
「自信がついてから、自分らしく生きよう」と思っていませんか。けれどダイアン・フォン・ファステンバーグの言葉を読むと、順番は逆なのかもしれません。自分の弱さも不完全さも引き受けたとき、それが自信へ変わっていくのです。
世界的なファッションデザイナーであり、働く女性の自由を象徴するラップドレスを広めたダイアン。今回は、彼女が語った英語の名言を7つ、日本語訳・意味・英語ポイント・初心者向け例文とともに紹介します。
さまざまな分野で道を切り開いた女性の言葉を読みたい方は、女性の生き方を支える英語の名言集もあわせてどうぞ。
Contents
ダイアン・フォン・ファステンバーグとは?
ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)は、ベルギー生まれのファッションデザイナーです。1970年代に発表したラップドレスが世界的な人気となり、仕事を持ち、自分の人生を選ぶ女性の象徴になりました。
若くして成功した後には、事業の浮き沈みや病気も経験しています。それでも50代でブランドを再建し、年齢を重ねるほど、自分の経験や弱さを次世代の女性のために使うようになりました。
ダイアン・フォン・ファステンバーグの英語の名言7選
1.なりたい職業より、なりたい女性
I did not know what I wanted to do, but I knew the kind of woman I wanted to be.
日本語訳:「何をしたいのかは分かりませんでした。でも、どんな女性になりたいかは分かっていました」
職業や肩書きが決まらなくても、生き方の軸は持てます。「どう見られたいか」ではなく、「どんな自分でありたいか」を先に決める。迷ったときに戻れる、力強い基準です。
英語ポイント:the kind of woman I wanted to be は「私がなりたかった種類の女性」。the kind of person … に替えれば、誰でも使えます。
使ってみよう:“I know the kind of person I want to be.”(私は、どんな人になりたいか分かっています)
2.自分に正直でいる
Be true to yourself.
日本語訳:「自分自身に正直でいて」
短いけれど、ダイアンが長年繰り返してきた言葉です。他人の期待に合わせ続けると、自分が本当に望んでいたものが見えにくくなります。選択の前に、自分の気持ちへ一度戻ることを教えてくれます。
英語ポイント:be true to … は「…に忠実である」。Be yourself. よりも、「自分の考えや価値観を裏切らない」という響きがあります。
使ってみよう:“It wasn’t easy, but I stayed true to myself.”(簡単ではなかったけれど、自分に正直でいました)
3.不完全さは、強みに変わる
When you own your imperfections, they become your assets.
日本語訳:「自分の不完全さを引き受ければ、それはあなたの強みになります」
欠点を隠すことに力を使うより、「これも私」と認めて使い方を考える。経験、年齢、失敗、少し変わった性格も、引き受けた瞬間からその人だけの資産になり得ます。
英語ポイント:ここでの own は「所有する」ではなく「認めて引き受ける」。asset は「資産」「強み」です。
使ってみよう:“I’m learning to own my mistakes.”(私は自分の間違いを認めることを学んでいます)
4.弱さを引き受ければ、力になる
When you own your vulnerability, you turn it into strength.
日本語訳:「自分の弱さを引き受ければ、それを強さへ変えられます」
傷つく可能性や不安を認めることは、負けではありません。弱さを語れる人は、人と本当につながり、必要な助けを求められます。ダイアンは、成功談よりも弱さを分かち合う話のほうが人を励ますと語っています。
英語ポイント:turn A into B は「AをBへ変える」。日常でもよく使う便利な型です。
使ってみよう:“She turned a difficult experience into strength.”(彼女はつらい経験を強さに変えました)

5.一番大切なのは、自分との関係
The most important relationship in life is the one we have with ourselves.
日本語訳:「人生で最も大切な関係は、自分自身との関係です」
自分を責める言葉を毎日聞き続ければ、どんなに周囲に恵まれていても苦しくなります。まず自分の味方になること。その土台があれば、ほかの人との関係は「なければ困るもの」ではなく、人生を豊かにするものになります。
英語ポイント:the one は前に出た relationship を繰り返さないための代名詞です。the one we have with … で「私たちが…と持つ関係」。
使ってみよう:“I want to improve my relationship with myself.”(自分自身との関係をよくしたいです)
6.年齢を重ねることは、生きること
Aging is life, it’s not a decay.
日本語訳:「年齢を重ねることは人生です。衰えていくことではありません」
しわや変化を、失ったものの証拠ではなく、生きてきた時間の証拠として見る言葉です。外見が若いころと同じでなくても、知恵や経験、優しさは増えていきます。
英語ポイント:aging は「加齢」、decay は「衰退・朽ちること」。It’s not … と続けることで、古い見方を明確に否定しています。
使ってみよう:“Aging is not something to fear.”(年齢を重ねることは、恐れるものではありません)
7.人生の後半は、敗北ではなく充実
In the latter part of your life you should feel fulfilled, not defeated.
日本語訳:「人生の後半には、打ち負かされたのではなく、満たされていると感じるべきです」
ダイアンは40代に自分を見失った時期を経て、50代で再び仕事へ戻りました。人生の後半は、若さと競う時間ではありません。積み重ねたものを受け取り、自分なりの充実を選ぶ時間です。
英語ポイント:the latter part は「後半」。fulfilled は「満たされた」、defeated は「負けた・打ちのめされた」で、語尾の音も美しく対比しています。
使ってみよう:“I feel fulfilled by the work I do.”(私は今の仕事に充実感を覚えます)
ダイアンの名言が教えてくれる3つのこと
- 肩書きが決まる前に、どんな人でありたいかを決めていい。
- 不完全さや弱さは、隠すより引き受けたときに力になる。
- 年齢は衰退ではなく、経験を自信へ変える時間になる。
女性が自分の価値観を仕事へ変えた生き方では、化粧品会社を通じて社会を変えたアニータ・ロディックの英語の名言ともよく響き合います。年齢を自由として捉え直す言葉なら、グロリア・スタイネムの英語の名言もおすすめです。
まとめ
ダイアン・フォン・ファステンバーグの言葉は、「完璧になってから前へ出る必要はない」と教えてくれます。不完全さも弱さも、これまで生きた年数も、すべて自分の一部として引き受ける。そのとき、自信は外から与えられるものではなく、自分の中から育つものになります。
まずは Be true to yourself. と声に出してみてください。簡単な英語でも、自分に向けて言うと、日々の選択を支える言葉になります。
出典
- ELLE:Diane von Furstenberg Talks 50 Years of the Wrap Dress
- The Washington Post:A Conversation with Diane von Furstenberg
- Vogue:Excerpt from The Woman I Wanted to Be
- Vogue:Diane von Furstenberg on Getting Older










