
パンを焼く、魚を焼く、肉を焼く、ケーキを焼く――。日本語では全部「焼く」ですが、英語ではbake・grill・roast・toastなど、熱の当て方や食材によって言葉を使い分けます。
ポイントは、何を、どんな熱源で焼くのか。まずは4語の違いを一覧で見てみましょう。
Contents
「焼く」の英語を一言で使い分けると?
| 英語 | 基本イメージ | よく使う食材 |
|---|---|---|
| bake | オーブンの熱で中まで焼く | パン、ケーキ、クッキー |
| grill | 直火・強い放射熱で表面を焼く | 肉、魚、野菜 |
| roast | 肉や野菜をオーブンなどでじっくり焼く | 大きな肉の塊、鶏一羽、根菜 |
| toast | 表面をこんがり焼く | 食パン、ナッツ、香辛料 |
ざっくり言えば、パンやケーキならbake、直火ならgrill、肉や野菜をじっくりならroast、表面をこんがりならtoastです。

bake:パンやケーキをオーブンで焼く
bakeは、オーブンなどの囲まれた空間で、周囲から熱を加えて中まで火を通すこと。特に、生地が熱によってパンやケーキなどに変化する場合によく使います。
- Bake the cake for 30 minutes.
ケーキを30分焼いてください。 - She baked some cookies.
彼女はクッキーを焼きました。 - I bake bread every weekend.
私は毎週末パンを焼きます。
baked potato(オーブンで焼いたじゃがいも)やbaked salmon(オーブン焼きのサーモン)のように、生地以外の料理にもbakeは使われます。
grill:直火や強い熱で表面を焼く
grillは、網やグリルパンなどを使い、直火や強い放射熱で食材の表面を焼くこと。肉・魚・野菜についた香ばしい焼き目をイメージすると分かりやすいでしょう。
- Grill the fish for five minutes on each side.
魚を片面5分ずつ焼いてください。 - We grilled some vegetables.
私たちは野菜をグリルしました。 - The chicken is grilled over charcoal.
その鶏肉は炭火で焼かれています。
アメリカ英語では、grillは屋外のバーベキューのように下から熱を当てる調理を指すことが多く、オーブン内で上から強い熱を当てる調理はbroilと言います。一方、イギリス英語では上から熱を当てる調理にもgrillを使います。
roast:肉や野菜をじっくり焼く
roastは、肉の塊や鶏一羽、野菜などを、基本的に水を加えずオーブンなどの乾いた熱でじっくり焼くことです。外側を香ばしくしながら、中まで火を通します。
- Roast the chicken for about an hour.
鶏肉を約1時間ローストしてください。 - Roast the vegetables until golden brown.
野菜をきつね色になるまで焼いてください。 - We had roast beef for dinner.
夕食にローストビーフを食べました。
bakeとroastはどちらもオーブンを使いますが、一般にbakeはパン・菓子・生地、roastは形のある肉や野菜に使われる傾向があります。ただし境界は完全ではなく、baked potatoとroasted potatoesのように、料理や仕上がりによって両方が使われることもあります。
toast:表面をこんがり焼く
toastは、食材の表面を茶色く、カリッと香ばしく焼くことです。食パンだけでなく、ナッツや種、香辛料を乾煎りして香りを引き出すときにも使います。
- Toast the bread until golden.
パンをきつね色になるまで焼いてください。 - Toast the nuts in a dry pan.
ナッツを油を引かないフライパンで乾煎りしてください。 - Lightly toast the spices.
香辛料を軽く煎ってください。
名詞のtoastは「トーストしたパン」。ただし日本語の「トーストを焼く」をそのまま bake toast とは言わず、make toastまたはtoast some breadと言うのが自然です。
料理別:「焼く」はどれを使う?
| 日本語 | 自然な英語 |
|---|---|
| ケーキを焼く | bake a cake |
| パンを焼く(作る) | bake bread |
| 食パンをトースターで焼く | toast bread / make toast |
| 魚をグリルで焼く | grill fish |
| 肉を炭火で焼く | grill meat over charcoal |
| 鶏一羽をオーブンで焼く | roast a whole chicken |
| 野菜をオーブンで香ばしく焼く | roast vegetables |
焼き鳥・焼肉・焼き魚は英語で?
日本料理の「焼き」は、一つの英単語に固定されません。料理の特徴が伝わる表現を選びます。
- 焼き鳥:yakitori / grilled chicken skewers
- 焼肉:yakiniku / Japanese-style grilled meat
- 焼き魚:grilled fish
- 照り焼きチキン:teriyaki chicken
- 焼き芋:roasted sweet potato / baked sweet potato
yakitoriやyakinikuは海外でも日本語名が知られています。初めて聞く相手には、grilled chicken skewersのような説明を添えると親切です。
フライパンで「焼く」ならcook・fry・sear
日本語では「フライパンで肉を焼く」と言いますが、英語では必ずしもbakeやgrillを使いません。
- cook:火を通すことを広く表す
- pan-fry:少量の油を使い、フライパンで焼く
- sear:強火で表面に焼き色をつける
- brown:食材を茶色く香ばしく焼く
- Cook the steak for three minutes on each side.
ステーキを片面3分ずつ焼いてください。 - Sear the meat over high heat.
肉の表面を強火で焼きつけてください。 - Brown the chicken on both sides.
鶏肉の両面に焼き色をつけてください。
油を使った焼き方との違いは、「炒める」は英語で?stir-fry・sauté・fryの違いも参考にしてください。
英語レシピで役立つ「焼く」周辺フレーズ
- Preheat the oven to 180°C.:オーブンを180℃に予熱します。
- Bake until golden brown.:きつね色になるまで焼きます。
- Turn it over.:裏返してください。
- Cook for five minutes on each side.:片面5分ずつ焼きます。
- until cooked through:中まで火が通るまで
- until crisp:カリッとするまで
- Let it rest for ten minutes.:10分休ませます。
まとめ:食材と熱の当て方で選ぼう
- bake:パンやケーキなどをオーブンで中まで焼く
- grill:肉・魚・野菜を直火や強い熱で焼く
- roast:肉の塊や野菜を乾いた熱でじっくり焼く
- toast:パンなどの表面をこんがり焼く
「焼く」を機械的に一語へ置き換えるのではなく、食材・熱源・仕上がりを思い浮かべれば、自然な英語を選べます。
料理の英語をまとめて整理したい方は、親記事の「料理」は英語で?cooking・dish・food・cuisineの違いもどうぞ。ほかにも、「みじん切り」は英語で?、「炒める」は英語で?、「煮る」は英語で?を公開しています。
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