「熟読する」は英語で?read carefully・read closely・pore overの違い

「熟読する」は英語で?read carefully・read closely・pore overの違い
「熟読する」は、何をどのくらい注意して読むかによって英語を使い分けます。

契約書を熟読する。資料を熟読する。本を熟読する。日本語ではどれも「熟読する」と言えますが、英語では読み方や目的によって表現が変わります。

もっとも分かりやすく、幅広く使えるのは read carefully です。文章の細部や言葉づかいまで注意して読むなら read closely、理解・判断するために資料を詳しく検討するなら study、集中して細部まで読み込む様子を強調するなら pore over が使えます。

まずはこれだけ:
注意して熟読する=read carefully
文章を細かく読み込む=read closely
理解・判断のために検討する=study
夢中で細部まで読み込む=pore over

「熟読する」を表す4つの英語

英語中心となる意味向いている場面
read carefully注意して読む説明書・メール・契約書など幅広い対象
read closely言葉や細部まで読む文章・作品・規約の細かな分析
study理解・判断のために詳しく調べる報告書・データ・計画・地図
pore over集中してじっくり読み込む難しい資料・大量の情報

read carefully:もっとも使いやすい「注意して読む」

read carefully は、「注意深く読む」「よく読んで確認する」という意味です。「熟読する」を日常会話で言いたいとき、まず選びやすい表現です。

I read the contract carefully before signing it.
署名する前に契約書を熟読しました。

Please read the instructions carefully.
説明書をよく読んでください。

carefully は「間違いや見落としがないよう注意して」という感覚です。必ずしも長時間読むとは限りません。

read closely:文章の言葉や細部まで読む

read closely は、文章の言葉づかい、論理、細かな意味などに注意を向けて読む表現です。文学作品や規約、主張の分析と相性があります。

We need to read the proposal closely.
私たちはその提案書を細部まで熟読する必要があります。

If you read the passage closely, you’ll notice the difference.
その文章を注意深く読めば、違いに気づくでしょう。

学習場面では close reading という名詞表現もあり、文章を細部まで分析的に読むことを表します。

study:理解・判断するために詳しく検討する

study は「勉強する」だけではありません。資料、報告書、地図、計画などを、理解したり判断したりするために詳しく見る意味でも使えます。

I studied the report before the meeting.
会議の前に報告書を熟読しました。

She studied the data before making a decision.
彼女は決断する前にデータを詳しく検討しました。

「読む」という動作そのものより、内容を調べて理解することに焦点があるのがポイントです。

pore over:集中して細部まで読み込む

pore over は、本・資料・データなどに集中し、細部までじっくり調べる表現です。「熟読する」の深さや熱中ぶりをよく表せます。

He spent hours poring over the documents.
彼は何時間もその書類を熟読しました。

pour over と書くと「液体を〜の上に注ぐ」という別の意味になります。熟読する場合は pore over です。詳しい語順や使い方は、pore overの専門記事でも解説しています。

4つの違いをイラストで整理

熟読するを表すread carefully・read closely・study・pore overの比較
迷ったら、幅広く使える read carefully から始めれば大丈夫です。

「熟読する」と「ざっと読む」は反対の読み方

熟読するの反対に近い「ざっと読む」には skimskim through を使います。

I only skimmed the report.
その報告書にはざっと目を通しただけです。

最初から最後まで一通り読むなら read through、ざっと要点を見るなら skim through です。どちらも「熟読」とは読み方の深さが異なります。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

read closely や pore over が出てこなくても、「何をしたのか」を簡単な英語に分ければ十分伝わります。

  • I read it many times.
    何度も読みました。
  • I read every part.
    全部の部分を読みました。
  • I took time to read it.
    時間をかけて読みました。
  • I read it and checked the details.
    読んで、細かい点を確認しました。

「熟読する」に対応する難しい英単語を探すのではなく、何度読んだ? どこまで読んだ? 何を確認した? と考えると、知っている英語で説明できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話創業者/英語系YouTuberしゅみすけ
初心者なら、これでOK!
「熟読する」がすぐに出てこなくても、I read it many times.I checked every part. と言えば十分伝わります。一語を思い出そうとして会話を止めるより、実際にしたことを短い英語に分けてみましょう。

よくある間違い

  • read careful は不可。「注意して読む」は副詞を使って read carefully
  • pore overpour over と書かない。
  • study は「本を読む」すべてに使うのではなく、理解・判断のために詳しく検討する場面で使う。

「熟読する」の英語に関するFAQ

Q. 契約書を熟読するなら何が自然ですか?

read the contract carefully が最も使いやすい表現です。細かな文言まで確認することを強調するなら read the contract closely も使えます。

Q. 本を熟読するなら pore over ですか?

細部まで集中して読み込む様子を強調するなら使えます。単に「注意して読んだ」なら read it carefully のほうが自然で幅広く使えます。

Q. read through は熟読する意味ですか?

read through の中心は「最初から最後まで一通り読む」です。注意深く読むとは限らないため、熟読を明確に言うなら carefully や closely を加えます。

まとめ

  • 幅広く使える「熟読する」は read carefully
  • 文章の言葉や細部まで読むなら read closely
  • 理解・判断のために詳しく調べるなら study
  • 集中して読み込む様子を強調するなら pore over
  • 表現を忘れたら I read it many times. と基本語で説明できる

まずは read it carefully を使えるようにし、必要に応じて closely、study、pore overへ広げていきましょう。「じっくり」の表現全体は、「じっくり」は英語で?も参考になります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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