自分がこれから何をするのか」を主語Iで伝えれば、Let meを使わなくても会話は成立します。
関連表現
- let A know B:AにBを知らせる
- let go (of):手を離す、手放す
- let alone:〜は言うまでもなく、まして〜ない
- Can I …?:〜してもいいですか
- Shall I …?:私が〜しましょうか
- Allow me to …:〜させてください
Shall I …?の意味・返事とShould Iとの違いもあわせて読むと、申し出の表現を整理できます。
ほかの表現は、英熟語・定型表現の記事一覧から確認できます。
まとめ
Let me+動詞原形. は、直訳の「私に〜させて」から、会話では「私が〜します」「ちょっと〜させて」という自然な表現になります。
- let meの後ろにはtoを付けず、動詞原形を置く
- 手助けの申し出、説明・確認の開始、考える時間づくりに使える
- Can I …?は相手の許可を明確に尋ねる
- I’ll …は自分の意思・決定を伝える
- 相手の私物や領域に関わるときは、押しつけにならない言い方を選ぶ
まずは Let me help.、Let me check.、Let me think. の3つを、自分が実際に使う場面と結び付けて覚えてみてください。









