
つらい目に遭った友人に同情する。相手の苦しい立場に理解を示す。かわいそうだと思う。日本語ではどれも「同情する」と言えますが、英語では相手の気持ちに寄り添うのか、同情を言葉で示すのか、単にかわいそうだと思うのかで表現が変わります。
日常会話で温かく「つらい気持ち、分かるよ」と伝えるなら feel for が自然です。少し改まって「同情する」と述べるなら sympathize with、かわいそうに思うなら feel sorry for。pity は上から目線に聞こえることがあるため、使う場面を選びます。
友人へのひと言なら I really feel for you. が温かく自然です。気持ちや事情への理解を述べるなら I sympathize with you.、誰かの不運を「かわいそうだ」と思うなら I feel sorry for them. を使います。迷ったときは That sounds really hard.(それは本当につらそうですね)のように、相手の状況を基本語で受け止めても十分伝わります。
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「同情する」を表す主な英語表現
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| feel for | 相手のつらい気持ちに寄り添う | 友人・同僚との自然な会話 | I really feel for you. |
| sympathize with | 苦しみや立場に理解・同情を示す | やや改まった会話・文章 | I sympathize with her situation. |
| feel sorry for | かわいそうに思う | 不運な人について話す | I feel sorry for him. |
| pity | 哀れむ・気の毒に思う | 強い哀れみ。上から目線に注意 | She doesn’t want to be pitied. |
一番無難な一語が常にあるわけではありません。英語では「同情」という日本語から考えるより、今、相手に寄り添いたいのか、第三者をかわいそうだと思っているのかを先に決めると自然な表現を選べます。
日常会話で一番自然なのはfeel for
feel for+人 は、相手のつらさを想像して温かく受け止める表現です。友人や同僚が失敗、別れ、病気、仕事上の問題などを話したときに使えます。
- I really feel for you.
本当につらいですよね。 - I feel for anyone in that situation.
そのような状況にいる人は本当に気の毒だと思います。 - We all feel for her.
私たちは皆、彼女のことを気の毒に思っています。
I feel you. は「言いたいこと、分かるよ」という非常にカジュアルな表現ですが、I feel for you. とは形も意味も少し違います。つらい状況への同情を明確に伝えるなら for を忘れないようにしましょう。
sympathize with:立場や苦しみに理解を示す
sympathize with+人/気持ち/立場 は、「相手の事情や苦しみを理解し、同情する」というやや改まった言い方です。会話でも使えますが、日常の短いやり取りでは feel for のほうが柔らかく響くことがあります。
- I sympathize with you.
あなたのお気持ちに同情します。 - I sympathize with her situation.
彼女の状況には同情します。 - Many people sympathized with the victims.
多くの人が被害者に同情しました。
語順は sympathize with+人・立場 です。sympathize someone のように with を抜かないようにします。
feel sorry for:「かわいそう」と思う
feel sorry for+人 は、誰かの不運やつらい状況を「かわいそうだ」「気の毒だ」と感じる表現です。自然でよく使われますが、本人に直接言うと、状況によっては「上からかわいそうだと思われた」と感じさせる可能性があります。
- I feel sorry for him.
彼がかわいそうです。 - I felt sorry for the children.
その子どもたちを気の毒に思いました。 - Don’t feel sorry for me.
私をかわいそうだと思わないで。
I’m sorry for you. は不自然または冷たく聞こえることがあります。「あなたのつらさを気の毒に思う」なら I feel sorry for you.、「残念な知らせを聞いて心が痛む」なら I’m sorry to hear that. が自然です。

pity:哀れむという強い言い方
pity+人 は「人を哀れむ」という意味です。相手を自分より弱い立場と見ている印象を与えることがあり、本人への温かい声かけには向かない場合があります。
- I pity him.
私は彼を哀れに思います。 - She doesn’t want anyone to pity her.
彼女は誰にも哀れまれたくありません。 - I don’t need your pity.
あなたの同情はいりません。
名詞の pity は「哀れみ」のほか、That’s a pity. で「それは残念ですね」という意味にもなります。ただし、人に対する I pity you. は見下した響きになりやすいので注意しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の「同情する」と英語の意味のズレ
日本語の「同情する」には、相手の気持ちを理解する、気の毒に思う、味方になる、哀れむといった複数の要素があります。英語では、それぞれを別の行動として表します。
- 気持ちに寄り添う:feel for someone
- 立場に理解を示す:sympathize with someone
- かわいそうだと思う:feel sorry for someone
- 哀れむ:pity someone
- 相手を慰める:comfort someone
- 支えを申し出る:offer support
つまり、「同情した結果、実際に何をしたのか」まで考えると英語にしやすくなります。話を聞いたなら I listened to her.、励ましたなら I tried to help her feel better. と言えます。
各表現の使い方と語順
| 形 | 後ろに続くもの | 例 |
|---|---|---|
| feel for+人 | 人・代名詞 | I feel for her. |
| sympathize with+人/立場 | with+名詞 | I sympathize with their position. |
| feel sorry for+人 | for+人・代名詞 | I feel sorry for them. |
| pity+人 | 目的語を直接置く | Don’t pity me. |
sympathy は名詞です。express sympathy for+人(人に同情を示す)、have sympathy for+人(人に同情している)の形で使えます。
場面別:「同情する」の自然な例文
友人が仕事でつらい経験をした
I really feel for you. That sounds hard.
本当につらいですよね。大変そうです。
英語日記で誰かを気の毒に思ったと書く
I felt sorry for my coworker. She had a really difficult day.
同僚が気の毒でした。彼女は本当に大変な一日を過ごしました。
少し改まって立場への理解を示す
I sympathize with their concerns.
彼らの懸念には理解を示します。
悪い知らせを聞いた相手に声をかける
I’m so sorry to hear that. Is there anything I can do?
それは本当に残念です。私にできることはありますか。
同情されたくないと言う
I don’t want people to feel sorry for me.
人からかわいそうだと思われたくありません。
共感する・慰めるとの違い
empathize with は、相手の感情を自分のことのように理解しようとする「共感」に重点があります。sympathize with は、相手の苦しみを理解して気の毒に思う「同情」に近い表現です。
comfort は気持ちではなく「慰める」という行動です。話を聞く、声をかける、そばにいるなど、相手を楽にしようとしたことを表します。
- I empathize with her.
彼女の気持ちに共感します。 - I sympathize with her.
彼女の状況を気の毒に思い、理解します。 - I comforted her.
私は彼女を慰めました。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
feel for や sympathize が出てこなくても、難しい類義語を探す必要はありません。何が起きたか、相手がどう感じていそうか、自分に何ができるかへ分けて、基本語で言い切れます。
- That sounds really hard.
それは本当につらそうですね。 - I’m sorry to hear that.
それを聞いて残念です。 - I understand why you feel that way.
なぜそのように感じるのか分かります。 - I’m here for you.
あなたのそばにいます。 - Is there anything I can do?
私にできることはありますか。 - I hope things get better soon.
早く状況がよくなるといいですね。
「同情しています」と翻訳するよりも、相手の話を受け止め、支える意思を短い文で示すほうが自然で温かい会話になることも多くあります。
「同情する」の英語でよくある間違い
sympathizeの後ろのwithを忘れる
× I sympathize her.
○ I sympathize with her.
feel sorryの後ろのforを忘れる
× I feel sorry him.
○ I feel sorry for him.
I pity you.を温かい声かけとして使う
I pity you. は「あなたを哀れに思う」と聞こえ、見下している印象を与えることがあります。本人に寄り添うなら I really feel for you. や That sounds hard. が安全です。
sympathyとsympathizeを混同する
sympathy は名詞、sympathize は動詞です。I have sympathy for her. または I sympathize with her. とします。
「同情する」の英語に関するFAQ
「同情します」は英語で何と言いますか?
日常会話なら I really feel for you.、少し改まった表現なら I sympathize with you. と言えます。
「かわいそう」は英語で何と言いますか?
人を気の毒に思うなら I feel sorry for him/her. が自然です。相手本人には That sounds really hard. のほうが温かく聞こえる場合があります。
sympathizeとempathizeの違いは何ですか?
sympathize は相手の苦しみに同情・理解を示すこと、empathize は相手の感情を内側から理解しようとすることに重点があります。
「同情はいらない」は英語で?
I don’t need your pity. または、少し柔らかく I don’t want you to feel sorry for me. と言えます。
お悔やみでsympathizeを使えますか?
使えますが、お悔やみでは名詞の sympathy を使った You have my deepest sympathy. や、より自然な短い言い方の I’m so sorry for your loss. がよく使われます。
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まとめ
- feel for:相手のつらい気持ちに温かく寄り添う
- sympathize with:苦しみや立場に理解・同情を示す
- feel sorry for:人をかわいそう・気の毒に思う
- pity:人を哀れむ。上から目線に聞こえることがある
会話で迷ったら、まずは That sounds really hard. や I’m sorry to hear that. で相手の話を受け止めましょう。難しい「同情する」の一語が出なくても、相手の状況と自分の気持ちを基本語で伝えれば十分です。








