「伝達する」は英語で?convey・communicate・pass on・informの違いと簡単な言い換え

「伝達する」は英語で?convey・communicate・pass on・informの違い

「考えを伝達する」「情報を伝達する」「伝言を伝達する」「決定事項を正式に伝達する」。日本語ではすべて「伝達する」と言えますが、英語では何を、どのような方法で伝えるかによって動詞が変わります。

代表的な表現は conveycommunicatepass oninform です。日常会話では、難しい一語にこだわらず telllet someone know を使うと、自然でわかりやすく伝えられます。

「伝達する」の主な英語表現

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
convey 考え・気持ち・意味を相手に届かせる 意図、印象、感謝、深刻さ I tried to convey my idea clearly.
communicate 情報や考えを共有し、意思疎通する 仕事、組織、チーム We need to communicate the change to everyone.
pass on 受け取った情報・伝言を次の人へ回す 伝言、連絡事項、知識 I’ll pass on the message.
inform 必要な事実を正式に知らせる 通知、会社、規則、決定 We informed the staff of the change.

一番自然な表現は場面で決まる

日常会話で単に「相手に知らせる」なら、まずは telllet someone know が自然です。

  • I told her about the change.(変更について彼女に伝えました。)
  • I’ll let everyone know.(みんなに伝えておきます。)

一方、考えや気持ちが「きちんと相手に届く」ことを意識するなら convey、組織内の情報共有や意思疎通なら communicate が向いています。受け取った伝言を横へ流すなら pass on、正式な通知なら inform です。

日本語の「伝達する」と英語の意味のズレ

日本語の「伝達する」は、情報がA地点からB地点へ移る場面を広く表せます。しかし英語では、次のどこに焦点を置くかが違います。

  • convey:内容や気持ちが相手に届く
  • communicate:人どうしが情報を共有する
  • pass on:受け取ったものを次へ回す
  • inform:相手に必要な事実を知らせる

「伝達する=convey」と丸暗記するより、何をした結果、誰が何を知ったのかまで考えるほうが、自然な英語を選びやすくなります。

convey:考え・気持ち・意味を伝える

convey + 名詞 の形で、idea、feeling、message、meaning、importance などを目的語にします。人を直接目的語にはしません。

  • I couldn’t convey how grateful I was.(どれほど感謝していたか、うまく伝えられませんでした。)
  • This photo conveys a sense of calm.(この写真は穏やかな感じを伝えています。)
  • She conveyed the importance of the project to the team.(彼女はそのプロジェクトの重要性をチームに伝えました。)

「考えをうまく伝える」という会話的な表現は、get acrossの意味・語順と使い方も参考になります。

communicate:情報を共有し、意思疎通する

communicate + 内容 + to + 人、または communicate with + 人 を使います。前者は「内容を伝える」、後者は「人と意思疎通する」です。

  • Please communicate the decision to your team.(その決定をチームに伝えてください。)
  • We communicate with our overseas office every day.(私たちは毎日、海外オフィスと連絡を取っています。)
  • He communicated his concerns clearly.(彼は懸念を明確に伝えました。)

考え・情報・伝言・正式通知を伝える英語表現の違い

pass on:伝言や情報を次の人へ伝える

pass on + 名詞 + to + 人、または代名詞を使って pass it on と言います。「自分が受け取ったものを次へ回す」という感覚です。

  • Could you pass this message on to Ken?(この伝言をケンに伝えてもらえますか?)
  • I’ll pass the information on to my manager.(その情報を上司に伝えます。)
  • Please pass it on.(それを伝えておいてください。)

語順や「見送る」など別の意味は、pass onの意味とpass it onの使い方で詳しく解説しています。

inform:事実や決定を正式に知らせる

inform + 人 + of + 名詞、または inform + 人 + that節 が基本です。会社や公共機関からの通知など、少し改まった場面でよく使います。

  • We informed all employees of the new policy.(全従業員に新しい方針を伝達しました。)
  • They informed us that the event had been canceled.(イベントが中止になったと知らせてくれました。)
  • Please inform me of any changes.(変更があれば私に知らせてください。)

語順の詳しい比較は、inform A of Bとinform A thatの違いも確認してください。

場面別に使える例文

独り言・英語日記

  • I don’t think I conveyed my feelings well.(自分の気持ちをうまく伝えられなかったと思います。)
  • I passed the message on to Aya.(アヤに伝言を伝えました。)
  • I told everyone about the new schedule.(新しい予定をみんなに伝えました。)

仕事

  • We need to communicate this clearly to the sales team.(これを営業チームにはっきり伝える必要があります。)
  • I’ll let the client know today.(今日、取引先に伝えます。)
  • Management informed us of the change this morning.(今朝、経営陣から変更が伝達されました。)

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

conveycommunicate が出てこなくても、実際に何をしたのかを基本語で言えば十分です。

  • I told her what happened.(何が起きたか彼女に伝えました。)
  • I told everyone about the change.(変更について全員に伝えました。)
  • I gave him the message.(彼に伝言を伝えました。)
  • I made sure everyone knew.(全員に確実に伝わるようにしました。)
  • I sent the information to my team.(チームにその情報を送りました。)

しゅみすけ(大山俊輔)

「伝達する」にぴったりの一語が出なくても大丈夫です。「誰に」「何を」「どうやって知らせたか」に分ければ、tell、give、send、know のような基本語だけでも十分に伝えられます。

よくある間違い

× convey someone the message

convey は通常、人ではなく内容を目的語にします。

× I conveyed him the message.
○ I conveyed the message to him.

communicate to と communicate with を混同する

communicate the change to the team は「変更をチームへ伝える」、communicate with the team は「チームと意思疎通する」です。

informの後ろに人を置かない

inform 人 of 内容 が基本です。

× We informed about the change.
○ We informed everyone of the change.

FAQ

「伝達事項」は英語で何と言いますか?

場面により messageinformation to shareannouncement などが自然です。社内の簡単な連絡なら I have some information to share. と言えます。

「上司に伝達する」は英語で?

日常的には I’ll tell my manager.I’ll let my manager know. が自然です。伝言を回すなら I’ll pass the message on to my manager. と言えます。

conveyとtellの違いは?

tell は人に情報を「言って知らせる」基本語です。convey は考え・感情・意味などが相手に届くことに焦点があります。

communicateとinformの違いは?

communicate は情報共有や意思疎通を広く表します。inform は必要な事実を相手に知らせる、より一方向で改まった表現です。

let someone knowは仕事でも使えますか?

はい。自然で丁寧な日常ビジネス英語です。詳しくはlet A know Bの意味と使い方をご覧ください。

まとめ

  • convey:考え・気持ち・意味を相手に届かせる
  • communicate:情報を共有し、意思疎通する
  • pass on:伝言や情報を次の人へ回す
  • inform:必要な事実を正式に知らせる

迷ったら I told her.I let everyone know.I sent the information. のように、実際の行動へ分解しましょう。難しい一語を思い出せなくても、知っている英語で「誰に何を伝えたか」は十分に表現できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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