
「もう旬を過ぎた」「今さら遅い」。そんな言葉を、何度もひっくり返してきた女性がいます。
シェール(Cher)は、歌手、俳優、テレビスターとして60年以上にわたり活躍してきました。流行が変わり、仕事が途切れ、レコード会社から見放されても、そのたびに新しい姿で戻ってきた人です。
この記事では、本人の近年のインタビューや受賞スピーチまで確認できる英語の名言を7つ選び、日本語訳と英語表現を初心者にも分かりやすく解説します。
Contents
シェールとは?
シェール(1946年生まれ)は、米国の歌手・俳優です。1960年代にソニー&シェールとして注目され、ソロ歌手、テレビ司会者、映画俳優へと活動を広げました。
映画『月の輝く夜に』ではアカデミー主演女優賞を受賞。1998年の “Believe” は世界的なヒットとなり、音楽制作における声の加工表現にも大きな影響を与えました。
2026年現在も、何度も「終わった」と言われながら活動を続ける、再発明の象徴のような存在です。
シェールの英語の名言7選
1.私は夢を諦めなかった
But I never gave up my dream.
「でも私は、自分の夢を決して諦めませんでした。」
2024年のアイコン賞受賞スピーチで、仕事がなくなり「もう終わった」と言われた時期を振り返って語った言葉です。
give up は「諦める」。never gave up は、才能よりも長く続けてきた事実を伝える、短く力強い表現です。
2.すべてが何度崩れても、最後にはうまくいく
Everything can fall apart many times and still work out.
「すべてが何度も崩れてしまっても、それでも最後にはうまくいくことがあります。」
fall apart は「ばらばらになる、崩壊する」。work out は「うまくいく、良い結果になる」。どちらも日常会話でよく使う句動詞です。
3.私はただ、つまずきながら前へ進んできた
I just kept tripping forward.
「私はただ、つまずきながら前へ進み続けてきました。」
trip は「つまずく」。失敗せず華麗に進んだのではなく、転びそうになりながらも方向は前だった、というシェールらしいユーモアのある表現です。

4.半分だけやるなら、やらないほうがいい
If you’re just gonna do it halfway, don’t do it.
「中途半端にやるだけなら、やらないほうがいい。」
回想録で自分の人生をどこまで正直に書くかについて語った言葉です。gonna は going to の口語形。do something halfway は「何かを中途半端にする」という意味です。
5.コンフォートゾーンをはるかに越えた
I went way past my comfort zone. Way past.
「私は自分のコンフォートゾーンをはるかに越えました。本当に、はるか遠くまで。」
way はここでは「ずっと、はるかに」という強調。past は「〜を越えて」です。慣れた範囲を少し出ただけではなく、大胆に踏み出した響きがあります。
6.批判には、私にとって意味がなかった
It was stupid and it had no meaning to me.
「それはくだらないことでしたし、私にとって何の意味もありませんでした。」
自分の服装やスタイルへの批判を、なぜ気にしなかったのかと聞かれて答えた言葉です。have no meaning to me は「私にとって意味を持たない」。他人の評価をすべて真剣に受け取る必要はない、と教えてくれます。
7.私は不死鳥そのもの
I’m so the phoenix.
「私は、まさに不死鳥そのものです。」
文法的に教科書らしい表現なら I’m like a phoenix. ですが、I’m so the phoenix. は「私って、ものすごく“不死鳥”よね」という口語的で遊び心のある強調です。
消えたと思われても、姿を変えてまた現れる。長いキャリアを一文で表したような名言です。
初心者でも使えるシェールの英語
名言を、日常会話で使いやすい形にするとこうなります。
- Don’t give up your dream.:夢を諦めないで。
- It’ll work out.:きっとうまくいきます。
- Things fell apart.:物事がうまくいかなくなりました。
- I’m out of my comfort zone.:慣れた範囲の外にいます。
- I’ll do it properly.:きちんとやります。
たとえば、英語学習が思うように進まないときにも使えます。
I made mistakes, but I kept moving forward.
間違いもしましたが、前へ進み続けました。
シェールの曲と映画から英語に触れる
シェールの代表曲 “Believe” は、失恋の後にもう一度愛を信じられるかを歌った曲です。タイトルの believe は「信じる」ですが、何を信じるかによって前置詞が変わります。
- believe someone:人の言うことを信じる
- believe in someone:人の力や存在を信じる
- believe in yourself:自分を信じる
また、シェールは映画『バーレスク』で、経営難のクラブを守ろうとするオーナーを演じました。夢を追う英語や作品の背景は、映画『バーレスク』で英語学習で紹介しています。
まとめ|自分を変えるのではなく、自分を更新する
シェールは、同じ姿を守り続けた人ではありません。音楽、映画、衣装、声の表現を変えながら、それでも「シェールらしさ」を失いませんでした。
失敗しないことより、tripping forward――つまずいても前へ進むこと。すべてが崩れても、また組み立てればいい。年齢や周囲の評価に人生の終わりを決めさせない彼女の言葉は、新しいことを始めたい大人にこそ響きます。
女性たちの生き方を英語で読みたい方は、世界で活躍した女性たちの英語の名言まとめもどうぞ。
出典について
- Oprah Daily: Cher’s 2024 Icon Award speech(名言1)
- AARP: Cher’s Memoir Part One(名言2)
- Oprah Daily: Cher on her memoir and self-acceptance(名言3〜6)
- AARP: Cher discusses identity and her career(名言7)










