
圧倒的な技術で体操競技の歴史を塗り替える一方、自分の心と身体を守るために立ち止まる勇気も世界に示したシモーネ・バイルズ(Simone Biles)。彼女の言葉は、「強さとは無理を続けることだけではない」と教えてくれます。
今回は、Team USAとUSA Gymnasticsの公式記事で原文を確認できる本人発言から、英語学習にも人生にも響く7つを厳選しました。和訳・背景・英語ポイント・やさしい言い換え・初心者向け例文とともに紹介します。
Contents
シモーネ・バイルズとは?
シモーネ・バイルズは、アメリカ出身の体操選手です。オリンピックで11個、世界選手権で30個のメダルを獲得し、体操史上最多のメダルを持つ選手として知られています。東京大会では空中で方向感覚を失う「ツイスティーズ」に直面し、複数種目を棄権。自分の安全とメンタルヘルスを優先する決断をしました。その後競技へ復帰し、パリ大会では再び世界の頂点に立っています。
シモーネ・バイルズの英語の名言7選
1. 先の不安より、今いる瞬間を受け入れる
We have to embrace the moments we’re in.
日本語訳:私たちは、今いる瞬間を受け入れなければなりません。
背景:オリンピックを控え、先のことを心配しすぎず、目の前のことに集中する姿勢を語った言葉です。
英語ポイント:embrace は「抱きしめる」から転じて、状況や変化を前向きに「受け入れる」という意味でも使われます。
やさしい言い換え:We should accept and live in the present.
初心者向け例文:I’m learning to embrace change.(私は変化を受け入れることを学んでいます。)
2. 自信は、競技の内外で力になる
Confidence is a big part of what you do.
日本語訳:自信は、何をするにも大きな要素です。
背景:体操だけでなく、日常の行動にも自信が重要だと話した一節です。チームメイトにも演技前に「Confidence!」と声をかけていました。
英語ポイント:a big part of … は「〜の大きな部分」「〜における重要な要素」です。
やさしい言い換え:Confidence is important in everything you do.
初心者向け例文:Practice is a big part of learning English.(練習は英語学習の重要な部分です。)
3. 自分にとって正しいことをする
I have to do what’s right for me.
日本語訳:私は、自分にとって正しいことをしなければなりません。
背景:東京大会でメンタルヘルスを優先し、競技から離れる決断を説明した際の言葉です。
英語ポイント:what’s right for me は「私にとって正しいこと」。周囲の正解ではなく、自分の状況に合った判断を表せます。
やさしい言い換え:I need to make the best choice for myself.
初心者向け例文:I chose what was right for me.(私は自分にとって正しいことを選びました。)

4. 一歩引くことも、チームを守る選択
I thought it was better if I took a step back.
日本語訳:私は、一歩引いたほうがよいと思いました。
背景:演技中に自分を疑い続けたまま出場するより、チームメイトに託すほうが安全で適切だと判断した場面です。
英語ポイント:take a step back は文字どおり「一歩下がる」だけでなく、「いったん距離を置いて見直す」「前線から退く」という意味でも使えます。
やさしい言い換え:I decided to pause and let others continue.
初心者向け例文:Let’s take a step back and think.(いったん立ち止まって考えましょう。)
5. 結果ではなく、自分のためにやる
I did it for me.
日本語訳:私は、自分のためにそれをやりました。
背景:東京大会の平均台へ戻り、銅メダルを獲得したあとに語った言葉です。結果に関係なく、もう一度演技できたこと自体を喜びました。
英語ポイント:do it for 人 は「人のためにそれをする」。短い文ですが、動機をはっきり示せます。
やさしい言い換え:I chose to do it for myself.
初心者向け例文:Don’t do it for others. Do it for you.(他人のためではなく、自分のためにやりましょう。)
6. もう戻れないと思った場所へ戻る
I never thought I’d step foot on the gymnastics floor again.
日本語訳:私は、再び体操のフロアに足を踏み入れるとは思っていませんでした。
背景:パリ大会で個人総合優勝を果たしたあと、東京大会からの3年間を振り返って語った一文です。
英語ポイント:step foot on/in … は「〜に足を踏み入れる」。I never thought I’d … は「〜するとは思ってもみなかった」です。
やさしい言い換え:I didn’t think I would compete in gymnastics again.
初心者向け例文:I never thought I’d live abroad.(海外で暮らすとは思ってもみませんでした。)
7. 心と身体の両方で闘ってきた自分を誇る
I’m super proud of the fight that I’ve had.
日本語訳:私は、自分が続けてきた闘いを心から誇りに思います。
背景:競技復帰までの道のりを、技術面だけでなく精神面と身体面の両方から振り返った言葉です。
英語ポイント:be proud of … は「〜を誇りに思う」。ここでの fight は試合ではなく、困難に向き合い続けた努力を指します。
やさしい言い換え:I’m very proud that I kept fighting.
初心者向け例文:I’m proud of how far I’ve come.(ここまで進んできた自分を誇りに思います。)
名言から学べる英語表現まとめ
- embrace the moment:今この瞬間を受け入れる
- a big part of …:〜の重要な部分
- what’s right for me:自分にとって正しいこと
- take a step back:一歩引く、いったん距離を置く
- do it for myself:自分のためにする
- step foot on/in …:〜に足を踏み入れる
- be proud of …:〜を誇りに思う
まとめ
シモーネ・バイルズの言葉が教えてくれるのは、立ち止まることと諦めることは同じではない、ということです。自分を守るために一歩引き、心身を整え、戻りたいと思ったときに再び進む。そのすべてが強さの一部です。
英会話でも、調子が悪い日に無理に完璧を目指す必要はありません。Let’s take a step back. と一度整理し、また短い一文から戻れば大丈夫です。まずは I have to do what’s right for me. を、自分の場面に置き換えて声に出してみましょう。
出典
- USA Gymnastics: Biles ready for Olympic-year debut in Everett
- Team USA: On Night When Simone Biles Put Wellbeing First
- Team USA: Simone Biles Leaves Tokyo On Her Own Terms
- Team USA: Athletes Brought Mental Health To The Forefront
- Team USA: Eight Years Later, Simone Biles Wins Second All-Around Gold
- Team USA: Simone Biles athlete profile
※引用文はUSA Gymnastics・Team USAの公式記録で原文を照合しています。日本語訳・英語解説はb わたしの英会話編集部によるものです。










