
「年齢を理由に、始める前から無理だと決めないで」。英国を代表する俳優ジュディ・デンチは、舞台と映画で長いキャリアを築きながら、年齢や視力の低下を隠さず語ってきました。
彼女の強さは、何も怖がらないことではありません。今も緊張し、できなくなったことも認めながら、「では別の方法を探そう」と動き続けることです。この記事では、本人のインタビューで確認できる言葉から、大人の女性に響く名言を英語・日本語訳・初心者向け例文とともに紹介します。
Contents
ジュディ・デンチとは?
ジュディ・デンチ(Judi Dench)は、英国の舞台・映画俳優です。シェイクスピア作品でキャリアを築き、映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー助演女優賞を受賞。『007』シリーズのM役でも広く知られています。
2012年に加齢黄斑変性を公表してからは、台本を読むことが難しくなっても、友人に繰り返し読んでもらうなど方法を変えて活動を続けてきました。近年は視力の状態から映画出演が難しいことも率直に話しつつ、執筆や対談など別の形で表現を続けています。
ジュディ・デンチの英語名言7選
1. “Let me have a go.”
日本語訳:私にやらせてみて。
年齢を理由に「転ぶかもしれない」「台詞を覚えられない」と周囲から止められることへの返答です。成功できるかは、まず試してから自分で確かめたい。短く、力強い自己決定の言葉です。
英語ポイント:have a go は英国英語で「やってみる、挑戦する」。Let me … は「私に〜させて」です。
使ってみよう:
Let me have a go at speaking English.
私にも英語を話させてみて。
2. “I want to try it first.”
日本語訳:私はまず、やってみたい。
できないと決めつけられる前に、自分の手で試したい。新しい仕事や学びを前にしたとき、「もうこの年齢だから」という声をいったん脇へ置いてくれる一文です。
英語ポイント:try it は「それを試す」。first を文末に置くと「何より先にまず」という意味になります。
使ってみよう:
I’m not sure, but I want to try it first.
自信はないけれど、まず試してみたいです。
3. “You find a way.”
日本語訳:方法は見つかるものよ。
視力の低下によって従来の台本の覚え方が使えなくなった際、どう対応しているかを語った言葉です。以前と同じやり方に戻るのではなく、今の自分に合う方法を探す。年齢を重ねてからの学び直しにも通じます。
英語ポイント:find a way は「方法を見つける」「何とかする」。難しい状況で希望を示す定番表現です。
使ってみよう:
Don’t worry. We’ll find a way.
心配しないで。何とか方法を見つけましょう。
4. “What I can do, I do.”
日本語訳:できることを、私はする。
読書や絵、映画鑑賞が難しくなった事実を話したうえで、それでも「できること」に目を向けた言葉です。失ったものを否定せず、残っている力を使う。静かですが、非常に現実的な強さがあります。
英語ポイント:What I can do は「私にできること」。目的語を先に出すことで、そこへ焦点が当たっています。
使ってみよう:
I’ll do what I can.
私にできることをします。

5. “I like doing something different every time.”
日本語訳:私は毎回、違うことをするのが好き。
長いキャリアを持ちながら、同じ安全な役だけを選ばず、異なる作品へ挑戦してきた理由が伝わります。経験は守りに入るためではなく、新しいことを楽しむ土台にもなります。
英語ポイント:like doing は「〜するのが好き」。every time は「毎回」です。
使ってみよう:
I like learning something new every day.
私は毎日、何か新しいことを学ぶのが好きです。
6. “That’s how you learn.”
日本語訳:そうやって学ぶのよ。
若い頃、舞台袖から先輩俳優たちを熱心に観察していたことを振り返った言葉です。教科書だけでなく、上手な人をよく見る。英語も、自然な会話を聞き、真似るところから多くを学べます。
英語ポイント:That’s how … は「そのようにして〜する」「それが〜する方法」です。
使ってみよう:
Listen and repeat. That’s how you learn.
聞いて、繰り返して。そうやって学ぶんです。
7. “You should never, ever take each other for granted.”
日本語訳:お互いの存在を、決して当たり前だと思ってはいけない。
亡き夫マイケル・ウィリアムズとの結婚生活から学んだこととして語った言葉です。長く一緒にいるほど、感謝や気遣いを意識して表す。仕事でも家族でも、人間関係を育てる基本です。
英語ポイント:take someone for granted は「人の存在や好意を当然と思う」。never, ever は否定を強くします。
使ってみよう:
I never want to take your kindness for granted.
あなたの優しさを当たり前だと思いたくありません。
「できない」を無視せず、「別の方法」へ進む
ジュディ・デンチの言葉は、前向きさだけで現実を塗りつぶしません。視力が落ち、ひとりで外出することも難しくなった事実を、彼女は率直に語っています。
そのうえで、台本を耳から覚える、人に助けを借りる、映画以外の表現を続ける。できない自分を責める代わりに、方法を変える。この柔軟さは、40代・50代・60代からの英語学習にもそのまま生かせます。
ジュディ・デンチ出演映画から英語を学ぶ
ジュディ・デンチは、アガサ・クリスティ原作の群像ミステリーにも出演しています。作品内の緊張感ある英語や推理表現を学びたい方は、映画『オリエント急行殺人事件』で英語学習もどうぞ。
まとめ|年齢は、試す前の答えではない
まずやってみる。難しくなれば別の方法を探す。できることをする。そして助けてくれる人を当たり前だと思わない。ジュディ・デンチの名言は、強さとは一人で何でもできることではなく、変化しながら続ける力だと教えてくれます。
年齢や周囲の決めつけに縛られない女性の言葉なら、バーブラ・ストライサンドの名言やシンディ・ローパーの名言もあわせてどうぞ。人物別にもっと探す方は、英語の名言コーナーへ。
引用・参考資料
- The Guardian: Judi Dench — people asking when I’ll retire drive me spare
- The Guardian: You find a way — Judi Dench on working through sight loss
- The Guardian: Judi Dench unable to read scripts due to degenerative eye condition
- The Guardian: Judi Dench — I’d like to play an animal that turns into something
- The Guardian: Judi Dench lets us in on the secret
- The Guardian: This much I know — Judi Dench
日本語訳と英語解説は、引用元の文脈を踏まえた当サイト独自のものです。










