
人生が思い描いた通りに進まなくなったとき、「ここから別の道を選んでもいい」と思わせてくれる作家がエリザベス・ギルバートです。
世界的ベストセラー『食べて、祈って、恋をして』では、離婚と心の混乱を経た自分自身の旅を描きました。その後も成功、喪失、創造することへの恐れと向き合いながら、人生を何度も書き直してきた人です。
今回は本人の公式サイト、TED、本人執筆の記事から確認できる英語の名言を7つ、日本語訳・意味・英語ポイント・初心者向け例文とともに紹介します。
映画を通して作品世界に触れたい方は、b-cafe.netの『食べて、祈って、恋をして』から学ぶ英会話フレーズもあわせてどうぞ。
Contents
エリザベス・ギルバートとは?
エリザベス・ギルバート(Elizabeth Gilbert)は、アメリカの作家です。小説や短編を発表した後、2006年刊行の回想録『Eat, Pray, Love』が世界的ベストセラーとなりました。作品はジュリア・ロバーツ主演で映画化されています。
華やかな成功だけでなく、離婚、拒絶、愛する人との死別なども経験してきました。TEDでは、成功と失敗は一見正反対でも、どちらも人を自分の中心から遠ざけうると語り、「自分が愛する仕事へ戻る」大切さを伝えています。
エリザベス・ギルバートの英語の名言7選
1.恐れがあっても、創造はできる
Creativity can ONLY coexist alongside Fear.
日本語訳:「創造性は、恐れと一緒にしか存在できません」
怖くなくなってから始めようとすると、いつまでも始められません。ギルバートは、何かを作るには傷つく可能性を受け入れる必要があり、恐れを完全に消す必要はないと考えます。
英語ポイント:coexist は「共存する」、alongside は「…と並んで」。初心者なら I can do it even if I’m afraid. と言えます。
使ってみよう:“I’m afraid, but I can still move forward.”(怖いですが、それでも前へ進めます)
2.恐れに進む方向を決めさせない
You do not get to choose the direction in which we will walk.
日本語訳:「あなたに、私たちが進む方向を決める権利はありません」
これはギルバートが自分の「恐れ」に向けて語る言葉です。恐れを追い出さず、声は聞く。ただし、人生のハンドルは渡さない。その距離感が、無理のない勇気になります。
英語ポイント:get to + 動詞 は「…する機会・権利を得る」。否定形では「あなたが決めることではない」という意味になります。
使ってみよう:“Fear doesn’t get to make this decision.”(恐れに、この決断をさせません)
3.恐れが言うことは、いつも同じ
Fear only ever tells you one thing: STOP.
日本語訳:「恐れがあなたに言うことは、ただ一つ。『止まれ』です」
恐れは安全を守ってくれますが、夢や創造については過剰にブレーキを踏みがちです。「危険だから」ではなく「慣れていないから」止まりたくなっていないか、区別することが大切です。
英語ポイント:only ever は「いつだって、それしか…ない」という強調です。
使ってみよう:“My fear says stop, but my heart says go.”(恐れは止まれと言いますが、心は進めと言っています)
4.怖さより、作りたい気持ちを選ぶ
I will always choose Creativity’s ideas over yours.
日本語訳:「私はいつでも、恐れの考えより創造性の考えを選びます」
勇気とは、怖さがなくなることではなく、怖さとは別の声を選ぶこと。書く、学ぶ、旅をする、新しい仕事を始める。小さくても創造する側の提案を選べば、人生は動き出します。
英語ポイント:choose A over B は「BよりAを選ぶ」。日常でも使いやすい型です。
使ってみよう:“I choose curiosity over fear.”(私は恐れより好奇心を選びます)

5.完璧より、完成させる
Done is better than good.
日本語訳:「立派に仕上げることより、まず終わらせること」
ギルバートが母親から学び、創作を支えてきた言葉です。完璧主義は、作品や計画を世に出さないまま終わらせることがあります。まず形にすれば、そこから直すことができます。
英語ポイント:done は「終わった・完成した」。より一般的な Done is better than perfect. という表現にも通じます。
使ってみよう:“It’s not perfect, but it’s done.”(完璧ではありませんが、完成しました)
6.自分が何者かを探していい
You have the right to try to figure out who you are.
日本語訳:「あなたには、自分が何者なのかを知ろうとする権利があります」
自分のために何かをすることは、必ずしもわがままではありません。長く家族や仕事を優先してきた人が、自分の望みを問い直すことも正当な人生の仕事です。
英語ポイント:have the right to は「…する権利がある」、figure out は「考えて理解する・答えを見つける」です。
使ってみよう:“I’m trying to figure out what I really want.”(自分が本当に望むものを見つけようとしています)
7.思った以上に強いかもしれない
Are you perhaps stronger than you think?
日本語訳:「あなたは、自分で思っているより強いのではありませんか?」
傷ついた自分には優しさが必要です。ただし、自分を壊れやすい存在だと決めつけすぎると、動ける力まで忘れてしまいます。答えを押しつけず、問いの形で内側の強さを思い出させる言葉です。
英語ポイント:stronger than you think は「あなたが思うより強い」。人を励ますときにも使えます。
使ってみよう:“You’re stronger than you think.”(あなたは自分で思うより強いですよ)
エリザベス・ギルバートの言葉から学べる3つのこと
- 恐れは消さなくていい。ただし、進路を決めさせない。
- 完璧を待たず、小さくても完成させる。
- 人生を問い直すことは、わがままではなく自分への責任でもある。
完璧主義を手放して進むという点では、ブレネー・ブラウンの英語の名言とも深く響き合います。また、年齢を重ねてから人生を作り直す言葉なら、マーサ・スチュワートの英語の名言もおすすめです。
まとめ
エリザベス・ギルバートの言葉は、「恐れない人になれ」とは言いません。恐れも一緒に連れていきながら、決定権だけは自分で持つ。その現実的な勇気を教えてくれます。
迷ったときは、I choose curiosity over fear.(私は恐れより好奇心を選びます)と声に出してみてください。人生を変えるのは、恐れのない大きな一歩ではなく、好奇心を選ぶ小さな一歩かもしれません。
出典
- Elizabeth Gilbert公式:Creativity and Fear
- Elizabeth Gilbert公式:Your Fear Is Boring
- Elizabeth Gilbert公式:Done Is Better Than Good
- TED:Success, failure and the drive to keep creating
- Oprah Daily:Elizabeth Gilbert on Putting Yourself First
- Oprah Daily:Are You Stronger Than You Think?










